<岬と灯台写真館>

弁天島と鼠ヶ関灯台(山形県)

2004年8月30日午前に鼠ヶ関(山形県温海町)で撮った写真です。


 2泊3日で、南東北の旅に出かけ、初日に太平洋側の鵜ノ尾埼灯台花淵灯台と訪ねて、湯田川温泉に宿し、2日目に日本海側の羽後三埼灯台、酒田灯台、荒埼灯台と巡って、温海温泉に泊まりました。3日目は、朝風呂に入ってすっきりしてから朝食を食べ、8時半には宿を立ちました。その後は、まず新潟県境にある鼠ヶ関に立ち寄ったのですが、弁天島は陸とつながっていて、岬のようになっていました。ここの灯台から見る日本海と粟島はとてもすばらしく、何枚も写真を撮ったのです。それからは、日本海沿いに南下し、笹川流れを目指していきました。

☆鼠ヶ関灯台 地図
鼠ヶ関灯台 (2004年8月30日撮影)
鼠ヶ関灯台の概要
番号 1363
位置 北緯 38度33分30秒 
東経 139度32分23秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) コンクリート造
灯質 群閃白光 毎7秒に2閃光
光度 4千7百カンデラ(実効光度)
光達距離 12.5海里(約23km) 
灯塔高 14.1m(地上〜塔頂)
標高 21m(平均海面〜灯火)
初点灯 1925年(大正14)4月1日
所在地 山形県温海町鼠ヶ関

<特徴>
 鼠ヶ関灯台は、新潟県境に近い山形県温海町にある弁天島に立つ白亜塔形の灯台です。周辺は、庄内海浜県立自然公園の一部となっていて、日本海を望む景勝の地で、晴れていれば粟島も見えます。

<歴史>
 この灯台は、1925年(大正14)4月1日に設置・初点灯しました。その後、1979年(昭和54)2月に改築されています。

<現況>
 現在の灯塔高(地上から塔頂まで)は14.1m、標高(平均海面〜灯火)は21mで、光度は、4千7百カンデラ(実効光度)、光達距離は12.5海里(約23km) です。内部は、一般公開されていませんので、通常は外部のみの見学となります。

鼠ヶ関灯台のプレート 改築直後の鼠ヶ関灯台 (1979年5月5日撮影)

☆弁天島周辺の海

弁天島から南方向の眺望 弁天島から粟島を望む
弁天島周辺の岩礁

 鼠ヶ関灯台のある弁天島は、今では陸とつながって、二車線の舗装道路があり、車で手前まで行くことができます。しかし、昔は海に浮かぶ小島で、干潮時のみ陸続きになっていたとのことです。現在は、一周15分ほどで巡れる遊歩道があり、灯台のある先端まで、誰でも行けるようになっています。釣り人も多く見受けられ、灯台付近から見る夕陽は絶景だそうです。


☆鼠ヶ関漁港の風景

鼠ヶ関漁港の風景
鼠ヶ関漁港の番屋干し(一夜干し)

 山形・新潟県境に位置する鼠ヶ関漁港は、弁天島をはじめとする島々に囲まれた天然の良港で、四季を通じて新鮮な魚介類が水揚げされるそうですが、イカやホッケなどの番屋干し(一夜干し)が有名です。折しも、岸壁付近にはイカの一夜干しがつるされていて、独特の風景を成していました。近年では、人工海浜「マリンパークねずがせき」や「鼠ヶ関マリーナ」も整備され、海洋性レクリエーション基地を目指しているとのことです。


☆厳島神社

厳島神社

 弁天島には厳島神社がありますが、鼠ヶ関沖で漁船の網に引っかかった弁財天(弁天様)を奉ってあるとのことです。これは、1869年(明治2)に厳島神社と命名されて、安芸の厳島神社から歓請したものだそうです。弁天島の名もここから由来しているとか...。


☆「道の駅あつみ」付近からの眺望

弁天島・鼠ヶ関灯台(南方向)を望む
粟島を望む 北方向を望む

 鼠ヶ関灯台の北方の国道7号線海側に「道の駅あつみ」があります。ここには、海に浮かぶ舟をイメージして造られたという物産館「しゃりん」や情報館があって、買い物や食事・休憩が出来るようになっています。また、日本海に向かって散策路も設けられていて、磯遊びも可能で、粟島や灯台のある弁天島を望むことも出来ます。展望室からは、日本海に沈む夕日を堪能することも...。


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