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私の旅日記

秘湯の旅日記(44)群馬県の7湯めぐり
2002.6.8-9

6/8吉井温泉 6/8甘楽温泉 6/8東軽井沢温泉 6/8新鹿沢温泉 6/9つま恋温泉 6/9根古屋城温泉 6/9群馬温泉

*2002年6月8日(月) 吉井温泉→甘楽温泉→東軽井沢温泉→新鹿沢温泉

・「大谷ホタルの里」へ立ち寄る

 土曜日の朝6時半に自宅を出て、途中、以前から気になっていた、ホタルが見れるという「大谷ホタルの里」へ立ち寄ってみた。もちろん日があるときだからホタルはいない。でも、探したら場所ははっきりわかったし、ホタル生息地の看板が出ていた。通りがかった地元の人に聞いてみたら、もうホタルは飛んでいるとのこと。6月中旬からはゲンジボタル、7月からはヘイケボタルの光を見ることが出来るそうだ。それならば、一度夜に来てホタルを見てみたいと思った。しかし、例年よりは少ないそうだが...。その後は、国道17号線へ出て、さらに国道254号線へと、下道で一路群馬県を目指し、藤武橋で神流川を渡って、県境を越えていった。

・吉井温泉「牛伏の湯」へ入浴する

 国道254号線で、吉井町に入って少し行くと、看板が出ていて、細い道に左折し、まずは、1湯目に、吉井温泉「牛伏の湯」へ入浴した。1999年(平成11)5月オープンした、民間の日帰り入浴施設で、男女別の内湯と露天風呂があり、近くの牛伏山より名付けたと聞くが、ここからその山を見ることはできない。そんなに山奥へ入ったわけではないが、深い木立に囲まれ、小鳥のさえずりも聞こえる秘湯感ただよう立地条件だ。露天風呂からは渓流も眺められ、川のせせらぎも聞こえてくるし、夏にはホタルも見られるという。しかし、お湯は1kmほど離れた源泉より、タンクローリーで輸送し、加熱循環させているとのことで、強食塩泉としての浴感には乏しかった。とは言うものの、施設は整っていてきれいだし、環境も良くて、1日いても600円なので、のんびり過ごして、疲れを癒すには向いていると思う。

吉井温泉「牛伏の湯」の外観 吉井温泉「牛伏の湯」の内湯

★吉井温泉「牛伏の湯」に入浴する。<入浴料 600円>







吉井温泉「牛伏の湯」データ
入浴料金 大人 600円、子供 400円
営業時間 午前9時〜午後10時、年中無休
住所、電話 〒370-2115 群馬県多野郡吉井町多比良2483-1 TEL(027)387-1092
交通 上信電鉄吉井駅下車後タクシー5分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病




源泉名 吉井温泉(牛伏の湯)
湧出地 群馬県多野郡吉井町大字多比良字赤谷台3546-1
湧出量
知覚
泉質 ナトリウム-塩化物強塩泉
泉温分類 ?(低温泉)
pH値
液性分類 弱アルカリ性
溶存物質総量
浸透圧分類 高張性

 2湯目に、甘楽温泉「かんらの湯」へ立ち寄ったが、秘湯といえるような温泉ではなく、小幡へ向かう途中看板があったので入ってみたのだ。ここは、甘楽ふれあいの丘に位置する甘楽町総合福祉センターの中にあり、公民館の一角に入浴施設を作ったような雰囲気だ。内風呂は天井が高く、洗い場のスペースも広めにとってあり、大きな窓もあるので、明るく開放的な感じがする。和風と洋風の浴室があり、それぞれ大浴槽、ジェットバス、寝湯、打たせ湯、露天の岩風呂など、全部で6種類の入浴方法が楽しめる大規模なもので、一週間毎に男女が入れ替わる。しかし、どうやら温泉を入れているのは中央の小さな浴槽だけで、しかも加熱循環させているようだ。他の露天風呂や大浴槽などは真水の加熱循環となっている。まあ、一部温泉も入れる、総合的な日帰り入浴施設といったところか...。

甘楽町総合福祉センター「かんらの湯」の外観 甘楽町総合福祉センター「かんらの湯」の露天風呂

★甘楽町総合福祉センター「かんらの湯」に入浴する<入浴料 600円>







甘楽町総合福祉センター「かんらの湯」のデータ
入浴料金 <町内>一般 400円、小中学生 200円、60歳以上 200円、午後5時以降は半額
<町外>一般 600円、小中学生 400円、60歳以上 200円、午後5時以降は半額
営業時間 夏時間(5月1日〜9月30日)  午前10時〜午後8時
冬時間(10月1日〜4月30日) 午前10時〜午後7時、毎週月曜日・年末年始休館
住所、電話 〒370-2213 群馬県甘楽郡甘楽町大字白倉1395-1 TEL(0274)74-5700
交通 上信電鉄上州福島駅下車後タクシー5分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病





源泉名 甘楽温泉かんらの湯
湧出地 甘楽郡甘楽町大字白倉
湧出量
知覚
泉質 ナトリウム-塩化物強塩泉
泉温分類 16.8℃(低温泉)
pH値 6.6
液性分類 中性
溶存物質総量 24,769r/s
浸透圧分類 高張性

・小幡を散策する

 入浴後、同じ甘楽ふれあいの丘の一角にある、「甘楽古代館」(入館無料)にも行ってみた。東大寺の正倉院を思わせるような外装で、近年開発によって出土した土器や埴輪などを展示していた。見学後、織田信長の次男信雄が藩主となり、8代150年余を統治し、その後、松平(奥平)氏を経て明治維新を迎えた、2万石の旧城下町小幡へと向かう。ちょうど昼時になっていたので、甘楽古代館の受付で教えてもらった旧城下町の中にある「大和茶屋」に入って天ざる蕎麦を賞味した。その後、御殿跡の庭園「楽山園」へ行ってみたが、2000年(平成12)に国名勝として指定され、発掘調査中で、いずれ復元整備されるとのこと。旧城下には、武家屋敷のたたずまいを残すものもあり、昔ながらの雰囲気が漂っている。そんな、町並みを通って、大手門跡にある「甘楽町歴史民俗資料館」へも立ち寄ってみたが、ここは昔の繭倉庫を改装したレンガ造りの建物で、養蚕が盛んだった当時を思い起こさせてくれた。

繭倉庫を改装した甘楽町歴史民俗資料館

・富岡市内を見学

 それから、富岡市街まで行き、旧官営富岡製糸場(現片倉工業富岡工場)に立ち寄ってみたが、土日は工場も休みで見学させてもらえず、門の外から写真を撮ることしかできなかった。続いて、もみじ平総合公園内にある、「富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館」を見学した。ここは、1995年(平成7)にオープンした、新しいモダンな建物で、美術館と博物館の両方の機能を備えているとのこと。特に、富岡市の養蚕、製糸業についての展示が興味深く、郷土ゆかりの美術家の作品も鑑賞できた。

・「峠の湯」へ入る

 富岡市を出てからは、松井田町を目指し、旧中山道に出て、坂本宿を過ぎてから上の方へと登っていった。そして、3湯目として、2001年4月オープンしたばかりの碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」へ至った。この施設は、1997年10月長野新幹線の開通によって、信越本線横川駅〜軽井沢駅間が廃止されるにおよび、松井田町が町の再興をかけて、「碓氷峠鉄道文化村」と共に造った日帰り入浴施設で、隣接して「ふれあい館」という宿泊施設もある。源泉は東軽井沢温泉ゆたかの湯といい、源泉35.5℃のナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、サンランドゴルフ場東軽井沢から引き湯しているとのこと。特徴的な建物で、まず入口の門構えが、めがね橋をイメージしたつくりになっている。中に入ると明るいロビー・ラウンジや木をふんだんに使った構造がとても良く、1階にはレストランや売店、ギャラリー、リラクゼーションルームなど、2階には、2つの大浴場と2つの個室付き家族風呂、97畳の大広間、テラス、カラオケルームなどが配置されている。大浴場は裏妙義を一望できる和風の「妙義」と森林浴が楽しめる洋風の「霧積」があり、男女が一週間ごとに入れ替わる。それぞれの大浴場には、大浴槽、サウナ、水風呂、露天風呂が設備されている。施設はきれいで、露天風呂からの山並みの眺望は良かったのだが、お湯は加熱循環のようで、カルキ臭もした。

碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」の外観

★碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」に入浴する。<入浴料 600円>







碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」のデータ
入浴料金 <3時間>大人 500円、小人 400円 <6時間>大人 1,000円、小人 800円
<1日>大人 1,500円、小人 1,200円
営業時間 午前10時〜午後9時(入館は午後8時半まで) 毎週第2・4火曜日、年末年始休館
住所、電話 〒379-0307 群馬県碓氷郡松井田町大字坂本1222 TEL(027)380-4000
交通 JR信越本線横川駅よりJRバス7分峠の湯下車すぐ
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病




源泉名 東軽井沢温泉ゆたかの湯
湧出地 群馬県碓氷郡松井田町大字坂本
湧出量 37.3g/分(動力揚湯)
知覚 無色透明
泉質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉
泉温分類 35.5℃(温泉)
pH値 7.9
液性分類 弱アルカリ性
溶存物質総量 7,143.03r/s
浸透圧分類 低張性
碓氷峠の森公園交流館「峠の湯」の公式ホームページへ

・湯の丸高原へ上がる

 その後、国道18号線の碓氷バイパスの方で入山峠を越え、長野県に入って軽井沢を通過していった。追分で、国道を離れ、浅間サンラインを走っていったが、車も少なくて、心地よく進んでいく。東部町からは右折して、地蔵峠越えの山道に入った。右に左に大きなカーブをとりながら、ぐんぐんと高度を上げていく。峠付近は湯ノ丸スキー場のベースとなっていて、大きな駐車場があって、ロッジや食堂、土産物屋が並んでいる。この一帯が湯の丸高原で、さらに上に登った池の平湿原は高山植物の宝庫と聞いたので、行ってみることにした。途中沿道は落葉松の新緑がすばらしく、何とも言えない、やわらかな黄緑色が心地よい。標高2000mに近い、池の平駐車場まで到着したものの、管理人に午後5時には道路が閉鎖になると聞かされて、急いで周辺を撮影するだけにとどめざるを得なかった。残念ではあったが、来た道を戻っていった。

・新鹿沢温泉へ到着

 峠から下っていって新鹿沢温泉へ泊まったのだが、そこも標高1300mの高原地帯で、周辺はレンゲツツジが満開でとてもきれいだ。新鹿沢温泉は、もともとは鹿沢温泉「紅葉館」と同じ場所に旅館街を形成していた。鎌倉時代から開けた古い湯治場で、明治時代の絵図にはにぎやかな温泉街が画かれている。しかし、1918年(大正7)の大火によって全焼し、後に「紅葉館」だけが同じ場所に再建され、後は下方に当たる現在の新鹿沢温泉の場所に再建されたとのこと。従って、源泉は「紅葉館」の位置にあり、引き湯していると聞いている。今日の宿「鹿鳴館」は、温泉街の中ほどにあり、3階建てのきれいな建物だった。玄関を入ると、すぐ親切に応対してくれて、とても感じがよい。部屋に、荷物を置いて、一服した後、浴室へと向かった。男女別に内湯2ヶ所、露天風呂1ヶ所あるとのことだったが、最初に入った内湯(大浴場)の泉質はなかなかよかった。源泉45.5℃、アルカリ性のマグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉で、マグネシウムを主成分とする珍しい泉質で、源泉掛け流しとなっていて、湯の花がたくさん浮いていた。泉温もちょうどよく、注ぎ口に飲泉用のカップが置いてあったので、一口飲んでみたが、結構美味しかった。次に入った、露天風呂とそれに附属する内湯の方は循環させているとのことだったが、それがきちんと表示されているのが面白い。良心的な旅館の姿勢がうかがえ、好感を持った。入浴後は、食堂での夕食となったが、寄せ鍋、天ぷら、刺身、山菜などが食卓をにぎわし、酒を2合たのんで、美味しく飲みかつ食べた。後は、部屋に帰って、テレビを見ながら寝てしまった。満足!満足!

新鹿沢温泉「鹿鳴館」の外観

☆新鹿沢温泉「鹿鳴館」に泊まる。<1泊2食付 9,600円(込込)>

新鹿沢温泉「鹿鳴館」の源泉浴槽 新鹿沢温泉「鹿鳴館」の露天風呂
宿


新鹿沢温泉「鹿鳴館」のデータ
標準料金 1泊2食付 8,000〜12,000円(込別) 
浴室 内湯4(男2・女2)、露天2(男1・女1)
入浴料金 大人500円
外来入浴時間 午前10時〜午後9時
宿泊定員 鉄筋3階建 和室21室、和洋室4室 計100名
住所、電話 〒377-1614 群馬県吾妻郡嬬恋村田代1017-92 TEL(0279)98-0003
交通 JR吾妻線万座・鹿沢口駅よりバス25分新鹿沢温泉下車すぐ
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病




源泉名 鹿沢温泉雲井の湯
湧出地 群馬県吾妻郡嬬恋村田代
湧出量 55g/分
知覚 無色透明
泉質 マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉
泉温分類 45.5℃(高温泉)
pH値
液性分類 アルカリ性
溶存物質総量 1,057.32r/s
浸透圧分類 低張性
新鹿沢温泉「鹿鳴館」の夕食 新鹿沢温泉「鹿鳴館」の朝食
新鹿沢温泉「鹿鳴館」の公式ホームページへ

*2002年6月9日(日) 新鹿沢温泉→つま恋温泉→根古屋城温泉→群馬温泉

・朝、写真を撮りに出かける

 翌朝、6時過ぎにカメラを持って宿を抜け出した。散策しながら自動車道を登っていったのだが、鹿沢ハイランドスキー場の入口にレンゲツツジの咲き乱れる草原があって、とても良い風景なのだ。すでに何人かのカメラマンが撮影をしていたので、さっそく私も、レンゲツツジと草原を入れて写真を撮りまくった。とても天気は良く、抜けるような青空で、眺望のよい高台まで登っていくと、背景に山並みもくっきり見え、大パノラマが展開していた。その光景も広角でとらえてカメラに収めた。1時間ほどして、宿に戻ってくる途中に旅館の数を数えてみたら7軒あり、中でも「鹿澤館」は木造2階建の堂々とした建物で、古き温泉街の名残をみる思いだった。帰ってから、朝風呂を浴び、7時半頃朝食をとって、8時半過ぎには出立した。

満開のレンゲツツジ

・つま恋温泉貴之湯「山田屋温泉旅館」へ立ち寄る

 帰路はまず、つま恋温泉「山田屋温泉旅館」へ入ったのだが、偶然聞いたら、ここのご主人は、草軽電鉄嬬恋駅の最後の駅長だったことがわかった。実は、以前から、廃止された草軽電鉄嬬恋駅の跡を探していたので、駅舎の場所など教えてもらった。この地は、1922年(大正11)10月17日、若山牧水が「みなかみ紀行」の旅の途中、この駅へ下り立ち、駅前にあった「嬬恋館」という旅館に泊まったと記されている所なのだ。残念ながら、その「嬬恋館」はすでになく、跡地には別の建物が建っていたが...。ここの湯は源泉41.9℃、pH7.3、容存物質総量3,010mgのナトリウム-塩化物・硫酸塩泉で、内湯、露天風呂共に源泉掛け流しでとても良い湯だった。また、露天風呂から吾妻線の列車が走っているのが見えるというのも鉄道ファンにはうれしい。聞くと、この旅館の創業は昭和初期だが、1993年(平成5)に敷地内384mの地下より温泉を掘り当てたとのこと。

つま恋温泉「山田屋温泉旅館」の外観 つま恋温泉「山田屋温泉旅館」の露天風呂

★つま恋温泉「山田屋温泉旅館」に入浴する。<入浴料 500円>

宿


つま恋温泉「山田屋温泉旅館」のデータ
標準料金 1泊2食付 7,000〜10,000円(込別) 
浴室 内湯2(男1・女1)、露天4(男2・女2)
入浴料金 大人500円
外来入浴時間 午前10時〜午後9時
宿泊定員 木造2階建 和室15室
住所、電話 〒377-1523 群馬県吾妻郡嬬恋村芦生田533 TEL(0279)97-2057
交通 JR吾妻線万座・鹿沢口駅より徒歩13分(宿泊者無料送迎有り)
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病・動脈硬化症





源泉名 つま恋温泉(貴乃湯)
湧出地 群馬県吾妻郡嬬恋村芦生田530-5
湧出量 90.7g/分(掘削自噴)
知覚 淡黄褐色、微濁
泉質 Na-塩化物・硫酸塩泉
泉温分類 41.9℃(温泉)
pH値 7.3
液性分類 中性
溶存物質総量 3,010r/s
浸透圧分類 低張性

・八ツ場ダムの広報センターと吾妻渓谷

 それから、国道145号線を西へ向かって走っていったが、途中長野原のバイパスに入ったところで、浅間酒造観光センターという大きな建物が見えてきたので、立ち寄っていくことにした。トイレ休憩しながら、館内を見てみると、いろいろな土産物を売っていたので、温泉饅頭と酒アメを買い求め、再び車を走らせていった。次に、群馬県の吾妻川に計画されていて、川原湯温泉が水没すると問題になっているる八ツ場ダムの広報センター「やんば館」に立ち寄ってみた。しかし、ここの展示は、ダム建設に都合の良いことばかりを強調し、水没してしまう、貴重な自然や生態系、そして温泉街についてはあまり触れられていないようで、疑問を感じざるを得なかった。そこを出て、少し走ってから、国道脇の駐車スペースに車を入れ、水没の危機にある自然豊かな吾妻渓谷を散策してみた。国道からはかなり下におりないとならなかったが、帰りに登ってくるのがたいへんだとは思いながら、野鳥のさえずりを聴きつつ、長い階段を下っていった。しかし、水害で壊れたのか、途中で切れていて、それ以上は降りれなかったものの、眼下に清らかな清流と深い緑、奇岩が織りなす素晴らしい渓谷美を垣間見ることが出来た。こんなきれいな渓谷をダムの底に沈めてよいものなのだろうか...?

・根古屋城温泉センター「根古屋乃湯」へ入浴する

 その後、中之条から渋川へ向かう県道を西進し、伊香保温泉の方へ向かっていたら、「天然温泉 根古屋乃湯」という看板が出ていたので、急に方向を変え、細い道を左折して行ってみることにした。少し走ると木造平屋建ての建物の前に出たが、とても温泉センターとは思えない構えで、ちょっと躊躇したものの、根古屋城温泉センターという看板が出ていたので、思い切って入ってみた。聞くと、1997年(平成9)5月にオープンした民営の施設で、建造物から浴槽まで、ご主人の手作りとのことで、なかなかユニークな日帰り温泉入浴施設だ。受付から左側がけっこう広い休憩室で、食事もでき、右側が男女別の浴室となっていた。内湯は、3人ほど入れる円形タイル張り浴槽と8人くらい入れる桧縁の浴槽とがあった。その奥から、露天風呂へとつながっているのだが、その眺望の良さには目を見張った。眼前に、赤城山や吾妻川が眺められ、鉄橋を渡る吾妻線の列車も遠望できるのだ。とても雄大な景色に、しばし見とれて露天風呂の先端で立ちすくんでしまった。ここは、源泉34.2℃、pH8.1、容存物質総量1,536mgのナトリウム-塩化物泉で、お湯は加熱掛け流しとなっていて、やわらかで入りやすいかった。知る人ぞ知るといった感じの穴場的な温泉だが、一度訪ねてみる価値はあるように思う。

根古屋城温泉センター「根古屋乃湯」の外観

★根古屋城温泉センター「根古屋乃湯」に入浴する。<入浴料 400円>

根古屋城温泉センター「根古屋乃湯」の内湯 根古屋城温泉センター「根古屋乃湯」の露天風呂






根古屋城温泉センター「根古屋乃湯」のデータ
浴室 内湯2(男1・女1)、露天2(男1・女1)
入浴料金 <3時間> 大人 400円、子供250円
営業時間 午前11時〜午後11時、毎週月曜休館(祝日の場合翌日)
住所、電話 〒377-0302 群馬県吾妻郡東村大字岡崎321-1 TEL(0279)59-3361
交通 JR吾妻線祖母島駅下車徒歩15分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病





源泉名 新あずま根古屋城温泉姫子の湯
湧出地 群馬県吾妻郡東村大字岡崎
湧出量
知覚 無色透明
泉質 ナトリウム-塩化物泉
泉温分類 34.2℃(温泉)
pH値 8.1
液性分類 弱アルカリ性
溶存物質総量 1,536r/s
浸透圧分類 低張性

 そこを出てからは、伊香保経由で、水沢観音へ至り、昼食に「水香苑」という店で、水沢うどんを賞味した。そして、最後に群馬温泉「やすらぎの湯」へ立ち寄ってみたのだが、ここはもとより、秘湯と呼べるような温泉ではなく、1994年(平成6)にできた平場の近代的な民営日帰り入浴施設だ。しかし、インターネット掲示板上で泉質や施設が良いと評判だったのでやってきた。さすがに、評判だけのことはあって、ここのお湯はとても良い。源泉57.8℃、pH7.7、容存物質総量2,775.2mgのナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉で、内湯、露天風呂共に源泉掛け流しで、飲泉場も作ってある。露天風呂からは赤城山をはじめ、日光外輪山、上越国境の山々が一望でき、夜には前橋・高崎の夜景が美しいと聞いた。湧出量も毎分約200リットルあるとのことで、最近できた日帰り温泉入浴施設としてはかなり良いと感じたが、脱衣場のコインロッカーが有料なのだけはなんとかしてほしいと思った。

群馬温泉「やすらぎの湯」の外観

★群馬温泉「やすらぎの湯」に入浴する。<入浴料 600円>







群馬温泉「やすらぎの湯」のデータ
入浴料金 <3時間>大人 500円、小人 300円 <1日>大人 1,000円、小人 600円
<追加1時間>大人 200円、小人 150円 土・日・祝日は100円加算
営業時間 午前9時〜午後11時、偶数月の第1火曜休館
住所、電話 〒370-3511 群馬県群馬郡群馬町金古1767 TEL(027)372-4126
交通 JR高崎線高崎駅西口より関越交通バスやすらぎの湯行き30分終点下車すぐ
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病




源泉名 群馬温泉(やすらぎの湯)
湧出地 群馬県群馬郡群馬町金古
湧出量 約200g/分
知覚
泉質 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉
泉温分類 57.8℃(高温泉)
pH値 7.7
液性分類 弱アルカリ性
溶存物質総量 2,775.2r/s
浸透圧分類 低張性

・帰途へつく

 それからは、ワールドカップサッカーの日本対ロシア戦を見るために渋滞している関越自動車道を避け、下道で急いで戻ってきて、日のあるうちに自宅に着いた。今回は、良い温泉とすばらしい自然を堪能してリフレッシュできたかな...。これで、群馬県内で新たに7湯を加え、群馬県内温泉地入湯数も82となった。

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