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箱根の宮ノ下温泉にある富士屋ホテル |
◯正解です! |
◇問題(6)の解答
箱根の宮ノ下温泉に明治11年(1878)に開業したのは富士屋ホテルで、外国人専門の洋式ホテルとして、箱根を国際観光地として発展させる先駆的役割を果たしました。開業時の建物は木造3階建てで、疑洋風建築でしたが、惜しくも明治16年(1883)の宮ノ下大火にあって全焼しました。翌年には本格的な洋風建築として立て替えられ、その後、移築や内部改装されたものの現存して、営業を続けています。
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エルウィン・フォン・ベルツ像 |
【ベルツの研究した温泉】 ベルツ博士は明治9年(1876)、日本政府の招聘により来日し、東京医学校(後の東京大学医学部)で内科教授として教鞭をとりました。その頃、日本の医療上で大きな問題となっていた寄生虫病、恙虫病、脚気などの研究で業績を上げましたが、日本の温泉の医療における活用をすすめたことでも知られています。それでは、明治13年(1880)に著した「日本鉱泉論」(ベルツが日本の温泉地の改良を目的として内務省に提出した建白書の翻訳書)の中で日本の温泉地改良の例として取り上げ、以下のように記述したのはどこの温泉ですか?
「概地の気候及び土質は実に絶類なり、(夏時最も然り)日本中 恐らくは此地に精勝佳景を競うの処なかるべきを信す。故に以 て縦令温泉なしと雖も其の眺望の絶妙と空気の爽快なるに因り 来遊の客は常に其跡を絶たざるべし」
『日本鉱泉論』 エルウィン・フォン・ベルツ著
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