<岬と灯台写真館>
シラヤ崎と神島灯台(三重県)
2005年12月30日午後に神島のシラヤ崎(三重県)で撮った写真です。
帰省途中に伊勢志摩へ立ち寄り、鳥羽から菅島に渡り、菅島灯台を巡った後、神島へと向かったのです。鳥羽から来た定期船は、ほぼ定刻どおりに港へ入ってきましたが、帰省客で混み合っていて、通路にまで、人と荷物が溢れていました。それに乗り込み、14時20分に神島へ向けて出航しましたが、ここからは外海に出ることになるので、少し波が高くなり船が揺れていた。しかし、ほぼ定刻どおり15時前には神島港へと入っていきました。神島は伊勢湾の入口に浮かぶ、周囲約4km、人口500人余の小さな島で、標高170mの灯明(とうめ)山を中心として全体が山地状で、集落は季節風を避けるように北側斜面に集まっています。そして、なによりも三島由紀夫の小説「潮騒」のモデルになったことで、有名で、昔から一度来たいと思っていたのです。神島へ着いて、今日の宿「山海荘」に荷物を置くと、さっそく島一周の散策に出かけました。ほんとうに急斜面にへばりつくように人家が密集して建っていて、歩道が急勾配でアップダウンしながらその間を縫っています。まず、集落の東側にある八代神社へと行ってみたのですが、真っ直ぐ伸びた214段もの階段を登らなくてはならず、閉口しました。ここで、元旦の夜明けにゲーター祭りと呼ばれる奇祭が行われると聞きました。社殿参拝後、時計回りに島を一周しようと、裏手の遊歩道を上っていったのですが、勾配がきつく、断崖絶壁になって海に落ち込むような細道を進んでいきます。しかし、伊勢湾、伊良湖岬から太平洋の景色はすばらしいのです。しばらく行くと、神島灯台の門が見えてきましたが、小説「潮騒」に描かれている灯台職員宿舎(退息所)は無人化に伴い撤去されていて空き地となっていました。その奥に白亜の灯台が立っていたのですが、そこからの眺望がすこぶるよく、しばしたたずみながら何度もカメラに収めました。
☆神島灯台 | 地図 |
神島灯台 (2005年12月30日撮影) |
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<特徴> <歴史> <現況> |
神島灯台のプレート | 神島灯台の塔頂部 |
伊良湖水道を航行する船舶 | 伊良湖岬を望む |
渥美半島を望む | 太平洋を望む |
シラヤ崎にある神島灯台付近からの眺望はすこぶる良く、正面に伊良湖水道から伊良湖岬・渥美半島を望み、左手に伊勢湾、右手に太平洋が広がる景勝地です。名古屋港や四日市港へ出入りする船舶がひっきりなしに航行する要所ともなっていて、いろいろな船が通るので、見ていても飽きませんし、写真を撮るにも絶好です。
「潮騒」の案内板 | 小説「潮騒」に描かれている灯台職員宿舎跡 |
神島は、三島由紀夫の小説「潮騒」の舞台として有名ですが、神島灯台もその中に登場し、重要な役割を果たしています。青山京子、吉永小百合、山口百恵、堀ちえみ等の主演により5回にわたって映画化されていますが、灯台周辺でのロケもありました。その中でも、新治、初江が灯台職員宿舎(退息所)を訪ねるシーンが印象的ですが、退息所は無人化に伴い撤去されていて空き地となっていました。その奥に白亜の灯台が立っていて、小説「潮騒」の案内板がありますが、そこからの眺望はすこぶるよく、小説の場面を彷彿とさせるのです。
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