<岬と灯台写真館>

茂津多岬と灯台(北海道)

2004年9月20日午前に茂津多岬(北海道)で撮った写真です。


 9泊10日で、北海道の旅に出かけ、4日目に乙部温泉から北に走り、貝取澗温泉「あわび山荘」に立ち寄り入浴しました。浴後は、再び国道に復し北上していきましたが、茂津多トンネルの手前から左折して、急角度の山道を登っていきました。ここには、日本で2番目に標高の高い茂津多岬(もったみさき)灯台があって、ぜひ立ち寄ってみたかったのです。途中からはダートの曲がりくねった道となり、慎重にハンドルを回しながら、頂上へと至りました。そこには、とんがり屋根の独特の外観を持った灯台がありました。とても面白い外観なので、角度を変えて何回もシャッターを切りました。

☆茂津多岬灯台 地図
茂津多岬灯台 (2004年9月20日撮影)
茂津多岬灯台の概要
番号 0603 [F7014]
位置 北緯 42度36分52秒 
東経 139度49分40秒
塗色 白地に黒横帯1本塗 
構造 塔形(円形) コンクリート造
レンズ 第3等大型フレネル式
灯質 群閃白光 毎24秒に2閃光
光度 47万カンデラ(実効光度)
光達距離 23.5海里(約43.5km) 
明弧 356度から211度まで
灯塔高 18.0m(地上〜塔頂)
標高 282m(平均海面〜灯火)
初点灯 1937年(昭和12)4月11日
所在地 北海道島牧郡島牧村

<特徴>
 茂津多岬灯台は、北海道の亀田半島東端にある茂津多岬の突端に立つ白と黒に塗られた尖り屋根の大型灯台です。周辺は、狩場茂津多道立自然公園に指定されていて、日本海から奥尻島を望める景勝地です。

<歴史>
 この灯台は、1937年(昭和12)4月11日に初点灯しました。当時は、標高(平均海面から灯火まで)日本一の灯台でしたが、1951年(昭和26)に造られた山陰の余部埼灯台にわずかに抜かれてしまいました。それを2001年(平成13)8月の改修にあたり、屋根の部分を尖らせることにより、平均海面から塔頂までの高さでは、余部埼灯台を抜いて一位に返り咲いたのです。

<現況>
 現在の灯塔高(地上から塔頂まで)は18.0m、標高(平均海面〜灯火)は282mで、日本第2位ですが、平均海面から塔頂までの高さだと日本一となります。第3等大型フレネル式レンズを使い、光度は47万カンデラ(実効光度)、光達距離は23.5海里(約43.5km) です。

茂津多岬灯台のプレート 茂津多岬灯台の第3等大型レンズ
茂津多岬灯台の高さ 茂津多岬灯台の光のとどく範囲

☆茂津多岬からの眺望

日本海側の眺望
山側の眺望

 瀬棚町と島牧村の境界付近は、狩り場山の裾野がそのまま日本海に落ち込んだようになっていて、茂津多岬を形成しています。海岸線は荒々しい岩礁と青々とした日本海が絶妙の景観をつくり、釣りの好ポイントととしても知られているところです。灯台付近からは、日本海から奥尻島までが見渡せ、バックには秀峰狩り場山の山塊が望めます。


☆茂津多岬の蝶

ヒメアカタテハ(たてはちょう科) モンキチョウ(しろちょう科)

 茂津多岬灯台の周辺には、いろいろな蝶が飛び交っていました。それらを辛抱強くカメラで追いかけていって、とまったところを接写してみました。


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