施設・料金 No.1温泉

インデックス

安い宿泊料 大きい宿泊施設 深い浴槽 掘削深度

◎掘削深度の深い温泉 (2,000m以上)一覧

☆宿泊料金 No.1

 ○日本一安い宿泊料金の温泉旅館

 宿泊料金の比較は、その施設やサービス内容の違いなどによって、なかなか難しいのですが、表示されている1泊2食付きの税込み、サービス料込みのいわゆる込込料金では、広島県千代田町にある千代田温泉旅館旧館の1泊2食付き2,500円(込込)になると思います。ただし、1泊朝食付きでは、鹿児島県山川町にある成川温泉「くりや食堂 旅館部」旧館の1,921円(込込)になると思いますが、まだ行ったことがないので今度訪れてみたいと考えています。ここは、ホームページもありますのでご確認下さい。→旅館くりや食堂
 これ以外に、もっと安い温泉旅館の情報をお持ちの方はお知らせ下さい。よろしくお願いします。

  ・千代田温泉 千代田温泉旅館<広島県> (1泊2食付 2,500円から)





源泉名 千代田温泉2号
湧出地 広島県山県郡千代田町大字南方7036
湧出量 23g/分(動力揚湯)
知覚 微褐色 微濁 収斂味 無臭
泉質 単純弱放射能泉
泉温分類 17℃(冷鉱泉)
pH値 6.6
液性分類 中性
溶存物質総量 229.5r/s
浸透圧分類 低張性
ラドン含有量 31.9マッヘ/s
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
痛風・動脈硬化・高血圧症・慢性胆嚢炎・胆石症・慢性皮膚病・慢性婦人病

 中国地方の温泉めぐりの最初の宿泊地として訪れてみました。広島県の山間部にあり、JRの駅からは遠いのですが、中国自動車道の千代田インターチェンジから1qちょっとと、車で行くには便利な所にあります。田園地帯の閑静な場所に立地し、入り口は銭湯のような感じで、すぐ横に売店があって何でも売っています。ここは、自炊客もいるのでそのためなのでしょう。その奥に食堂があってメニューも掲げられていますが値段は安いのです。ここの宿泊料金は旧館と新館の2段階に分かれ、1泊2食付きで旧館2,500円(込込)、新館3,000円(込込)と異常な安さに驚きます。ただし、タオル、洗面道具、浴衣などは別料金となっていますが...。私は、新館の方にしましたが、どんな部屋なのかと少々心配だったものの、木造アパートの一室といった感じで部屋もそう古くなく、清潔にしてあってホッとしました。しかも、コイン式ではありますが、テレビもクーラーも付いています。浴場は男女別に分かれ、新しくてきれいです。その上、気泡浴、サウナも楽しめ、泉質も沸かしてはいますが、立派な放射能泉で、効能も高いと聞きました。浴室の一番奥にある褐色の湯が源泉を沸かしたもので、湯温もちょうどよく心地よく入浴することができました 。食事は1階の食堂でとりますが、料金内で出されるのは一汁一菜、つまり、ご飯と汁とおかず一品だけ(漬物は食べ放題)で後は追加で料金を払って注文するシステムです。そのために色々なメニューが用意されていて値段も安いのです。しかし、お年寄りなどは、その一汁一菜だけで食事を済ませています。なるほどと感心しました。普通の旅館は高い料金を取って、何品もの夕食を出し、食べきれなかったり、嫌いなものがあったりして、残しても料金を引くことはありません。しかし、ここのシステムは、安い料金を設定し、最低限のものだけを提供して、後は、それに追加して料金を取るシステムなのです。私は、とても考えられた合理的なものだと思います。自分の食べられるだけ好きなものを追加注文すれば良いのですから。そうすれば、無駄な食べ残しも少なくなるのではないでしょうか。まわりを見てみると、常連客が多いようで、当然のように追加料理を注文し、楽しく語らいながら食事をしています。中には家族連れもいて、ほほえましい光景でした。出立時に精算したら、結構飲み食いしたのに、追加料理や酒代まで含めても総額5,000円弱と格安の支払いで済みました。

 ・温泉の詳細なデータを知りたい方は→千代田温泉分析書

千代田温泉旅館の外観 千代田温泉旅館の男性浴場
宿


千代田温泉旅館のデータ
標準料金 1泊2食付 旧館2,500円〜(込込) 新館3,000円〜(込込)  
入浴料 入浴のみ250円 休憩3時間以内400円 1日600円
定員 室数30
住所、電話 〒731-15 広島県山県郡大字南方4796 TEL(0826)72-2280
交通 JR可部線可部駅よりバス大朝、浜田、大田行き40分千代田下車後徒歩30分


☆宿泊施設 No.1

 ○日本で最も収容人員の大きい温泉宿泊施設

  ・観海寺泉 杉乃井ホテル<大分県> (574室 2,527名)
   源泉57度のナトリウム-塩化物泉 <神経痛・関節痛・慢性消化器病・痔疾などに効能> 

 14階建、室数574で最大2,527名収容の巨大なリゾートホテルで、高台の上にそびえ立っていて、別府市街・別府湾を一望できます。その施設は、ビッグで、1,000台の駐車場、宴会場19室、会議室12室、ホール3ヶ所、レストラン・喫茶店8ヶ所、浴場大小20ヶ所、そして、結婚式場から大劇場、プール、アイスリンクまで備えるというすごいものです。しかも、3,000kwの地熱発電所を持ち、ホテル全体の電力をまかなえるというのには驚かされます。

宿


杉乃井ホテルのデータ
標準料金 1泊2食付 15,000〜59,000円(込別) 
定員 室数574 2,527名
住所、電話 〒874-0822 大分県別府市観海寺1 TEL(0977)24-1141
交通 JR日豊本線別府駅からスギノイパレス行きバス30分終点下車徒歩1分
杉乃井ホテルの公式ホームページへ


☆変わった浴槽 No.1

 ○日本で一番深い浴槽がある温泉

 電子メールで「真賀温泉にもっと深い浴槽がある」と指摘があり、その浴槽のある共同浴場「真賀温泉館」に行って来ました。問題の浴槽は確かに幕湯の中にありました。直径2mほどの円形に近く、すり鉢状になった岩風呂の浴槽で最深部は1m40p位はあると思われ、受付の人もそのくらいだろうと言っていました。最深部は確かに鉛温泉「藤三旅館」白猿の湯より深いと感じました。しかし、白猿の湯の方は洗面器状の浴槽のためだいたい深さは同じなのですが、幕湯の方はすり鉢状のため最深部は一ヶ所だけであとは段々状に浅いところから深いところまである状態でした。それで、平均的な深さを考えてみると白猿の湯といい勝負になるのではと思います。いろいろ考えた上、私のホームページでは2つの温泉を日本一深い浴槽のある温泉として併記したいと思います。また、北海道の薬師温泉の内湯の浴槽が、下に石がおいてあるものの、これを無視すれば1m30cmの深さはあると指摘がありました。まだ行ったことがないので、ぜひ今度確認しに行きたいと思っています。さらに、インターネットの掲示板に黒川温泉の「いこい旅館」と 「ふもと旅館」には深さ1m50pの立湯があるとの指摘がありました。インターネット上で検索したら、それぞれの旅館の公式ホームページ(→いこい旅館、→ふもと旅館)にそのように書かれていました。つま先立ちで竹に掴まって入浴するようですが、今度行ってみたいと思っています。

  ・真賀温泉 共同浴場「真賀温泉館」の幕湯<岡山県> (最深部約1.4mのすり鉢状浴槽)





源泉名 真賀温泉
湧出地 岡山県真庭郡湯原町仲間
湧出量 205g/分(自然湧出)
知覚 無色、澄明、無味、無臭
泉質 アルカリ性単純温泉
泉温分類 40.5℃(温泉泉)
pH値 ?
液性分類 アルカリ性
溶存物質総量 126.29r/s
浸透圧分類 低張性
 岡山県の山間部、昔の美作国に位置し、勝山町から湯原温泉に向かう国道313号線が旭川に沿う、狭隘な地形の所に山肌に寄り添うようにしてあるのが真賀温泉です。内湯のある旅館が4軒と共同浴場「真賀温泉館」だけの素朴な湯治場風の温泉地を形成しています。その中心にあるのが共同浴場「真賀温泉館」で、後醍醐天皇の時代、伯耆船上山の戦いに敗れた武将の傷を治したと伝えられる天然の岩風呂があります。急斜面にへばりつくように建てられていて、その中が男湯、女湯、混浴、家族湯3(玉乃湯、旭湯、泉湯)と6つに仕切られた浴室に分かれています。その一つが混浴の幕湯で、江戸時代には津山藩の公衆浴場が置かれていたと言われ、武士が入浴するときには幕を張り巡らしたため、幕湯の名が付いたと聞きました。風呂底が天然の岩でそこに差し込まれた竹筒から湯が自然湧出しているという独特の浴槽です。直径2mほどの円形に近い岩風呂で、入浴すると浴槽はすり鉢状になっていて、竹筒が差し込まれているあたりの最深部は1m40p位あります。しかし、段々状に浅いところから深いところまである状態で、深さは一定していません。お湯はぬるめで、アルカリ性のため つるつるして、入り心地はとても良く、いつまでも入っていたくなる温泉でした。家族湯は60分1,000円で個室利用ができます。
共同浴場「真賀温泉館」の外観 共同浴場「真賀温泉館」の幕湯






共同浴場「真賀温泉館」のデータ
入浴料金 大人普通湯(男女別)/150円 幕湯(混浴)/250円 家族湯/個室利用60分1,000円
営業時間 日帰り入浴/午前7時〜午後10時
住所、電話 〒717-0416 岡山県真庭郡湯原町仲間180 TEL(0867)62-2953
交通 JR姫新線中国勝山駅から湯原温泉行きバス25分真賀温泉前下車

  ・鉛温泉藤三旅館白猿の湯<岩手県> (深さ1.25mの洗面器状浴槽)
鉛温泉“藤三旅館”の古風な木造3階建
 花巻温泉郷の奥にある一軒宿の温泉で、開湯は今から約500年前。ここの温泉主・藤井家の遠祖が木こりをしているとき、一匹の白猿が桂の木の根本から湧出する泉で手足の傷を癒しているのを見て、温泉の発見につながったといいます。とても古い温泉で、建物も木造3階建の堂々たるもので、豊沢川の渓谷に沿い、高倉山の山容が美しい景観の地にあります。この温泉は田宮虎彦の小説『銀心中』の舞台となったことで知られていますが、その一説に「湯殿は地階にある。湯は、湯宿のすぐうらを流れている霧生川(注:豊沢川のこと)の、もとは川底であったという。自然の岩だたみがそのまま残されていて、透きとおった湯がこんこんと湧き出していた」とあるのが、白猿の湯のことで、古めかしい湯治部の階段を下りた地下にあり、1階まで吹き抜けになっています。楕円形をした洗面器状の浴槽の深さは1.25mもあり、小柄な人は立っても首まで浸かってしまいそうです。立ったままの姿勢で入浴すると血液循環を促進させ、体機能を活性化すると言われています。ここの湯は引湯ではなく、浴槽の下から天然に適温の温泉が湧きだしているのです。男女混浴で脱衣所も浴場の中にあってまる見え、 しかし、そんなことも気にならないほど不思議な雰囲気が漂っていて、おおらかに湯に浸かることができます。立ち泳ぎをしながら、浴槽内を移動する感じはまるでプールのようです。別に男女別の浴室も用意されていますが、やはり、名物のこの浴槽に入りたいものです。他の温泉で浴槽が深いことで知られているのは、上諏訪温泉の片倉館で、紡績工場の福利厚生施設としてつくられ、女工さんが、一度に大量に入れるように、浴槽を深くし、立ったままの入浴スタイルにしたと聞きます。ちなみに、片倉館の浴槽の深さは約1.1mで、一度に100名以上の入浴が可能とのことです。





源泉名 鉛温泉(桂乃湯)
湧出地 岩手県花巻市鉛字中平
湧出量
知覚 僅かに硫化水素臭を有し無色透明
泉質 単純温泉
泉温分類 45.5℃(高温泉)
pH値 7.8
液性分類 弱アルカリ性
溶存物質総量 736r/s
浸透圧分類 低張性
ラドン含有

*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

宿


鉛温泉“藤三旅館”のデータ
標準料金 (旅館部)1泊2食付 8.000〜12,000円(込込)  
入浴料金 500円
定員 (旅館部)40室120名 (湯治部)100室300名
住所、電話 〒025-02 岩手県花巻市鉛字中平75-1 TEL(0198)25-2311
交通 JR東北本線花巻駅より岩手県交通バス新鉛行き40分「鉛温泉」下車徒歩1分
鉛温泉“藤三旅館”の公式ホームページへ


☆掘削深度の深さ No.1

 ○日本で一番深く掘った温泉

 日本では、“ふるさと創世事業”以来、温泉掘削ブームが続いていて、新しい温泉が次々に掘られています。それにつれて、温泉掘削技術も進歩し、かなりの確率で温泉を掘り当てることが出来るようになりましたし、温泉を深く掘ることができるようにもなりました。そんな中で現在一番深く掘って、湧出した温泉は青森県の六ヶ所温泉(源泉名 尾駮温泉)の掘削深度2,714mとされています。また、山口県萩市の「萩本陣」で使われている維新の湯は2,350m掘削したとのことですし、これからも掘削深度の深い温泉が増えていくことと思いますが、掘削費用が高くつき、維持管理も大変なことでしょう。

  ・六ヶ所温泉<青森県> (掘削深度2,714m)





源泉名 尾駮温泉
湧出地 青森県上北郡六ヶ所村尾駮
湧出量
知覚
泉質 含Fe-Na-塩化物強塩泉
泉温分類 92℃(高温泉)
pH値 6.52
液性分類 中性
溶存物質総量 30,430r/s
浸透圧分類 高張性

*一般的適応症(浴用)
 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・慢性消化器病・冷え症・病後回復期

*泉質別適応症(浴用)
 
月経障害・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病

 青森県の下北半島の付け根にある六ヶ所村は、近年、原子燃料サイクル施設(ウラン濃縮工場、再処理工場など)が建設中で、いろいろな面で全国から注目されています。その開発地を見下ろせる尾駮沼の小高い丘の上、六ヶ所原燃PRセンターの近くの県道脇にポツンと建っているのが、六ヶ所温泉です。建物の壁には大きく“日本一深い温泉”と書かれていますし、裏側には掘削時に使用された大きな櫓が残されていて、目を引きます。中に入ると、一階部分は公衆浴場のような感じですが、そこに貼られている温泉掘削成功時の記念手拭いに“2,714m”と大きく書かれているのが印象的です。大きく温泉分析表が掲げられていますが、鉄を含む強食塩泉で、溶存物質総量30,430r/s、源泉温度92℃とみごとな数値が並んでいます。さっそく入浴してみると、浴槽周辺は茶褐色に変色し、湯は薄茶色でつるつるしていますが、濃厚な感じがします。なめてみるとかなり塩辛く、効き目がありそうです。こういう成分の温泉は、入浴後いつまでもぽかぽかとして湯冷めしにくいと言われています。男女別の露天風呂も併設されていますが、総ヒバ造りの浴槽で、肌触りも心地よいのです。脇には、掘削時の櫓がそびえ、荒涼とした原っぱから遠景が見晴らせます。のんびり浸かって、時々ヒバの木肌を感じながら寝そべってみるのも良いのではないかと思います。ぜひ一度は話の種に訪れてみてはいかがでしょうか。
「六ヶ所温泉」の外観 「六ヶ所温泉」の露天風呂






「六ヶ所温泉」のデータ
入浴料金 大人350円、子供150円、幼児60円 
営業時間 午前9時〜午後9時、年中無休
住所、電話 〒039-3212 青森県上北郡六ヶ所村尾駮 TEL(0175)72-4141
交通 JR大湊線吹越駅から約10q(車15分)

◎掘削深度の深い温泉(2,000m以上)一覧

 本や案内、インターネット上などで見つけた掘削深度の深い温泉のうち、2,000m以上の温泉を一覧にしてみました。まだ未入湯の温泉もありますが、今後、機会をみつけては入りに行きたいと思っています。

源泉名 所在地 泉質 泉温 掘削深度 施設名 リンク
尾駮温泉 青森県上北郡六ヶ所村尾駮 含Fe-Na-塩化物強塩泉 92 2,714m 六ヶ所温泉
維新の湯 山口県萩市椿東385-8 Ca・Na-塩化物泉 32.8 2,350m 萩本陣 公式HP
古洞の森温泉 富山県富山市池多1044 Na-塩化物・炭酸水素塩泉 51.5 2,050m 古洞の湯
サイボク自然温泉 埼玉県日高市下大谷沢546 Na-塩化物泉 40.8 2,000m まきばの湯 公式HP
妙義温泉・長寿の湯 群馬県甘楽郡妙義町菅原2555 含CO2-Na-炭酸水素・塩化物泉 26.6 2,000m 妙義温泉保養所・鶴亀の湯(休館中)
武石温泉 長野県上田市上武石1454-3

Ca・Na-塩化物泉

40.3 2,000m うつくしの湯 公式HP
平和島温泉 東京都大田区平和島1-1-1 Na-塩化物強塩泉 35.4 2,000m 平和島温泉クアハウス 公式HP

*上記以外に、掘削深度2,000m以上の温泉をご存じの方はお知らせ下さい。


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