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秘湯の旅日記(12)桧枝岐温泉(福島県) |
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*1997年9月20日(土) 檜枝岐へ。 ・一路檜枝岐へ車を走らす 昼食をすませてから、一路南下することにした。もうかなり時間が過ぎていて、後残されている行程を考えると、もう寄り道している時間はない。ひたすらに、車を走らせて、左沢、長井と過ぎて県境の峠を越え、喜多方、会津若松と先を急ぎ、田島から山間に分け入って、やっとのこと夕方6時前に檜枝岐にたどりついた。実に、長い距離をほとんど休みも無しに走り続けたわけで、我ながらよく来たものだと思った。 ・民宿の温泉と夕食に満足する 今日の宿は温泉民宿の一つで、この山奥の秘境は温泉を堀り当て、各戸に配湯することによって村おこしを試みている。ちょっと到着が遅くなったが、風呂の後での夕食にしてもらい、離れにある浴室に向かった。民宿の風呂とて大きなものではないが、広さといい、湯加減といい、ちょうど手頃で、一人でのんびりと浸かった。上がってきて、広間での夕食となったが、地元でとれた食材による熊鍋、鮎の串焼き、ばんでい餅(うるち米を硬めに炊き臼でついたもので、みそ焼き等で食べる)、そば粉のすいとん、山菜、きのこなどの珍味が並び、特に立つ裁ちそば(つなぎ粉をいっさい使わない純粋な蕎麦で、3o程の厚さにのばし、十数枚を重ねて生地を裁つように切る)はおいしく、蕎麦粉100%でどうやってあれだけ細くて、腰のあるそばを打てるのか不思議に思った。量も味ももうしぶんなく、酒を冷やで2本たのみ、楽しみながら、飲みかつ食べた。満足して、後は部屋に戻り、テレビを見て寝てしまった。
☆「別館かどや」(民宿)に泊まる。<1泊2食付 9,075円(込込)>
*1997年9月21日(日) 帰途につく。・朝の散歩に出る 朝5時半に起床し,6時過ぎから恒例の朝の散歩に出かけたが、近所に共同浴場が4カ所あり朝から入れるところもあると聞いたので、タオルを持って行くことにする。以前は落人が作った僻地の村で茅葺き屋根が多かったと聞くが、今では、温泉民宿を営むものが多く、家も現代風に改造してあって、家並みにかつての面影はない。逆にどうしてこんなに人里離れた僻村ですら、現代的な町並みにしなければならないのかと疑問を持つ。しかし、周囲の山々は深く、道の脇には古びた石像物や小屋などがあって、昔から変わらぬものを伝えている。特に、鎮守神社にあった農村歌舞伎舞台はその伝統を象徴的に受け継いでいる。また、神社の参道にある石仏“橋場のばんば”はとてもユニークでおもわずほほえんでしまった。
・「燧の湯第1号館」へ入浴する しばらく、あてもなく歩き回ってから、川そばにある「燧の湯第1号館」(注:2000年7月にリニューアルし、現在は「燧の湯」となっている)に入浴した。山へ入る人のためか、随分朝早くから開いている。岩造りの露天風呂も併設されていて、湯もさわやかでなかなか良い。すでに、観光客が数人入浴していた。30分ほど湯に漬かってから、宿へと戻っていった。 ★檜枝岐温泉「燧の湯第1号館」に入浴する。<入浴料 500円>
・歴史民俗資料館を見学し、村を離れる 7時半過ぎから広間でバイキング方式の朝食をとり、旅日記を書いてから、8時半過ぎに宿 を出た。先ず、近くにある歴史民俗資料館に行ってみたが、僻村の苦労を知ると共に失われていったものを感じざるをえなかった。そこで、聞くと茅葺き民家はもう一軒も残っていないとのこと。奥只見湖を経由して小出に出るには3時間程かかることも教えてもらったが、あえて山中の道を走ることにした。 ・山中を走り、銀山湖へ 新潟との県境の所は山も深く、人家も途切れ、道も曲がりくねっていてなかなかすごいところだ、そこを過ぎるとだんだん開けてくるが、いわゆる出小屋と呼ばれるものが散在するだけで、人影はほとんどない。さらに走ると、銀山湖畔に出るが、奥只見ダムによってできた大きな人造湖の入り組んだ等高線に沿って、山道がつくられ、しかも小雨が降っていて、はなはだ走りにくい。それでも、雄大な景色を唯一の楽しみとして、ひたすらに曲がりくねった道を走り続けた。やっとのことで銀山平に出たが、そこからの関電トンネルがまた、たいへんなのだ。狭くて、暗いトンネルが曲がりながら延々と続いている。なんとかそこをくぐり終え、平野部へ降りてきたときにはホッとした。
平坦部を少し走ると、湯之谷薬師温泉センターの看板が見えてきたので、道をそれて、温泉に入って休憩することにした。近年出来た新しい施設で今風の温泉保養センターとなっていて、露天風呂もあり、とても明るい感じだ。ゆっくりと入浴を楽しんでから、上がってきたら、昼になっていたので、すぐ近くのそば屋で食事をすませた。 ★湯之谷薬師温泉センター(芋川温泉)に入浴する<入館料 600円>
・帰途に着く 昼食後は、小出インターから関越自動車道に乗って、関越トンネルを越え、ひたすらに南下して、埼玉県へ入り、川越インターで降りた。その後、3時過ぎには自宅に戻って、8泊9日の道南・東北の長い旅を終えた。 |
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