<岬と灯台写真館>

地球岬とチキウ岬灯台(北海道)

1997年9月14日午前に地球岬と電信浜(北海道室蘭市)で撮った写真です。


 北海道から東北を巡る旅のはじめ、昨夜八戸から室蘭にフェリーで上陸して、ビジネスホテルで1泊しました。翌朝、電信浜を散策後、宿を立って、まず地球岬へやってきたのです。なにか、とても雄大な名前ですが、もともとは、アイヌ語の「ポロ・チケップ」(親である断崖という意味)が、チケウエからチキウ、そしてチキュウと転化して、地球岬という字が当てられるようになったそうです。しかし、灯台の方は以前の呼び名を使っていて、チキウ岬灯台が、正式の名称です。この辺りは、100m前後の断崖絶壁が続き、太平洋に臨む、風光明媚の地です。1985年(昭和60)の「北海道の自然100選」(朝日新聞社)、1986年(昭和61)の「あなたが選ぶ北海道景勝地」(北海道郵政局)で、共に第1位に選ばれました。晴れていれば、遠く恵山岬や下北半島を眺望することも出来るそうで、すばらしい景観です。

☆チキウ岬灯台 地図
チキウ岬灯台 (1997年9月14日撮影)
チキウ岬灯台の概要
番号 0088 [F6745]
位置 北緯 42度18分08秒 
東経 141度00分04秒
塗色 白色  
構造 塔形(八角形) コンクリート造
レンズ 第3等小型フレネル式(水銀漕回転式
灯質 群閃白光 毎22秒を隔て8秒間に2閃光
光度 59万カンデラ(実効光度)
光達距離 24海里(約44km) 
灯塔高 15m(地上〜塔頂)
標高 131m(平均海面〜灯火)
初点灯 1920年(大正9)4月1日
所在地 北海道室蘭市地球岬

<特徴>
 チキウ岬灯台は、北海道室蘭市にある地球岬の先端に立つ白亜八角形の大型灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれています。周辺は、室蘭八景の一つで、100m前後の断崖絶壁が約13kmにわたって連なり、太平洋に落ち込んでいます。

<歴史>
 この灯台は、1920年(大正9)4月1日に完成し、初点灯されましたが、それに先だって、1919年12月1日に霧信号所が設置されていました。また、1953年11月1日無線方位信号所が設置されましたが、1989年(平成元)7月31日に霧信号所廃止、1991年(平成3)4月12日に無人化、1992年(平成4)10月31日に無線方位信号所が廃止されています。

<現況>
 
灯塔高15m(地上から塔頂まで)、標高131m(平均海面から灯火まで)で、水銀漕回転式の第3等小型フレネル式レンズを使い、現在の光度 は、59万カンデラ(実効光度)、光達距離24海里(約44km) です。残念ながら、一般公開されていないので、通常は外観を望むだけですが、毎年1,2回、特別に内部が公開されることがあるそうです。

☆地球岬の電話ボックス

地球岬の電話ボックス

 地球岬の名に因んだ「地球儀型電話ボックス」を発見し、思わずシャッターを押してしまいました。


☆電信浜

電信浜の風景

 昔、この浜はセタワキと呼ばれていたそうですが、1891年(明治24)7月に、函館・札幌間の電信用として、この浜から、対岸の渡島砂浜間31.3kmに海底ケーブルが敷設されてから、電信浜と呼ばれるようになったそうです。


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