温泉めぐりカルトクイズ(2)<歴史編>
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山中温泉の総湯(共同浴場)“菊の湯” |
◇問題(9)の解答
『奥の細道』のこの一説は、山中温泉(石川県)のことを記述した部分で、俳句は「山中や菊は手折らぬ湯の匂」です。松尾芭蕉は奥の細道の旅で、元禄2年(1689)7月27日から8月4日まで山中温泉の和泉屋に滞在したとされています。ここで、腹を病んだ門人曾良が先に帰途に着くことになり、芭蕉との別離がありました。現在、山中温泉街の中心には総湯(共同浴場)があって、この句にちなんで、“菊の湯”と呼ばれています。これ以外に奥の細道の旅で芭蕉が入湯したことが本文中からわかるのが、飯坂温泉で、「曾良随行日記」から可能性が推察できるのが那須湯本温泉です。また、温海温泉には曾良だけが立ち寄ったと考えられています。
(1) 那須温泉−−−× |
本文と「曾良随行日記」から、殺生石と温泉神社を見学し、温泉のことにもふれ、入湯した可能性もありますが、定かではありません。 |
(2) 飯坂温泉−−−× |
本文中に「その夜、飯塚(注:飯坂のこと)にとまる。温泉あれば湯に入りて宿を借る・・・」とあり、芭蕉が入湯したことは確実です。 |
(3) 温海温泉−−−× |
「曾良随行日記」によると、芭蕉は立ち寄らず馬で鼠ヶ関へ抜けていますが、曾良は別行動をとって温海温泉に立ち寄ったと記されています。 |
(4) 鳴子温泉−−−× |
近くを通っていますが、素通りして立ち寄らなかったと考えられています。 |
(5) 山中温泉−−−○ |
8日間滞在し、温泉に入り、「山中や菊は手折らぬ湯の匂」の句を残しています。 |
よく全問正解されました。これで、「温泉めぐり博士」めざして、歴史編にも合格しました。引き続いて、泉質・効能編にもチャレンジしてみて下さい。
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