<岬と灯台写真館>

襟裳岬と灯台(北海道)

1994年11月6日昼に襟裳岬(北海道)で撮った写真です。


 襟裳岬(えりもみさき)は不便な所で、帯広からだとバスで3時間以上かかります。森進一のヒット曲で、「なにもない春です」と歌われているように、植生が乏しく、荒涼とした感じがします。遊歩道を行けば岬の突端まで行くことができ、そこの岩礁にはゼニガタアザラシが生息していて、北海道らしさを感じます。

☆襟裳岬灯台 地図
襟裳岬灯台 (1994年11月6日撮影)
襟裳岬灯台の概要
番号 0120 [F6802]
位置 北緯 41度55分23秒 
東経 143度14分52秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) コンクリート造
レンズ 第3等大型フレネル式
灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光
光度 72万カンデラ(実効光度)
光達距離 22.5海里(約42km) 
灯塔高 13.7m(地上〜塔頂)
標高 73.7m(平均海面〜灯火)
初点灯 1889年(明治22)6月25日
所在地 北海道幌泉郡えりも町襟裳岬
<特徴>
 襟裳岬灯台は、北海道の襟裳岬の先端に立つ白亜の大型灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれています。周辺は、日高山脈襟裳国定公園に指定され、4段にもおよぶ海岸段丘があり、突端には海食崖や岩礁があって、豪壮な景観を呈し、ゼニガタアザラシの生息地としても知られています。

<歴史>
 この灯台は、1889年(明治22)に、1等灯台として設けられましたが、1945年(昭和20)7月15日に爆撃で破壊され、1950年(昭和25)2月3日に再建されました。

<現況>
 灯塔高(地上から塔頂まで)13.7m、標高(平均海面から灯火まで)73.7mで、現在は第3等大型フレネル式レンズを使い、光度 は72万カンデラ(実効光度)、光達距離22.5海里(約42km) です。この灯台の脇に、霧信号所(霧笛)が設置されていますが、一帯は、濃霧の出ることが多いところで、霧の日に岬の位置を船に知らせるためのものです。また、無線方位信号所も設けられていて、レーマークビーコンの塔が立っています。残念ながら、一般公開されていないので、通常は外観を見るだけですが、毎年1,2回、特別に内部が公開されることがあるそうです。

☆襟裳岬の景観

襟裳岬の景観

 襟裳岬といえば森進一の歌う曲が有名ですが、「襟裳の春は何もない春です」という歌詞が知られています。交通の便があまりよいとはいえず、しかも強風の日が多く、私が行ったときも、風強く観光客も少なかったのです。そして、どこまでも続く水平線と、その荒涼とした風景に、さいはて感を強くする場所なのです。


☆襟裳岬周辺の風景

襟裳岬の碑 荒涼とした岬周辺

☆襟裳岬のコンブ

襟裳岬のコンブ
 日高山脈南端が太平洋に臨む岬で、周辺の海ではスケソウダラ漁やコンブが採られています

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