<岬と灯台写真館>

入道埼と灯台(秋田県)

2000年9月15日昼に入道埼(秋田県)で撮った写真です。


 私は、東北一周旅行の途中で、入道埼(にゅうどうざき)に立ち寄りました。ここは、秋田県にある男鹿半島の北端、北緯40度に位置する岬で、北緯40度のモニュメントもあり、日本海を一望のもとに見渡せる景勝地です。海岸線には、高さ30mほどの断崖絶壁が続き、岬の先端の海に迫り出した草原台地に、入道埼灯台が建てられています。この灯台は、白と黒のツートンカラーに塗り分けられたスマートな形で、周囲の景観とよくマッチしているのです。また、入道埼の突端からは、男鹿海底観光透視船も巡っていて、すばらしい海を探勝することもできます。

☆入道埼灯台 地図
入道埼灯台 (2000年9月15日撮影)
入道埼灯台の概要
番号 1414 [F7058]
位置 北緯 40度00分18秒 
東経 139度42分06秒
塗色 白地に黒横帯3本塗
構造 塔形(円形) コンクリート造
レンズ 第3等大型フレネル式
灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光 
光度 53万カンデラ(実効光度)
光達距離 20海里(約37km) 
明弧 10度から293度まで
灯塔高 27.92m(地上〜塔頂)
標高 57.00m(平均海面〜灯火)
初点灯 1898年(明治31)11月8日
所在地 秋田県男鹿市北浦入道埼字昆布浦
<特徴>
 入道埼灯台は、男鹿半島の北端、入道埼に位置し、白と黒のツートンカラーに塗り分けられている大型灯台なので、遠方からでもよく目立ちます。普通、白亜の灯台と言われるように真っ白に塗られる場合が多いようですが、雪国では、特に雪の中でも目立つように、白と黒や白と赤の縞模様に塗られることが有るそうです。周辺は、男鹿国定公園に指定された景勝地で、日本海に沈む夕日の美しいことでも知られています。また、「日本の灯台50選」にも選ばれています。

<歴史>
 この灯台は、1898年(明治31)11月8日に設置、初点灯された歴史ある灯台で、当初は白色塔形(六角形)の鉄造灯台で、灯塔高24.4mでした。しかし、1951年(昭和26)6月8日に改築されて、現在の灯塔が2代目です。1972年(昭和47)5月に無人化されています。

<現況>
 灯塔高(地上から塔頂まで)27.92m、標高(平均海面〜灯火)57.00mで、第3等大型フレネル式レンズを使い、光度53万カンデラ(実効光度)、光達距離20海里(約37km) で、無線方位信号所(レーマークビーコン)も併設されています。一般公開(有料大人150円、小人20円)されている参観灯台で、上部まで登ることが出来ます。また、隣接地に資料展示室がありますが、これは、同灯台が1998年(平成10)に、初点灯から100年を迎えたのを記念して建設されたもので、灯台に関する貴重な資料や大型灯台レンズなどが展示されています。

☆入道埼灯台からの眺望

灯台上から水島を望む 灯台上から見た北緯40度のモニュメント

 入道崎は、男鹿半島の北端、北緯40度に位置する岬で、北緯40度のモニュメントが造られています。周辺の海岸線は、高さ30m内外の海岸段丘が続いていて、海蝕された岩礁が見られます。灯台は4月〜11月初旬の午前8時半〜午後4時半には、内部の見学(150円)も出来るのです。上部まで登ってみると、眼下に日本海が見え、前方に水島が見て取れるすばらしい眺望です。下方には、北緯40度のモニュメントを確認することも出来ます。


☆入道埼周辺の岩礁

入道埼の荒々しく海蝕された岩礁

☆入道埼周辺の海

男鹿海底観光透視船 水島との間の海

 入道埼周辺には、きれいな海が広がっていますが、沖合にある水島の辺りはとくにすばらしく、男鹿海底観光透視船(運行期間 5月〜10月)で巡ることができます。みごとな海中美を鑑賞でき、神秘的な海底の世界に感嘆の声が上がります。


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