<岬と灯台写真館>

落石岬と灯台(北海道)

1993年9月15日昼に落石岬(北海道)で撮った写真です。


 遅い夏休みを取り、9泊10日の北海道旅行に出て、道東を巡りました。5泊目に釧路市内に宿をとり、翌朝から太平洋岸を東に車で走りながら、岬めぐりをしたのです。その途中、落石岬(おちいしみさき)にも立ち寄りました。ここは不便な所で、駐車場から延々と落石湿原の保護林の中を続く、木道を片道20分くらい歩かないと灯台には到達しません。しかし、観光的な構造物などはいっさいなく、断崖絶壁上から見る太平洋はすばらしく、自然の景観を堪能できるところなのです。

☆落石岬灯台 地図
落石岬灯台 (1993年9月15日撮影)
落石岬灯台の概要
番号 0147 [F6834]
位置 北緯 43度09分52秒 
東経 145度30分55秒
塗色 白地に赤横帯1本 
構造 塔形(四角形) コンクリート造
灯器 LB-90型灯器
灯質 単閃白赤光 毎8秒に1閃光
光度 42万カンデラ(実効光度)
光達距離 19.0海里(約35km) 
明弧 207度から70度まで
灯塔高 14.9m(地上〜塔頂)
標高 48m(平均海面〜灯火)
初点灯 1890年(明治23)10月15日
所在地 北海道根室市落石西
<特徴>
 落石岬灯台は、北海道根室半島の付け根の太平併用側に位置する落石岬の先端に立つ大型灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれています。塔型(四角形)のコンクリート造りで、白地に赤横帯が1本入った、独特の外観です。周辺は、北海道の自然環境保全地域に指定され、130haの落石湿原があり、サカイツヅジが自生していて、国指定天然記念物になっています。また、海岸線は切り立った断崖絶壁が続き、岬の内陸部は台地状となっています。

<歴史>
 この灯台は、1890年(明治23)10月15日に、設置・初点灯されました。当時は、落石埼灯台と呼ばれていましたが、1966年(昭和41)に、現在の名称に改められました。

<現況>
 灯塔高(地上から塔頂まで)、標高(平均海面から灯火まで)48mで、LB-90型灯器を使い光度は、42万カンデラ(実効光度)、光達距離19.0海里(約35km) です。毎年、夏から秋にかけて、海霧が発生(沖合で暖流と寒流がぶつかって生成)するため、霧信号所(霧笛ともいい船に灯台の位置を知らせるために発する信号所)が併設されています。残念ながら、一般公開されていないので、通常は外観を見るだけです。

☆落石岬周辺の海

落石岬周辺の海

 落石岬は、根室半島付け根の太平洋側に面する位置にあります。周辺の海岸線は切り立った断崖絶壁が続いていますが、岬の内陸部は台地状となっています。灯台付近から見る太平洋の景観は雄大で、すばらしいものです。


☆落石岬周辺の景色

落石岬のサカイツツジ保護林 落石岬の草原

 落石岬周辺は、北海道の自然環境保全地域に指定され、130haの広さを持つ落石湿原があります。そこに、アカエゾマツの保護林に守られながら、サカイツツジ、ミズバショウ、ワタスゲなどが自生していますが、特に、サカイツツジが自生するのは、国内でここだけのたいへん貴重なもので、国指定天然記念物になっています。高さ30cmほどの常緑の低木で、5〜6月にかわいい、小さな紅紫色の花をつけます。


☆落石岬への木道

落石岬への木道

 落石湿原のアカエゾマツの保護林の中を615mの木道が貫いています。落石岬灯台へ行くためには、林の手前の駐車場に車を停め、延々とこの木道を歩いていかなければならないのです。木道を含め1.4kmほどの道のりがあって、片道でおよそ20分かかります。


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