<岬と灯台写真館>

日の岬と紀伊日ノ御埼灯台(和歌山県)

2004年12月25日午後に日の岬(和歌山県)で撮った写真です。


 3泊4日で、紀伊半島一周の旅に出かけ、まず東海道新幹線「のぞみ1号」で名古屋へ出て、近畿日本鉄道の賢島行き特急に乗り換え、宇治山田駅へと至りました。その後、駅前でレンタカーを借りて、安乗埼灯台大王埼灯台麦埼灯台と巡ってカメラに収めました。その後は、国道260号線から、国道42号線へ出て、和歌山県に入り、湯川温泉「南紀荘」に泊まりました。翌朝は、8時半過ぎには宿を立って、少し、北に戻って宇久井半島の宇久井駒埼灯台そして、南下して樫野埼灯台潮岬灯台江須埼灯台と回って写真を撮り、椿温泉に泊まりました。3日目は、朝8時半過ぎには出立し、番所鼻灯台、南方熊楠記念館と巡って、御坊市内に入って、紀州鉄道の沿線を撮影後は、日の岬の先端目指して、車を走らせました、ここは高校生の時以来の再訪でとてもなつかしいのです。まず、とても見晴らしの良い高台にあるアメリカ村資料館に立ち寄ってみました。もう昼を過ぎていたので、そこの食堂で、「しらす御前」というのを注文したのです。しらす丼としらすのテンプラが出てきたのだけど、タレをかけて食べてくださいと言われたので、間違えて天つゆをかけてしまいました。まあ、それでも美味しかったですが...。食後は、紀伊日ノ御埼灯台に行って写真をとったのですが、とても大きな灯台で、どっしりと海に向かっていました。とても絵になるので、ここでもたくさんシャッターを押してしまいました。

☆紀伊日ノ御埼灯台 地図
紀伊日ノ御埼灯台 (2004年12月25日撮影)
紀伊日ノ御埼灯台の概要
番号 3301 [F5970]
位置 北緯 33度52分55秒 
東経 135度03分40秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) コンクリート造
レンズ 第3等大型フレネル式
水銀漕回転式
灯質 群閃白光 毎40秒に3閃光
光度 19万カンデラ(実効光度)
光達距離 21海里(約39km) 
明弧 273度から172度まで
灯塔高 14m(地上〜塔頂)
標高 140m(平均海面〜灯火)
初点灯 1895年(明治28)1月25日
所在地 和歌山県日高郡美浜町

<特徴>
 紀伊日ノ御埼灯台は、紀伊半島の西部にある日の岬の突端に立つ白亜円形の大型灯台です。周辺は、煙樹海岸県立自然公園に指定され、紀伊水道を望む風光明媚の地です。

<歴史>
 この灯台は、1895年(明治28)1月25日に初点灯した当時は、鉄造灯台でした。しかし、1945年(昭和20)7月30日に戦災で消失し、1951年(昭和26)7月20日に現在のコンクリート造で再建されました。その後、1977年(昭和52)4月18日に自動無人化になり、2003年(平成15)12月には改修工事が行われて、耐震構造に改良されました。

<現況>
 現在の灯塔高(地上から塔頂まで)は14m、標高(平均海面〜灯火)は140mで、第3等大型フレネル式レンズを使い、光度は19万カンデラ(実効光度)、光達距離は21海里(約39km)です。また、無線方位信号所(レーマークビーコン)が併設されています。

紀伊日ノ御埼灯台のプレート 紀伊日ノ御埼灯台の塔頂部

☆日の岬周辺の海

紀伊水道を望む
東方向の眺望

 日の岬は、紀伊半島の西端に位置し、紀伊水道と太平洋を望む標高200mほどの高台となっています。一帯は、日の岬パークとして整備され、展望台、遊歩道、アメリカ村資料館、小動物園、クヌッセンの丘などがあります。ここからの眺望はすばらしく、特に夕暮れ時の美しさは最高とのことです。


☆高浜虚子の句碑

高浜虚子の句碑

 紀伊日ノ御埼灯台の片隅にひっそりと高浜虚子の句碑が立っています。これには、「妻 長女 三女 それぞれ啼く千鳥」と刻まれていますが、灯台守の悲話が残されています。太平洋戦争後の食糧難が、人里離れたこの灯台にもせまり、突然の病魔と栄養失調のため、妻、長女、三女を次々に失いながらも空襲で壊れた灯台を守った灯台長に感銘して、虚子が送った句なのです。


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