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一畑電車の2100系 (松江しんじ湖温泉駅2010.10.21撮影) |
一畑電車の3000系 (長江付近走行中2010.10.21撮影) |
一畑電車は、島根県出雲地方において、松江市の松江しんじ湖温泉駅〜出雲市駅(33.9km・22駅)とを結ぶ松江北線と出雲市の川跡駅〜出雲大社前駅(8.3km・5駅)とを結ぶ大社線の2路線を運行するローカル私鉄事業者です。一畑軽便鉄道として、1913年(大正2)に起工式が行われ、翌年4月29日に出雲今市駅〜平田駅間で蒸気機関車で運行を開始しました。その後、平田〜一畑坂下までの工事も進められ、1915年(大正4)2月4日に出雲今市駅〜一畑駅まで開業します。1925年(大正14)には社名を「一畑電気鉄道株式会社」に改め、1927年(昭和2)に電化されました。1928年(昭和3)には小境灘駅〜北松江駅間が電化路線として開業、1930年(昭和5)には川跡駅〜大社神門駅(当時)までの延長線が開業します。しかし、太平洋戦争下の1944年(昭和19)には、小境灘駅〜一畑駅間が不要不急路線として営業休止されました。1954年(昭和29)には出雲鉄道を買収の上で立久恵線とし、さらに同年に島根鉄道を買収して広瀬線としています。ところが、モータリゼーションの進展に伴い、営業が悪化した広瀬線は1960年(昭和35)に廃止、立久恵線も水害による被害を受けた1964年(昭和39)より全線が運休となり、翌年に廃止されました。2006年(平成18)には、一畑電気鉄道が持株会社に移行、鉄道事業を新設の一畑電車へ、航空代理事業を一畑トラベルサービスへ、貸切バス事業を一畑バス・松江一畑交通・出雲一畑交通へ、人材派遣業を一畑プランニングへ、ホテル事業(ツインリーブスホテル出雲)をホテル一畑へ、外食事業をいずもへそれぞれ移管しています。
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