<岬と灯台写真館>

麦崎と麦埼灯台(三重県)

2004年12月23日午後に麦崎(三重県)で撮った写真です。


 3泊4日で、紀伊半島一周の旅に出かけ、まず東海道新幹線「のぞみ1号」で名古屋へ出て、近畿日本鉄道の賢島行き特急に乗り換え、宇治山田駅へと至りました。その後、駅前でレンタカーを借りて、安乗崎へと向かい安乗埼灯台を見学して、カメラに収めてからは、来た道を戻りながら、大王崎へと向かいました。大王埼灯台へも上って、カメラのシャッターをたくさん切りました。それからは、さらに南に下って、麦崎へと向かったのですが、ここは道が狭くって苦労しました。車幅がギリギリで、両脇10数cmしか余裕がない切り通しを通過するときはヒヤヒヤものでした。それでも、なんとか先端までたどりついて、麦埼灯台と海の風景をカメラに収めることができました。ここから望む太平洋はとても雄大なのです。

☆麦埼灯台 地図
麦埼灯台 (2004年12月23日撮影)
麦埼灯台の概要
番号 2785
位置 北緯 34度14分49秒 
東経 136度50分51秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) コンクリート造
レンズ 第5等フレネル式
灯質 等明暗白光 明3秒暗3秒
光度 1万3千5百カンデラ(実効光度)
光達距離 14.5海里(約27km) 
明弧 全度
灯塔高 16.39m(地上~塔頂)
標高 28.4m(平均海面~灯火)
初点灯 1975年(昭和50)12月10日
所在地 三重県志摩郡志摩町麦埼

<特徴>
 麦埼灯台は、三重県志摩半島にある麦崎の突端に立つ白亜円形の灯台です。周辺は、伊勢志摩国立公園に指定され、太平洋を望む風光明媚の地です。

<歴史>
 この灯台は、1975年(昭和50)12月10日に設置、初点灯しました。暗礁が多く、海の難所として知られる布施田水道の航行安全を守るため、灯台建設が求められていたのです。

<現況>
 現在の灯塔高(地上から塔頂まで)は16.39m、標高(平均海面~灯火)は28.4mで、第5等フレネル式レンズを使い、光度は、1万3千5百カンデラ(実効光度)、光達距離は14.5海里(約27km) です。

麦埼灯台の塔頂部

☆麦崎周辺の海

南方向(太平洋)を望む
西方向(広の浜)を望む 東方向(大王崎)を望む

 麦崎の先端からの眺望は実にすばらしい!正面に雄大な太平洋と和具大島と小島を見晴るかし、沖ゆく船もゆったりと見えます。西方向に御座岬、東方向に大王崎を望み、水平線に出入りする朝陽と夕陽の両方を見られる所としても知られています。また、春から秋の海女漁の時期になると、「海女の磯笛」が聞こえてくるとのことです。


☆麦崎の歌碑

長塚節の歌碑 白鳥省吾の歌碑

 麦埼灯台の下には、2つの歌碑が建っていました。一つは、長塚節の歌碑で、「麦埼の あられ松原 そがひみに きの国山に 舟はへむかう 」と刻まれていました。もう一つは、白鳥省吾の歌碑で、「小夜更けの 志摩の片田をそぞろ行き 銀河の下に 遠海を聴く」と刻まれていました。


☆麦崎の花々

スイセン(ひがんばな科) ヤクシソウ(きく科)

 麦崎の突端は小公園になっていて、真冬だというのに白や黄色の花が咲いていました。この太平洋を望む雄大な景色と、可憐な花々は対照的で、カメラに収めておきました。


岬と灯台写真館へ戻る
旅の写真館へ戻る
ホームページへ戻る

*ご意見、ご要望のある方は右記までメールを下さい。よろしくね! gauss@js3.so-net.ne.jp