<岬と灯台写真館>

鵜の尾岬と鵜ノ尾埼灯台(福島県)

2004年8月28日午前に鵜の尾岬(福島県相馬市)で撮った写真です。


 2泊3日で、南東北の旅に出かけ、朝5時に自宅を出て、常磐自動車道に入り、一気に北上したのですが、渋滞もなくすいすいと走って、8時頃には、常磐富岡へと至りました。ここから先は、高速がまだ出来ていないので、国道6号線を北上していったのです。その後も順調に走って、最初の目的地鵜の尾岬には9時頃には到着しました。まず、鵜ノ尾埼灯台へ行ってみたのですが、ここから見る太平洋はとてもきれいで、たくさん灯台と海の写真を撮りました。その後、松川浦もカメラに収めてから、再び太平洋岸を北上して、宮城県境を越え、花淵灯台を目指しました。

☆鵜ノ尾埼灯台 地図
鵜ノ尾埼灯台 (2004年8月28日撮影)
鵜ノ尾埼灯台の概要
番号 1787 [F6516]
位置 北緯 37度49分24秒 
東経 140度59分09秒
塗色 白色  
構造 塔形(四角形) コンクリート造
灯器 LB-H40型灯器
灯質 単閃白光 毎10秒に1閃光
光度 31万カンデラ
光達距離 17.5海里(約32km) 
灯塔高 15m(地上〜塔頂)
標高 40.24m(平均海面〜灯火)
初点灯 1953年(昭和28)2月10日
所在地 福島県相馬市磯部字大洲

<特徴>
 鵜ノ尾埼灯台は、福島県相馬市にある鵜の尾岬の突端に立つ白亜四角形の中型灯台です。周辺は、松川浦県立自然公園に指定され、太平洋を望む風光明媚の地です。

<歴史>
 この灯台は、1953年(昭和28)2月10日に設置・初点灯しました。その後、 1962年(昭和37)3月から無人化され、その年の12月に改築されました。

<現況>
 現在の灯塔高(地上から塔頂まで)は15m、標高(平均海面〜灯火)は40.2mで、LB-H40型灯器を使い、光度は、31万カンデラ、光達距離は17.5海里(約32km) です。内部は、一般公開されていませんので、通常は外部のみの見学となります。


☆鵜ノ尾埼灯台への道

夕顔観音の参道
鵜ノ尾埼灯台への道

 鵜ノ尾埼灯台へは、鵜の尾岬トンネル入口の駐車場から、夕顔観音への参道を登っていきます。この観音さまは、太平洋を夕顔(ひょうたん)に乗って鵜の尾岬に漂着したと伝えられています。村人の夢枕に立ち「自分は今、白河の浜に着いたからその上の山にまつってくれ」とのことで、現在地に祀られるようになったとか...。いつの頃からか夕顔観音のそばに小さな石が生まれ出ているのを村人は観音様が生んだものと考え、その故事からお産の神様として、多くの人に参拝されています。相馬藩の21代藩主昌胤公によって宇多郷三十三観音の第一番札所として1713年(正徳3)に夕顔観世音堂が建立されました。その脇をすり抜けて、さらに上り、林の中を突き進んでいくと灯台へと至るのです。


☆鵜の尾岬周辺の海

鵜ノ尾埼灯台付近からの太平洋の眺望
鵜の尾岬展望台から相馬港を望む

 鵜の尾岬へ登ると太平洋と相馬港の眺望がとても良いのです。晴れていれば、写真撮影の絶好のポイントとなります。特に朝日が昇るときはすばらしいとのことです。


☆鵜の尾岬の蝶

クロヒカゲ(じゃのめちょう科) イチモンジセセリ(せせりちょう科)
ルリシジミ (しじみちょう科)

 鵜ノ尾埼灯台へと至る林の中の道筋には、いろいろな蝶が飛び交っていました。それらを辛抱強く追いかけて、とまったところを接写してみました。


☆大洲海岸の眺め

大洲海岸の眺め

 

 鵜の尾岬へ至る細長い海岸線を大洲海岸(別名:長洲の磯)と呼びますが、松川浦の潟湖と、太平洋を約7kmにわたって区切る長大な砂州なのです。ここは、白砂青松の海岸線が続き、1996(平成8)年には「日本の渚・百選」に選ばれています。私が行ったときには、台風の影響もあって太平洋の荒波が寄せ返し、人の姿は見えませんでした。


☆松川浦の眺望

松川浦の眺望

 

 「松が浦に騒ゑうらたま人言思ほすなもろわが思ほのすも」と『万葉集』の東歌に載せられているほど、松川浦は古来からの名勝です。現代では、文化庁が文化的景観重要地域として選定していますし、県立自然公園にも指定されています。ここは、宇多川、小泉川、日下石川の河口にできた潟湖で、鵜の尾岬までの砂嘴によって太平洋と分けられ、大小の島が点在して、美観を形成しています。湖内では、海苔やアサリの養殖が行われ、潮干狩りや釣りなどで人々が楽しむ所でもあります。


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