温泉めぐりカルトクイズ(2)<歴史編>

伊香保温泉にあるバーデンハウス「金太夫・ベルツの湯」
◯正解です!

◇問題(7)の解答

 ベルツ博士が「日本鉱泉論」の中で日本の温泉場改良の例として取り上げたのは、伊香保温泉(群馬県)です。引用したように、伊香保の自然環境を絶賛していますが、逆に温泉地内の道路狭隘、上下水道不備、消火設備などの改善すべき点を指摘しています。その後、提言を受けて、温泉地の改良が行われ、日本で第一号のクアパルク(温泉保養公園)として八千代公園が完成し、浴医局(温泉療法指導医のいる取締所)が置かれたりしました。現在では、ベルツ博士にちなんでバーデンハウス「金太夫・ベルツの湯」がつくられ、日本温泉資料館が併設されています。

 (1) 箱根温泉−−−×

 (2) 四万温泉−−−×

 (3) 川中温泉−−−×

 (4) 伊香保温泉−−−○

 (5) 草津温泉−−−×


◇さあー、次の問題です。


☆問題(8) <正解だと思う番号をクリックして下さい> 難易度 E級★★★★★

【日本最古の温泉】 兵庫県の有馬温泉、和歌山県の白浜温泉、愛媛県の道後温泉は日本三古湯と言われ、『古事記』、『日本書紀』、『万葉集』などに登場します。それらには、古代の天皇や皇族が入浴したと記されていますが、以下の『日本書紀』巻第26(舒明天皇)にも牟婁の湯(白浜温泉)に、ある皇子が行かれたと記されています。その後、クーデターを企てたとされ、殺されましたが、これは何という皇子でしょうか

 九月、○○皇子、性黠し、陽り狂れて云々。牟婁の温湯に往きて、病を療むる偽して、來りて國の體勢を讚めて曰く、、纔、彼の地を觀るに、病、自にのぞ消りぬ云々。天皇聞しめし悦びて、往しまして、觀さむと思欲す。
『日本書紀』巻第26(舒明天皇)

(現代語訳)「九月、○○皇子は性さとく狂者をよそおったところがあったと、云々。紀国の牟婁の湯(白浜の湯)に行って、病気療養をしてきたように見せて、その国の様子をほめ、ただその場所を見ただけで、病気は自然に治ってしまいますと、云々。天皇はこれを聞かれ喜んで、自らも行ってみたいと思われた。」

 (1) 高市皇子

 (2) 古人皇子

 (3) 有間皇子

 (4) 草壁皇子

 (5) 大友皇子