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蝶の写真館

タテハチョウ科

テングチョウ

データ 生態写真 雌雄比較

☆データ

テングチョウ(天狗蝶)
学 名 Libythea celtis
科 名 タテハチョウ科
亜科名 テングチョウ亜科
属 名 テングチョウ属
時 期 通常年1回、5月〜11月
分 布 日本各地
大きさ (前翅長)19-29mm
(開張)40〜50mm  
生育地 広葉樹林の周辺など

<特徴>
 通常年1回の発生で、成虫は春から秋まで、広葉樹林の周辺などで見られますが、成虫で越冬するので、暖かい冬の日に出てくる場合があります。系統的に古い蝶といわれており、日本で生息しているのは、テングチョウ亜科では1属1種のみです。翅の裏側は枯葉模様で、木の枝にとまっているとわからなくなります。表側は、茶褐色の地色に大きなオレンジ斑が見られます。また、頭部に鼻のように見える下唇鬚(パルピ)があるのが特徴となっています。幼虫は、ニレ科植物(エノキ、エゾエノキ、クワノハエノキ)を食べます。

<名前の由来>
 頭部が天狗(テング)の鼻のように見えることからテングチョウと名付けられました。

<備考>
 本土亜種と南西諸島亜種があります。

☆生態写真

テングチョウ♀(タテハチョウ科)本土亜種 2005年4月10日午前、福島市民家園(福島県福島市)

 2005年4月10日午前に、福島市民家園(福島県福島市)で撮影しました。中型の蝶で、頭部が天狗の鼻のように見えることからテングチョウと呼ばれています。

テングチョウ♀(タテハチョウ科)本土亜種 2005年7月9日午前、湯の丸高原(長野県東御市)

 2005年7月9日午前、湯の丸高原(長野県東御市)で撮影しました。

テングチョウ♂(タテハチョウ科) 2006年4月15日午前、「北本自然観察公園」(埼玉県北本市)で撮影

 2006年4月15日午前、「北本自然観察公園」(埼玉県北本市)で撮影しましたが、軽快に飛びまわっていましたものの、羽を休めているところを望遠で捉えました。

テングチョウ♂(タテハチョウ科)南西諸島亜種 2006年5月4日午前、知念城跡(沖縄県南城市)

 2006年5月4日午前、知念城跡(沖縄県南城市)で撮影しましたが、南西諸島亜種で、本土亜種に比べてやや大型で、橙斑はより大きいのが特徴です。

テングチョウ♂(タテハチョウ科)本土亜種 2012年6月24日午前、さいたま緑の森博物館(埼玉県入間市)

 2012年6月24日午前、さいたま緑の森博物館(埼玉県入間市)で撮影しました。

テングチョウ♀(タテハチョウ科) 2013年4月28日午後、「八丁湖公園」(埼玉県比企郡吉見町)で撮影

 2013年4月28日午後、「八丁湖公園」(埼玉県比企郡吉見町)で撮影しましたが、地表に止まっているところを接写しました。

テングチョウ♀(タテハチョウ科) 2013年6月9日午後、「蝶の里公園」(埼玉県比企郡嵐山町)で撮影

 2013年6月9日午後、「蝶の里公園」(埼玉県比企郡嵐山町)で撮影しましたが、敏捷に飛び回っていたのものの、ちょっと葉の上や地表で休んでいたところを撮影しました。

テングチョウ♀(タテハチョウ科)本土亜種 2019年4月5日午後、大谷山山頂付近(愛知県春日井市)

 2019年4月5日午後、大谷山山頂付近(愛知県春日井市)で撮影しましたが、地表に止まったので接写しました。

テングチョウ♀(タテハチョウ科)本土亜種 2020年11月5日午後、落合公園(東野町)で撮影

 2020年11月5日午後、落合公園(東野町)で撮影しましたが、枯草に止まっているところを接写しました。

☆雌雄比較

オス  メス
   
テングチョウ♂ 2005年7月31日撮影 テングチョウ♀ 2006年3月25日撮影

 オスは、表側の前翅の橙斑がメスよりも小さくなります。
 メスは、表側の前翅の橙斑がオスよりも大きく、小さな橙斑がくっついているので識別できます。

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