<岬と灯台写真館>

鳥ヶ首岬と灯台(新潟県)

2004年3月26日午前に鳥ヶ首岬(新潟県)で撮った写真です。


 2泊3日で、北陸・能登半島の岬めぐりの旅に出かけることにし、朝5時過ぎに自宅を出立して、関越自動車道から上信自動車道へと乗り継いだのですが、出発時の雨も長野県に入ると上がってしまいました。その後は順調に走り続け、日本海側に出て、北陸自動車道に乗り継いで、名立インターで下りたのです。すぐそこにある鳥ヶ首岬(とりがくびみさき)灯台に立ち寄ってみました。ここは、日本海に突き出し、1kmほどがえぐれたような断崖絶壁になっていますが、「名立崩れ」の跡なのです。江戸時代の中頃、1751年(宝暦元)の高田地震の際、大規模な山崩れが起こり、一瞬の内に村が海に押し流され、84戸406名が犠牲となる大惨事となったのです。その災害の跡に灯台は立っているのですが、眺望はすばらしく、灯台と日本海の写真を撮りまくりました。天気も回復していて、海がとてもきれいでした。

☆鳥ヶ首岬灯台 地図
鳥ヶ首岬灯台 (2004年3月26日撮影)
鳥ヶ首岬灯台の概要
番号 1301 [F7132]
位置 北緯 37度10分16秒 
東経 137度05分47秒
塗色 白色 
構造 塔形 コンクリート造
灯質 単閃白光 毎5秒に1閃光
光度 45万カンデラ(実効光度)
光達距離 24海里(約44km) 
灯塔高 12.30m(地上〜塔頂)
標高 81.93m(平均海面〜灯火)
初点灯 1950年(昭和25)5月10日
所在地 新潟県上越市鳥ヶ首岬
<特徴>
 鳥ヶ首岬灯台は、新潟県の西部にある鳥ヶ首岬に立つ白亜の灯台です。周辺は、県立久比岐自然公園に指定されていて、眺望は抜群で晴れていれば、佐渡島から能登半島まで見渡せます。

<歴史>
 この灯台は、1950年(昭和25)5月10日に名立町が名立灯柱として設置初点灯され、1952年(昭和27)に現在の灯台に建て替えられました。当時は、名立灯台と呼ばれていましたが、1966年(昭和41)に鳥ヶ首岬灯台に名称変更されています。

<現況>
 白色塔形コンクリート造りですが、大・中・小の箱を3つ合わせたような階段状の独特の外見です。その灯塔高(地上から塔頂まで)12.30m、標高(平均海面から灯火まで)81.93mで、光度45万カンデラ(実効光度)、光達距離24海里(約44km) です。残念ながら、一般公開されていないので、通常は外観を見るだけです。

☆鳥ヶ首岬からの眺望

名立漁港を望む 鳥ヶ首岬灯台下の海
鳥ヶ首岬より西方向の眺望 鳥ヶ首岬より東方向の眺望
 鳥ヶ首岬からの眺望はすばらしく、晴れていれば遠く佐渡島から能登半島まで見渡せるそうです。ここから眺める夕日の美しさは格別で、新潟県景勝百選の1つに選ばれているとのことです。しかし、眼下は1751年(宝暦元)の「名立崩れ」の跡で、多くの犠牲者が出たことを思うと心が痛みます。

☆鳥ヶ首岬の遠望

「道の駅能生」より鳥ヶ首岬を望む

 鳥ヶ首岬から国道8号線に下り、西へ走って能生町へ入り、海岸端にある「道の駅能生」で小休止しました。ここからは、日本海と鳥ヶ首岬が遠望でき、カメラに収めておきました。


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