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古(いにしえ)を訪ねる旅
 旅籠宿泊記C 金丸土屋旅館<中山道芦田宿>
金丸土屋旅館の外観

<宿泊記録>

 ☆1996年8月31日(土) 1泊2食付 7,750円(込込)で泊まる。

標準料金 1泊2食付 7,000円〜(税別) 宿泊当時の料金です!
住所、電話 〒384-2309 長野県北佐久郡立科町芦田2626 TEL(0267)56-1011
街道と宿場 中山道芦田宿
創業
建物 江戸時代後期で200年前の建物、「津ちや」の庵看板、腕木の雲形の彫刻、出桁造りなどに特徴があり、上ノ間には付け書院がある大型の旅籠
金丸土屋旅館の屋根   金丸土屋旅館の看板

・芦田宿へ到着する

 やっと夕方6時前に宿につく。今まで、前を通り過ぎたことが何度かあり、その度に一度泊ってみたいと思っていて、やっと宿願がかなった。車は前に駐車して良いとのことなので、荷物を持って降りる。玄関の上には「津ちや」と書いた庵看板が下がり、腕木の雲形の彫刻、出桁造りなどに昔からの旅籠の雰囲気が感じられる。玄関を入り、案内された部屋は宿の一番奥で、廊下の突き当たり右にあり、上ノ間にあたる8畳間で裏庭が良く見え、床の間も立派で付け書院まである。他の部屋を開けてみると、8畳間が4室縦に連なっていて、襖だけで仕切られている。典型的な江戸時代旅籠の造りだ。先ず、お茶を一杯飲んでいたら、煙が流れてきた。どうやら、薪で風呂を焚いているようだ。廊下を隔てた隣室に先客がいて、風呂に入っている。しばらく、休んでいたら、風呂が空いたようで、女将から「風呂が空きました」と声がかかった。こういう古い宿なので木の風呂かと思ったら、こじんまりとしたタイル張りの風呂で、かなり熱かったので、水でうめながら入浴した。風呂から上がるとほどなくして夕食となったが、家庭料理で無農薬の自家野菜を使っているとのこと。酒(望月町の「金蝶」) を3本たのんで、ちびちびとやっていたら、隣室の2人も食堂にやってきた。年配の方に声をかけてみたら、建設関係の仕事で、半月もここに泊まっていると言う。この宿はとても立派な造りで今ではこんな建物はできないだろうとのこと。色々と話がはずんだ。亭主の話では2階にも4室あって、結構泊まれるそうだが、今ではほとんど使うこともないと言っていた。以前には筑波大生が団体できて毎年のように泊まっていき、その時は2階も使ったのだがとなつかしそうだった。食事が終わって、部屋に戻り、少しテレビと漫画を見て寝るが、蚊に悩まされてあまり眠れなかった。

金丸土屋旅館の上ノ間  金丸土屋旅館の二階 

・朝芦田宿を散策する

 翌朝は7時頃目がさめたが、睡眠不足のせいか体が重い。しかし、せっかく来たのだからと気を取り直して散歩に出かける。少し、歩くと交差点の角に本陣跡がある。昨日、宿の亭主が話していた本家筋にあたる土屋家だ。堂々とした門が残っており、中に入ると左手奥に江戸時代のままに立派な玄関と客殿が残され、県宝に指定されている。なかなかみごとなものだが、右手奥の母屋は新しくなっていた。さらに少し歩くと、かなり改築された家が目立つようになり、そのまま宿場をはずれてしまった。しかたがないので宿に引き返し8時より朝食をとる。その後、女将が色々と案内をしてくれるが、台所の上は吹き抜けになっていて立派な梁組、小屋組が見渡せる。又、玄関には平面図と写真が飾ってあって、その由来を説明してくれる。ほんとうに親切だ!9時頃出発したがその時は自家製のトマトを持たせてくれた。

芦田宿本陣跡
   
 芦田宿の町並み
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