<岬と灯台写真館>

都井岬と灯台(宮崎県)

1994年12月12日午後に都井岬(宮崎県)で撮った写真です。


 宮崎市に用事があって来たついでに、1泊2日で大隅半島一周の旅に出て、途中都井岬(といみさき)に立ち寄りました。鹿屋市方面から、志布志湾を回り込み、串間市街を抜けて、岬へと至りました。ここは、日南海岸国定公園の南端にあたり、太平洋に突きだした風光明媚の地です。そして、野生動物の宝庫ともなっていて、猿や野兎、猪、狸などの姿を見ることが出来るそうです。しかし、なんといっても野生の「御崎馬(みさきうま)」が生息していること有名です。その先端に、白亜の姿を見せるのが、都井岬灯台で、ここの観光のシンボルともなっています。雄大な太平洋を望む眺望と「御崎馬」は、格好の被写体となります。

☆都井岬灯台 地図
都井岬灯台 (1994年12月12日撮影)
都井岬灯台の概要
番号 6710 [F4860]
位置 北緯 31度22分03秒 
東経 131度20分45秒
塗色 白色  
構造 塔形(八角形) コンクリート造
レンズ 第3等大型フレネル式
水銀漕回転式
灯質 単閃白光 毎15秒に1閃光
光度 53万カンデラ(実効光度)
光達距離 23.5海里(約44km) 
明弧 198度から97度まで
灯塔高 15.30m(地上〜塔頂)
標高 255.30m(平均海面〜灯火)
初点灯 1929年(昭和4)12月22日
所在地 宮崎県串間市大字都井岬
<特徴>
 都井岬灯台は、宮崎県の南端にあり、太平洋に突き出した都井岬の先端、標高240mの断崖上に立つ、白色八角形の大型灯台です。また、「日本の灯台50選」にも選ばれています。周辺は、日南海岸国定公園の最南端に位置する風光明媚の地です。

<歴史>
 この灯台は、1929年(昭和4)5月16日に起工し、同年12月22日に完成して、初点灯されました。当初は、国産の第1等単閃光レンズを使用し、レンズ室を覆う灯籠には関東大震災により大破した横浜の試験灯台のものを再利用したそうです。しかし、1945年(昭和20)7月の空襲により、灯室が大破してしまいました。戦後復旧工事がなされ、1950年(昭和25)に本復旧したものの、同年9月13日に上陸した台風29号(キジア台風)により、また灯籠が大破してしまったのです。その後復旧しましたが、建設当初のものは、コンクリート造りの灯塔だけになっています。

<現況>
 灯塔高(地上から塔頂まで)15.30m標高(平均海面から灯火まで)は255.30mと高く、現在は第3等大型フレネル式レンズを使い、光度53万カンデラ(実効光度)で、光達距離は23.5海里(約44km)と長くなっています。ここには、無線方位信号所(中波標識局、レーマークビーコン)も併設されていて、いろいろな役割を担っています。一般公開(有料大人150円、小人20円)されている参観灯台で、上まで登ることができますが、灯台上からは太平洋が一望でき、北には日南海岸のすばらしい景観を望むことも出来ます。天気が良ければ、内之浦のロケット基地や種子島まで見えることもあるとか...。また、灯台資料展示室が併設されていて、灯台に関する貴重な資料も展示されています。

☆都井岬灯台周辺の眺望

都井岬灯台より北方向(日南海岸方面)を望む
都井岬灯台より西方向(都井岬観光ホテル方面)を望む

 日南海岸国定公園の最南端に位置する都井岬は、三方を海に囲まれた「陸の孤島」と呼ばれたところです。日向灘の青く澄み切った空と海に囲まれた風光明媚なところで、北の方へ続く、日南海岸の光景を望むのも良いし、南の方へ広がる雄大な太平洋を眺望するのもすばらしいのです。


☆御崎馬

都井岬に生息する野生の御崎馬

 日本に残されている在来馬は、9種類(道産子、南部駒、木曽馬、野間馬、対州馬、御崎馬、トカラ馬、宮古馬、与那国馬)と言われていますが、御崎馬は、その中に入る貴重なもので、1953年(昭和28)に、国の天然記念物に指定されています。縄文時代後期から弥生時代中期にかけて中国大陸からつれてこられた馬が、その起源とされています。江戸時代初期、この都井岬に高鍋藩によって、藩営牧場がつくられ、軍馬や農耕馬の生産に行われました。そこで、放牧状態で管理されてきたことと、地域の人達の手によって、在来馬の血統が守られてきたそうです。この岬では、100頭近くの「御崎馬」が、野生状態で暮らしていますが、体力があり、粗食に強いと言われています。しかし、結構人なつっこく、自動車の周りに近寄ってくる場合もあります。かの日本民俗学の樹立者といわれる柳田国男も、1920年(大正9)12月にわざわざこの馬を見に立ち寄ったことが紀行文『海南小記』に書かれています。


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