都井岬の御崎馬(宮崎県) 1994年12月12日と2008年10月9日に都井岬(宮崎県串間市)で撮った写真です。 |
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日本に残されている在来馬は、9種類(道産子、南部駒、木曽馬、野間馬、対州馬、御崎馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬)と言われていますが、御崎馬は、その中に入る貴重なもので、1953年(昭和28)に、国の天然記念物に指定されています。縄文時代後期から弥生時代中期にかけて中国大陸からつれてこられた馬が、その起源とされています。江戸時代初期、この都井岬に高鍋藩によって、藩営牧場がつくられ、軍馬や農耕馬の生産に行われました。そこで、放牧状態で管理されてきたことと、地域の人達の手によって、在来馬の血統が守られてきたそうです。この岬では、100頭近くの「御崎馬」が、野生状態で暮らしていますが、体力があり、粗食に強いと言われています。しかし、結構人なつっこく、自動車の周りに近寄ってくる場合もあります。かの日本民俗学の樹立者といわれる柳田国男も、1920年(大正9)12月にわざわざこの馬を見に立ち寄ったことが紀行文『海南小記』に書かれています。 <1994年12月12日撮影> ☆都井岬灯台周辺の眺望
日南海岸国定公園の最南端に位置する都井岬は、三方を海に囲まれた「陸の孤島」と呼ばれたところです。日向灘の青く澄み切った空と海に囲まれた風光明媚なところで、北の方へ続く、日南海岸の光景を望むのも良いし、南の方へ広がる雄大な太平洋を眺望するのもすばらしいのです。 ☆御崎馬
都井岬(といみさき)は、日南海岸国定公園の南端にあたり、太平洋に突きだした風光明媚の地です。そして、野生動物の宝庫ともなっていて、猿や野兎、猪、狸などの姿を見ることが出来ると聞いていました。しかし、なんといっても野生の「御崎馬(みさきうま)」が生息していること有名です。その先端に、白亜の姿を見せるのが、都井岬灯台で、ここの観光のシンボルともなっていますが、雄大な太平洋を望む眺望と「御崎馬」は、格好の被写体となりました。 <2008年10月9日撮影> ☆灯台と御崎馬
九州一周旅行の途中に都井岬を再訪しました。最初に都井岬灯台へ行ったのですが、灯台の登り口の脇に御崎馬がいて草を食んでいたのに驚いたのです。最初は、おっかなびっくりと近づいて行ったのですが、人間には慣れているようで、気にしないで草を食べ続けていました。そこで、いろいろな角度から何枚も写真を撮らせてもらったのです。 ☆道端にいた御崎馬
都井岬灯台見学後、車で走っていると道路脇に御崎馬が数頭いたので、車を止めて、撮影しました。その中の一頭は仔馬のようで目がとても愛らしかったのです。 |
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