<岬と灯台写真館>

成ヶ島と高埼灯台(兵庫県)

2005年2月11日午後に成ヶ島の高崎(兵庫県)で撮った写真です。


 2泊3日で、淡路島と瀬戸内海東部の岬と灯台巡りの旅に出かけ、朝5時前に自宅を出て、東京駅へ行き、東海道新幹線の始発「のぞみ1号」で、西へ向かったのです。でも、指定券を取っていなかったので、自由席は満席で座れず、デッキに居座って旅することになったのですが...。新大阪駅で、在来線の新快速に乗り換え、兵庫県の西明石駅へと至りました。駅前の日産レンタカーで、マーチを3日間借り、明石海峡大橋を越えて、淡路島へと入っていき、まず、江埼灯台をカメラに収めました。その後は、少し西海岸を南に走って、北淡町の震災記念公園に立ち寄ったのですが、ここのインパクトはとても強かったです。改めて10年前の大災害を思い起こさせてくれました。その時に動いた野島断層が保存されていたのですが、10秒ほどで大地が1m50cmほどずれたとのことで、そのパワーに驚きました。当時の被災住宅もメモリアルハウスとして保存され、影像も見られたからほんとうに印象深かったのです。特に、地震の揺れを体験できるコーナーがあって、試してみたのですが、ほんとうに恐いものです。じっくり見学していたら、もう昼になっていたので、そこのレストランで、「タコ尽し膳」というのを食べたのですが、明石海峡のタコは名物なのです。昼食後は、来た道を戻り、東海岸に出て、国道28号線を一気に南下していきました。洲本市まで行って、洲本城跡と市立文化史料館を見学したのですが、ここは、歴史ある城下町なのです。いろいろな文化財があることがわかりました。その後は、さらに南下して由良へと至って、成ヶ島にある高埼灯台を対岸からカメラに収めたのですが、海の向こうに友ヶ島も見え、なかなか良い風景でした。

☆高埼灯台 地図
高埼灯台 (2005年2月11日撮影)
高埼灯台の概要
番号 3683
位置 北緯 34度16分37秒 
東経 134度57分25秒
塗色 白色  
構造 塔形(円形) コンクリート造
灯質 単明暗白光 明3秒暗1秒
光度 5千カンデラ
光達距離 14海里(約26km) 
明弧 全度
灯塔高 10.5m(地上〜塔頂)
標高 28m(平均海面〜灯火)
初点灯
所在地 兵庫県洲本市

<特徴>
 高埼灯台は、淡路島の由良港を包み込むような成ヶ島の南端、高崎に立つ白亜円形の小型灯台です。周辺は、瀬戸内海国立公園に指定され、紀淡海峡を望む風光明媚の地です。

<歴史>
 この灯台は、設置、初点灯以来、由良港の出入りを見守り、紀淡海峡(友ヶ島水道)を挟んで、友ヶ島灯台と対峙して、船舶の航行安全をはかってきました。

<現況>
 現在の灯塔高(地上から塔頂まで)は10.5m、標高(平均海面〜灯火)は28mで、光度は、5千カンデラ、光達距離は14海里(約26km)です。


☆成ヶ島周辺の海

成ヶ島周辺の海

 成ヶ島は、日本3景の天橋立に似ていることから「淡路橋立」とも呼ばれる景勝地です。北端に標高52mの由良城跡(成山)があり、そこから南へ細長い砂洲が2kmほど伸びていて、南端の高崎に至ります。島全体が、由良港を包むような形をしているのです。現在は無人島で、潮干狩りのシーズンには多くの人が渡船します。内海は、とても穏やかで、天然の良港となってきました。


☆紀淡海峡・友ヶ島を望む

紀淡海峡を行く船
友ヶ島を望む

 成ヶ島の南端の高埼灯台付近からは、紀淡海峡(友ヶ島水道)の眺望がすばらしく、海峡を隔てて、対峙する友ヶ島灯台も遠望できます。天気さえ良ければ、紀伊半島も望むことが出来、行き交う船が、情緒を添えています。


☆由良港を望む

由良港を望む 由良城跡(成山)を望む

 由良港は、大阪湾・紀伊水道の入口にあたり、古来から天然の良港として知られてきました。細長く伸びた成ヶ島が、自然の防波堤の役割を果たし、南端の今川口と北端の新川口によって、外海とつながっています。


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