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私の旅日記

秘湯の旅日記(63)山形県・福島県の4湯めぐり
2005.4.29-5.1

*2005年4月29日(金) 横手市内→瀬見温泉

横手市内へ

 岩手県・秋田県の4湯を巡ってからは、横手市内へと至り、横手公園へと登っていった。ここには、横手城の模擬天守があるのだが、周辺はちょうど“桜祭り”をやっていて、混雑していた。それでも、なんとか駐車場に車を駐めて、五分咲き位の桜の中を抜けて、天守閣へと登った。内部は、郷土資料館となっていて、見学しながら最上階まで上ると、ここからの眺めはすばらしい!横手市街を一望し、遠く鳥海山までもが見渡せるので、感動して、何枚も写真を撮った。

「石坂洋次郎記念館」を見学する

 下りてきて、今度は市街地にある「石坂洋次郎記念館」へ立ち寄った。洋次郎は、『若い人』、『青い山脈』、『陽のあたる坂道』などで知られる小説家だが、戦前13年間も横手で旧制女学校や旧制中学校の教師をしていたとのこと、それがいくつかの作品にも反映しているのだ。いろいろとゆかりの品や映画ポスターなどが展示され、当時の書斎も再現されていてとても興味深かった。

「かまくら館」に立ち寄る

 次に、市役所の隣にある「かまくら館」にも寄ってみたのだが、有名な横手の「かまくら」は400年以上の歴史を持つ民俗行事なのだ。小正月(旧暦の1月15日)の行事で、この前後に市内に100個ほどの「かまくら」が出来、観光客で賑わうとのこと。展示で、いろいろとその歴史や行事の内容が紹介されていたが、ここでは、その雪の「かまくら」の実物が、冷凍室の中に作ってあって、中に入れるのだ。かなり寒いものの、その雰囲気は味わえたかな...。

・瀬見温泉「旅館原田屋」へ泊まる

 これでもう、ずいぶんと時間を使ってしまっていて、宿に直行するしかなくなってしまった。後は、国道13号線を一目散に南下していった。秋田県境を越えて、走りに走ったおかげで、なんとか6時頃に瀬見温泉「原田屋」へとたどり着くことが出来た。しかし、ここでちょっとしたトラブル、電話で事前に予約したはずなのだが、宿の勘違いか翌日の予約になっていたのだ。それでも、運良く部屋が一つだけ空いていたので、事なきを得たけど...。ここも、温泉街の端にある客室9、定員35名の小さな旅館なのだが、建物は1995年に新築されたとのことで新しい。通された3階の部屋からの眺めもなかなかいいのだ。さっそく、温泉に入ったのだが、男女別の内湯だけではあるものの、源泉掛け流しの湯がとても心地よかった。上がってきて、しばらくして部屋での食事になったが、牛若鍋、陶板焼、刺身、天ぷら、山菜そば、メカジキ、竹の子、春巻、チマキ、ホタルイカなどが並べられて、とても豪華で、ここも1泊2食付9,075円とは思えないもてなしだった。地酒を2本頼んで、とても心地よい夕餉となった。食後は、布団の上に寝そべって、テレビを見ていたら旅の疲れが出て眠くなってきてしまった。お休みなさい!

瀬見温泉「旅館原田屋」の外観 瀬見温泉「旅館原田屋」の浴室

★瀬見温泉「旅館原田屋」に宿泊する<1泊2食付 9,075円(込込)>

宿


瀬見温泉「旅館原田屋」のデータ
標準料金 1泊2食付 8,550〜12,750円(込込)
浴室 内湯2(男1・女1)
宿泊定員 木造3階建 和室9室 35名
住所、電話 999-6211 山形県最上郡最上町大字大堀964-2 TEL(0233)42-2429
交通 JR陸羽東線瀬見温泉駅下車後徒歩10分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進
*泉質別適応症(浴用)
 
動脈硬化症・きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病




源泉名 瀬見温泉町営5号泉
湧出地 山形県最上郡最上町大字大堀
湧出量
知覚 無色透明
泉質 ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫酸塩泉
泉温分類 69.5℃(高温泉)
pH値 7.8
液性分類 弱アルカリ性
溶存物質総量 1,961r/s
浸透圧分類 低張性
分析日 1980年6月28日
瀬見温泉「旅館原田屋」の夕食 瀬見温泉「旅館原田屋」の朝食
瀬見温泉の公式ホームページへ

*2004年4月30日(土) 湯船沢温泉→山寺→猪苗代湖→源田温泉

朝の散歩へ出かける

 朝6時過ぎからカメラをぶら下げて恒例の散歩に出かけた。温泉街をぶらぶらと歩いていると湯前神社があり、足湯が作ってあった。ここは、義経・弁慶にまつわる伝説が残されているところで、義経の子、亀若丸が入ったという産湯が再現されていたし、小国川岸には、弁慶が岩を割って見つけ出した「薬研湯」というのが残されていた。それ以外にも、北の方がお産をした際に加護のあった観音様を祀っている亀割子安観音、亀若丸の名をつける時、弁慶が硯として墨をすった弁慶の硯石、弁慶が亀若丸の誕生を祝って、峠の頂上から投げた弁慶の投げ松などがあるという。今、NHKの大河ドラマで、「義経」をやっている関係で、幟やポスターなどでアッピールしているようだった。そんな旧跡をカメラに収めながら、温泉街の中ほどまで来ると、三吉山自然植物園の案内板が出ていたので行ってみることにした。しかし、山道を反対側に行ってしまったので、裏側の渓谷へ出てしまい、行き止まりとなった。それでも、その雪解け水による速い流れをスローシャッターで捕らえて、何枚か写真を撮ってから、引き返してきた。

湯前神社と足湯 小国川岸の「薬研湯」

三吉山へ登る

 今度は、反対側の山道を登っていくと、北面する傾斜地に、ケヤキ群落が、自然林に近い状態で保存されていて、道端にはキクザキイチゲやエンレイソウなどの野草が可憐な花を付けていた。カタクリの花も随所に見られてとてもきれいだ。道々カメラに収めながら登っていったのだが、だんだん急勾配になり、足場の悪いところや残雪のあるところもあって、登るのに苦労した。それでも、なんとか山頂(標高380m)までたどり着いて、小さな祠の前で、小休止した。下りも、危険な箇所があり少々神経を使ったのだが、無事に下りてこられてホッとした。
 1時間半弱の散策を終えて、宿に戻るとすぐに温泉に浸かったのだが、汗をかいた後の一浴はとても気持ちがいい。良い気分で上がってきて、ほどなくして朝食を取った。運動した後だけに、朝食も進んだのだが、8時半過ぎには出立の準備を終えることが出来た。

エンレイソウ(ユリ科) 三吉山頂の小さな祠

山刀伐峠越え尾花沢へ

 宿を立ってからは、国道47号線を東へ走り、赤倉温泉近くから県道に入って、山刀伐峠越えを目指した。松尾芭蕉も「奥の細道」の旅で越えているので、それにあやかったのだが、残念ながら峠道は積雪のために閉鎖されていて、山刀伐トンネルで抜けることになってしまったのだけど...。ともあれ、尾花沢市街へと入って、芭蕉・清風歴史資料館に立ち寄った。ここは、芭蕉が「奥の細道」の旅で、10泊したところで、関連する史跡がいろいろと残されているとのことで、興味深く見学した。

芭蕉・清風歴史資料館 芭蕉像

湯舟沢温泉へ入浴

 その後は、国道13号線を少し南へ走ってから左折し、湯舟沢温泉という山間の一軒宿に立ち寄り入浴したのだが、それがとても長閑なところに立地し、かやぶき屋根も残された湯宿だった。温泉も湧かしてはいるものの、硫化水素臭がし、強いぬるぬる感もあって、とても心地よかった。美肌になるということで、女性に人気があるとか...。湯の良さに満足して上がってきて、周辺を少し散策してから、今度は山寺(立石寺)へと向かった。

湯舟沢温泉「湯舟沢温泉旅館」の外観 湯舟沢温泉「湯舟沢温泉旅館」の浴槽

★湯舟沢温泉「湯舟沢温泉旅館」に入浴する。<入浴料 350円>

宿


湯舟沢温泉「湯舟沢温泉旅館」のデータ
標準料金 1泊2食付 8.000〜8,600円(込込)  
浴室 内湯2(男1・女1)
入浴料金 350円
外来入浴時間 午前9時半〜午後4時半
定員 木造2階建 和室10室 30名 
住所、電話 〒995-0001 山形県村山市大字土生田2040 TEL(0237)58-2439
交通 JR奥羽本線神崎駅から2km、車5分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
糖尿病・きりきず・慢性皮膚病・慢性婦人病




源泉名 大泉1号・2号源泉
湧出地 山形県村山市大字土生田
湧出量
知覚 無色透明、硫化水素臭
泉質 単純硫黄泉
泉温分類 20.0℃(温泉)
pH値
液性分類 アルカリ性
溶存物質総量 275.5r/s
浸透圧分類 低張性
分析日 1992年5月18日

山寺を巡る

 国道13号線へ復して、さらに南下を続け、天童から山寺街道へ入って、11時過ぎには、立石寺へと至った。門前の食堂の駐車場に500円で駐めて、階段を上って、根本中堂、宝物館と巡ってから、奥の院へと登り始めた。ここも、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で立ち寄ったことで知られ、別名山寺と呼ばれている。山上の堂塔への坂道はとてもきつく岩を登っていく感じだが、眺望は最高だ。途中、芭蕉の「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」の句にちなんだ「せみ塚」があり、夏ならば、蝉しぐれが聞こえ、その境地がわかるようなところだ。 しかし、奥の院は山の上にあるため約1,000もの階段を登らなくてはならなくて、大変なのだ。学生時代に来たときには、天華岩(天狗岩)にも登ったのだが、垂直な岩盤を鎖に捕まりながら登っていくスリリングなものだった。でも、その後、転落死する人が出たとかで、登れなくなってしまったそうだ。また、職員旅行で来たときには、胎内くぐりという、岩の洞窟を潜っていくコースもあって面白かったものの、落石の危険があると言うことで、こちらも閉鎖されていた。そんな過去の思いを巡らせながら、階段を登り切って、奥の院へと至ったのだが、ほんとうに息が切れた。しかし、上から見た景色はすばらしく、開山堂へも行って、何度も何度もカメラのシャッターを切った。下ってきたら、とうに昼を過ぎていたので、門前町の「信敬坊(しんきょうぼう)」という店で、山菜そば(1,300円)を食べたのだが、これがことのほか美味しかった。

立石寺の開山堂 立石寺のせみ塚

大峠トンネルを越えて福島県へ

 満足して、車に乗り、山寺を後にしたものの、また時間を使いすぎていて、先を急ぐことになってしまった。それで、国道13号線に出て、一気に南下し、赤湯からは有料の米沢南陽道路(300円)も使って、時間を稼いだ。米沢からは、国道121号線に乗り、大峠トンネルを越えて、福島県下へと入っていった。その後は、喜多方を通過して、国道49号線へ出て、猪苗代湖畔へと向かった。

猪苗代湖畔で撮影する

 この湖は、日本で4番目(東北では1番目)の広さを誇り、周囲50.4km、面積103.3ku、最大水深93.5mで、数十の中小河川が流入している。その水は、日橋川が唯一の流出口となり、会津盆地を潤して、阿賀野川となって日本海に注いでいるのだ。周辺は、磐梯朝日国立公園に指定され、磐梯山の眺めも美しく、東北有数の観光エリアとなっていて、私も何度か訪れたことがある。今日は、まず十六橋付近から写真を撮ったが、猪苗代湖から日橋川が流れ出す所に、金の橋があり、なかなか良い景観なので、カメラに収めておいた。次に、銀の橋へと至ったが、ここから見た猪苗代湖もなかなか風情があるので、この周辺からも撮影した。その後は、湖畔を回り込むように走っていった。そして、天神浜にも立ち寄ったのだが、湖越しに見た磐梯山がすばらしく、何十回もシャッターを切ってしまった。撮影後も、湖畔を走り続けて、湖南へと至り、そこからは、三森トンネルを越えて、今日の宿、源田温泉「熊田屋」へと到着した。 

十六橋から金の橋を望む 天神浜から磐梯山を望む

・源田温泉「熊田屋」へ泊まる

 ここは、山間地にポツンと立っている一軒宿なのだが、標高は540mで敷地が6万坪もあり、周囲が桜などの四季の花々に囲まれていて、桃源郷のようなところだ。客室も20ばかりの宿で、規模も大きくなく、実にゆったりとしている。まずは、部屋に荷物を置くと浴室に行って、旅の疲れを癒したのだが、ほんとうにゆったりと湯に浸かることが出来て、リフレッシュした。浴後は、1階大広間での夕食となったのだが、お膳には山菜天ぷら、鯉のアライ、鯉の甘露煮、ニジマスの塩焼、ゼンマイ、ナメコ蕎麦など、地元の食材を使ったものが並べられ、お酒も冷やで2合頼んで、飲みかつ食べた。満足して、部屋に戻って、本を読んだり、テレビを見たりしていたら眠くなったので、床に就いてしまった。明日は、どこへ行こうかなどと考えていたら、眠ってしまった。

源田温泉「熊田屋」の外観 源田温泉「熊田屋」の浴室

★源田温泉「熊田屋」に宿泊する。<1泊2食付 9,075円(込込)>

宿


源田温泉「熊田屋」のデータ
標準料金 1泊2食付 7,500〜10,500円(込込)
浴室 内湯4(男1・女1・家族風呂2)
入浴料 500円
外来入浴時間 午前9時〜午後7時
宿泊定員 木造2階建 和室20室 60名
住所、電話 〒963-0213 福島県郡山市逢瀬町多田野字源田5 TEL(024)957-2320
交通 JR東北本線郡山駅下車三森休石行きバス45分源田湯下車後徒歩20分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進




源泉名 源田温泉
湧出地 福島県郡山市逢瀬町多田野字源田
湧出量
知覚 無色透明
泉質 (規定泉)
泉温分類 16℃(冷鉱泉)
pH値
液性分類
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性
源田温泉「熊田屋」の夕食 源田温泉「熊田屋」の朝食

*2004年5月1日(日) 船津浜→鏡石温泉→白川関跡→黒羽→帰途へ

朝の散歩へ出かける

 翌朝早く起きて、また6時過ぎに散歩に出かけた。宿の周辺は、桜や桃、水仙、コブシなどの花々が咲き乱れてほんとうにきれいだ。それらをカメラに収めてから、山道を下っていったが、道端のスミレや川沿いのコブシの花が春を感じさせる。少し開けた棚田に出ると水路脇に福寿草やタンポポも咲き、カエルの鳴き声が...。そんな長閑な山里の風景に、次々とシャッターを切っていった。田の畦に立ち、耳を澄ますと雪解け水の流れる音に交じって、鳥のさえずりも聞こえ、雪国の春をイメージした。ほんとうに、心和む散策を1時間ほどで終えて、宿へと戻ってきた。 

棚田の風景 コブシの花

猪苗代湖畔の船津浜へ

 その後、朝風呂に入って、汗を流してから、朝食を済ませ、8時半過ぎには宿を立った。来た道を戻り、三森トンネルを越え、朝の湖を撮りたくて、再び猪苗代湖畔へと出たのだ。湖の最南端にある船津公園駐車場へ車を入れ、船津浜を散策してみたが、朝もやに霞んで、磐梯山がはっきり見えなかった。それは残念だったが、朝の静かなムードある湖畔の風景をカメラに収めておいた。

朝の猪苗代湖畔船津浜

民俗資料館を見学

 それからは、国道294号線から国道118号線へ出て、鏡石町を目指したのだが、道路脇に民俗資料館を見つけて立ち寄っていくことにした。須賀川市立の施設になっていたが、ついこの前まで、長沼町立だったとのことで、最近の市町村合併の影響を感じた。さらに、西へ進んで、県道へ右折したんだけど、道を間違えて遠回りになってしまった。

鏡石温泉「扇屋会館」へ入浴

 それでも、なんとか鏡石温泉「扇屋会館」へたどりついて入浴させてもらったが、ここは、JR東北本線鏡石駅前に立地し、電車でのアクセスが便利だ。源泉40℃のアルカリ性単純温泉とのことで、男女別の内湯だけだったのだが、少し茶褐色のお湯が惜しげもなく掛け流しにされ、ぬるぬる感も強く、とても良い入り心地だった。街中の駅前旅館といった感じではあるものの、意外に泉質がいいのには驚いた。

鏡石温泉「扇屋会館」の外観 鏡石温泉「扇屋会館」の浴槽

★鏡石温泉「扇屋会館」に入浴する。<入浴料 300円>

宿


鏡石温泉「扇屋会館」のデータ
標準料金 1泊2食付 7.000円〜(込別)  
浴室 内湯2(男1・女1)
入浴料金 300円
外来入浴時間 午前9時〜午後9時
定員 木造2階建 和室9室  50名 
住所、電話 〒969-0401 福島県岩瀬郡鏡石町本町324 TEL(0248)32-3891
交通 JR東北本線鏡石駅より徒歩1分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進




源泉名 鏡石温泉
湧出地 福島県岩瀬郡鏡石町本町
湧出量
知覚
泉質 アルカリ性単純温泉
泉温分類 40℃(温泉)
pH値
液性分類 アルカリ性
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性

白河関跡へ立ち寄る

 気持ちよく入浴した後は、国道4号線を南下し、白河市内へ入って、白河関跡へと向かった。ここも、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で立ち寄った著名な所であるものの、12時を過ぎ腹も減っていたので、まず白河関の森公園にあるレストランに入った。天ざる蕎麦を注文したのだが、地元産のそば粉を使っていて、結構味も良かった。食後は、白河関跡をぐるっと巡りながら、白河神社、空壕跡、「古関跡」の碑、「奥の細道白川の関」の碑などの写真を撮ったのだが、古を偲ぶには良いところだと思う。

白河関跡 白河関跡の「奥の細道白川の関」の碑

黒羽を巡る

 その後は、さらに南下して、栃木県境を越え、伊王野を経由して、黒羽へと至った。ここは、松尾芭蕉が「奥の細道」の旅で14日間逗留したところで、城館跡に「芭蕉の館」という資料館があって見学した。その後、すぐ下にある大雄寺にも立ち寄ったのだが、参道の両側にシャガやシャクナゲの花が咲いていて、とてもきれいなので、接写してみた。ここの本堂はかやぶき屋根でとても雰囲気があるものの、修行のための道場になっていて、予約しないと堂内には入れないのだ。やむを得ず、外から写真を撮るだけになってしまったけど...。

「芭蕉の館」 大雄寺本堂

帰途に着く

 それからは、帰りの渋滞も心配だったので、早めに帰途に着くことにして、国道294号線を南下していった。途中からは、脇道に入って、すいすいと抜けていき、なんとか夕方7時前には自宅にたどり着くことが出来た。
 今回の旅は、ほんとうに天気に恵まれて、たくさん写真を撮れたが、ウミネコが飛翔しているところや早春の野草の写真をたくさんカメラに収めた。特に、カタクリの花が愛らしくって、気に入った。ゴールデンウィーク中なのに、前日に電話して取った宿だけど、結構当たりだったのもうれしい。いずれも、この低料金ではとは思えないような待遇で、料理が豪華だったのだ。とりわけ、この時期山菜がいろいろと出てきて美味しかったのだが、タラノメやフキノトウの天ぷら、ゼンマイ、ワラビ、コゴメなどが良かった。それから、手打ち蕎麦も賞味した。さらに、温泉もとても良くて、源泉掛け流しのぬるぬるな湯がとても心地よかった。また、ほとんど渋滞にもぶつからないなど、満点に近い良い旅行となった。

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