<岬と灯台写真館>
サタドー岬と灯台(東京都)
1988年5月28日午後に三宅島のサタドー岬(東京都三宅島村)で撮った写真です。
2泊3日(内船中1泊)の三宅島ツアーに参加して、深夜に東京竹芝桟橋を出航、7時間ほど船に揺られ、三宅島へ朝5時半頃に到着しました。坪田地区にある宿泊する民宿「おしどり」に荷物を入れ、休憩した後、レンターサイクルで島内一周することになりました。時計回りに、海岸沿いに自転車を走らせていったのですが、1983年(昭和58)10月の雄山山腹大噴火によって、阿古地区が受けた被害は想像を絶するものがありました。とても自然豊かな島なのですが、流れ出た溶岩が、樹木を焼き、家屋をも押しつぶしていました。それにしても、それにつけ込んで、米軍艦載機の夜間発着訓練(NLP)用空港を建設する計画があると聞き、憤りを覚えました。この静かな島の自然を破壊して滑走路をつくり、夜間発着訓練の爆音の下に曝すとは...。そんな思いを抱きながら、さらに自転車をこいで、伊ガ谷、伊豆、神着と過ぎて、火の山峠にまで登ってみました。ここは、1940年(昭和15)と1962年(昭和37)の噴火時に溶岩が流れ出したところで、火山礫の山などがあって、当時の噴火の様子がわかりました。そこから下ってくると赤場暁(あかばっきょう)があって、溶岩流のすさまじさを感じることが出来ました。そんな火山噴火の恐ろしさを見ながら、たどり着いたのが、サタドー岬なのです。サタドーとはヒンズー語で、“地獄”という意味だそうです。そこには、白亜のサタドー岬灯台があって、黒い溶岩流とは好対照をなしていました。
☆サタドー岬灯台 | 地図 |
サタドー岬灯台 (1988年5月28日撮影) |
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<特徴> サタドー岬灯台は、東京都に属する三宅島の東端のサタドー岬に立つ、白亜の中型灯台です。周辺は、富士箱根伊豆国立公園の一部となっていて、自然環境が保全されています。 <歴史> 灯塔高は14.4m(地上から塔頂まで)、標高(平均海面から灯火まで)35.9mで、LB-40型灯器を使い、光度25万カンデラ、光達距離17海里(約31km) です。灯台周辺からの太平洋の眺望は素晴らしく、晴れていれば、御蔵島を望むことも出来ます。残念ながら一般公開されていないので、通常は外観を見るだけです。 |
火の山峠から海を望む | 赤場暁から御蔵島を望む |
1940年(昭和15)と1962年(昭和37)の噴火時に溶岩が流れ出して出来た、火の山峠と赤場暁から見る海はとても美しく、荒々しい溶岩と対照的でした。その沖合には、御蔵島がぽっかりと浮かんでいました。
雄山と溶岩流の跡 |
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