<岬と灯台写真館>

立石岬と灯台(福井県)

2005年10月8日午後に立石岬(福井県)で撮った写真です。


 2泊3日で、北陸地方の旅に出かけ、2泊3日で北陸旅行に出かけることにし、東名高速、名神高速、北陸自動車道と乗り継ぎ、敦賀インターで下りて、国道27号線で三方五湖へと向かいました。湖畔の縄文プラザで、昼食を取りましたが、舟小屋を模したような変わった建物で、2階からの眺望は良いのです。三方湖を眺めながら、海鮮丼を食べましたが、いろいろな海の幸がのっていて、美味しかったのです。食後は、レインボーラインを走ることにしたものの、通行料は普通車1,000円と高いのです。その上、梅丈岳(標高395m)頂上付近の展望台は、全く霧の中で何も見えませんでした。とても損した気分での霧中ドライブとなりました。その後は敦賀方面へと戻り、途中国道27号線を美浜原発の方へ左折し、馬背峠を越えて、敦賀湾へと至りました。その後北上し、敦賀半島先端にある立石岬へと向かったのです。ここの先端には敦賀原発があるためか、道路は整備されていて、走りやすく、立石漁港までは難なく着くことができました。しかし、立石岬灯台までは、徒歩で500mほど登らねばならず、傘を差して歩くことになりました。200mほどは、海沿いの小径を行き、それからは長い階段をひたすら登ることとなったのです。なかなかしんどかったですが、頂上には白い石造り灯台が迎えてくれました。この灯台、1891年(明治14)7月20日に初点灯したもので、初めて日本人技師のみでが造った灯台として貴重なものなのです。雨が降っていて暗かったので、すでに点灯していて、回転灯器が回っていました。いろいろな角度から写真を撮ったのですが、灯台らしい写真になったかな...。

☆立石岬灯台 地図
立石岬灯台 (2005年10月8日撮影)
立石岬灯台の概要
番号 1047 [F7246]
位置 北緯 35度45分42秒 
東経 136度1分7秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) 石造
灯器 LB−40型灯器
灯質 単閃白光 毎10秒に1閃光
光度 26万カンデラ(実効光度)
光達距離 22海里(約41km) 
明弧 60度から319度まで
灯塔高 7.95m(地上〜塔頂)
標高 122m(平均海面〜灯火)
初点灯 1881年(明治14)7月20日
所在地 福井県敦賀市字立石エリヶ崎

<特徴>
 立石岬灯台は、福井県立石岬の突端に立つ白亜円形石造の中型灯台です。周辺は、若狭湾国定公園に指定され、リアス式海岸の造形する風光明媚の地ですが、眺望はあまりよくありません。また、敦賀市の市章のデザインにもなっています。

<歴史>
 この灯台は、1880年(明治13)年4月に起工し、翌年6月に竣工、1881年(明治14)7月20日に初点灯しましたが、当時は石油ランプを使用していました。全国の主要灯台のうち36番目、日本海沿岸では角島灯台(山口県豊北町)に次ぐ、2番目のものです。また、日本人のみで建設された最初の西洋式灯台としてしられています。総工費は当時のお金で22,600円かかり、石材は現地産の花崗岩です。建設当初の名称は「立石岬灯台」でしたが、1904年(明治27)に「立石埼灯台」と改称されました。その後、1914年(大正3)からは、ガス灯(アセチレンガス)に変わり、1938年(昭和13)からは電化されています。しかし、1960年(昭和35)にLB−40型灯器に交換され、1961年(昭和36)には、無人化になりました。そして、2002年(平成14)に再び「立石岬灯台」に名称が戻されました。

<現況>
 現在の灯塔高(地上から塔頂まで)は7.95m、標高(平均海面〜灯火)は122mで、LB−40型灯器を使い、光度は22万カンデラ(実効光度)、光達距離は22海里(約41km)です。また、沿岸域情報提供システム(MICS)による観測箇所となっています。

立石岬灯台の塔頂部 立石岬灯台のLB−40型灯器
立石岬灯台のプレート 立石岬灯台の門

☆立石岬灯台からの眺望

立石岬灯台付近からの眺望

 立石岬灯台は、岬の先端に立っているのですが、周辺が樹木に覆われているため、眺望が良くありません。それでも、木々の合間から敦賀湾口を望むことが出来ました。雨が降っていて、霞んでいましたが、一応カメラに収めておきました。


☆灯台への道

立石岬灯台への小径 途中からの海の眺望
立石岬灯台への登り口

 立石岬灯台までは、立石漁港の岩壁に車を駐め、徒歩で500mほど歩かねばならず、天気が悪いので、傘を差して行くことになりました。200mほどは、海沿いの小径を行き、それからは急な長い階段をひたすら登ることとなったのですが、なかなかしんどかったのです。


☆立石漁港

立石漁港の風景

 立石岬灯台の登り口にある立石漁港は、第1種漁港で1971年頃から防波堤の整備が進み、何度かの改良を経て現在の姿になったそうです。数隻の漁船が係留され、護岸に上げられている船も結構見受けられました。


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