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私の旅日記

旅日記(2)信州町並み歩き-松代・須坂・中野(長野県)
1996.8.10-11

第1日目 8/10 自宅→松代→須坂 第2日目 8/11 須坂→中野→自宅

*1996年8月10日(土) 自宅→松代→須坂 

須坂行きの長野電鉄 長野電鉄の松代駅

・いざ信州へ

 今回は、急に思い立って古い町並みを歩きたくなって、列車に乗って旅に出た。帰省ラッシュのため普通列車だけを乗り継いで行こうとしたが、高崎発長野行き普通列車はたった3両のみの編制で超満員。やっと、ドア横の座席を確保するが、外の景色も余り見れず、幸先の悪い旅のスタートとなった。しかし、屋代で長野電鉄に乗り換えると人数もまばらでのんびりとした感じになった。車内は冷房なんてなくて、20年前の列車旅を思わせるレトロな雰囲気。

真田宝物館 真田邸

・松代の街を散策

 果樹地帯をのんびり走りながら14時前に松代駅に着いた。学生時代に来た時と駅舎は変っていず、古ぼけたままだった。駅にリュックを預けて、町並み散策に出かける。先ずは真田宝物館へ行き、そこにあった観光案内所でマップとガイドをもらう。館内には真田藩の歴史が順を追って展示してあり、資料も豊富で見応えがあって少々時間がかかった。次に、真田邸、松代藩文武学校と巡ったが、いずれも藩政期の建物がそのまま残っているのはとても珍しい。人影もまばらなのでもっと脚光を浴びてもよいのではと思ったが、あまり人が来過ぎても、町並み散策の風情が損なわれるか?

松代藩文武学校 高義亭

・象山記念館から武家屋敷旧横田家へ

 武家屋敷風の白壁の続く道を象山神社に向かったが、とても落ち着いた家並みで、静かである。神社には佐久間象山が蟄居の折に高杉晋作、久坂玄瑞等と会見した高義亭があり、誕生の地も残されていてなかなか興味深い。見学後、象山記念館に立ち寄ったが、象山の人脈の広いのに驚かされる。まさに、明治維新の立て役者のそろい踏みと行った感じがした。又、写真や電信の技術にもチャレンジしていたことが知られ、その先駆性に驚かされた。そこを出てしばらく歩くと、国の重要文化財に指定されている武家屋敷 旧横田家がある。中級武士の邸宅で家屋、屋敷地共によく保存されていて見応えがあった。そこを見終える頃になるとにわかに空が暗くなり、大粒の雨が落ちてきた。残念ながら、傘は駅に預けたリュックの中!しかたがないのでしばし軒下で雨宿りをしたが、いっこうに雨足はおさまらない。予定していた、 16:50発の電車には乗れなくなってしまった。やっと、雨足が衰えてきたのは降りはじめてから30分以上たっていた。やむをえないので、駅でリュックを受け取ってから再び駅周辺をぶらついてから、1時間後の次の電車で須坂へ向かった。

象山記念館 武家屋敷 旧横田家

・須坂の魚なか旅館に落ち着く

 到着が6時をかなり過ぎてしまったので、やむをえず駅からタクシーで旅館までいく。所々に蔵作りの家並みが残る、上中町に今夜の宿はあったが、建物自体は改築されていて、古さはみられなかった。先ず、風呂に入ってから、夕食にしたが、到着が遅れたこともあって、焼魚や肉の炒めものは作り置きで冷えていて残念だった。酒を冷で3合ばかり飲み、部屋に帰ってテレビを見て寝る。

☆魚なか旅館に泊まる。<1泊2食付 7,000円(込込)>

魚なか旅館のデータ
標準料金 1泊2食付 7,000円〜(込込)
住所、電話 〒382 長野県須坂市上中町 TEL(0262)45-0271
交通 長野電鉄須坂駅下車徒歩15分
特徴 蔵づくりの街並みの続く上町通りにある

*1996年8月11日(日) 帰路に着く。 須坂→中野→自宅

須坂市の町並み

・朝風呂に入る

 翌日は6時起床、朝風呂に入れるとのことなのでまず一風呂浴びてから朝食をすませる。温泉でもないのにこういうサービスはありがたい。準備を整えて、8時半前に宿を出る。

・須坂の街をぶらぶらと

 この周辺に、江戸時代は須坂藩の陣屋が在ったとのことで、先ずぶらついてみる。奥田神社がその中心と書いてあり、石垣らしきものと、鐘楼が残っているが、戦時中に供出されたとかで鐘はなかった。結構、古い蔵作りの家が残り、見応えがある。写真を撮りながら、田中本家博物館に至る。少し待って9時の開館と同時に中に入る。須坂藩の御用商人だったとのことで立派な調度品の数々と庭のすばらしさには驚かされる。特に、展示の仕方がわかりやすくテーマ別になっていて面白かった。次に、臥竜公園に向かい市立博物館を見学、その中の生糸で栄えた頃の展示が興味深かった。今、製糸工場跡が富士通になっていることを知り、時代の移り変わりを感じざるをえない。竜ヶ池を散策の後、再び蔵の町並みの方へ戻って行き、笠鉾会館、クラッシック美術館と巡る。この美術館は開館してまだ1年とのことだが、明治時代の旧家に民芸品が展示されていて、特に、着物のコレクションが目をひいた。このように町並みに調和した形の博物館が作られるのはうれしいことだ。少し歩き、駅前のガイドセンターをのぞいてから、また電車に乗って中野市へ向かった。

田中本家博物館の正面と庭園

・中野の街を歩いてから帰途につく

 もう、とっくに昼を過ぎていたので中野駅前の「信月」という蕎麦屋でもりそばの大盛りとビールをたのむ。そばは結構腰も在って、汁も悪くなかった。食後は少しばかり町並みを歩いて中野陣屋・県庁記念館と小林一茶ゆかりの袋屋清左衛門邸を見学し、本屋に立ち寄ってから駅に戻ってきた。とても暑く少々疲れたので、再び長野電鉄に乗り、長野駅まで出て帰途につくことにした。長野からはJR信越線に乗換えたが、幸い15時半発特急あさまの臨時便があり、自由席も空いていたのでそれに乗ってまどろみながら帰った。

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