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私の旅日記

秘湯の旅日記(54)南会津の7湯めぐり(福島県)
2003.6.14-15

6/14(土) 6/15(日)
山口温泉 さかい温泉 古町温泉 木賊温泉 湯ノ花温泉 たかつえ温泉 滝ノ原温泉

*2003年6月14日(土) 山口温泉→さかい温泉古町温泉→木賊温泉

・南会津へ向かう 

 朝6時前に自宅を立って、東北自動車道に乗って、北上した。幸いなことに渋滞もなく、スムーズに走って、8時前には西那須野塩原インターで下りた。その後、国道400号線を使って、塩原温泉街を通過して、一気に福島県へと入っ行った。

・奥会津地方歴史民俗資料館を見学 

 まず田島町の奥会津地方歴史民俗資料館へ、9時開館と同時に駆け込んだ。2度目の見学となるが、ここは、5,058点の国重要有形民俗文化財を含む約16,000点の民具を収蔵し、館内は「山」、「川」、「道」の3つのテーマで、展示されている。また、屋外には、江戸時代の馬宿や染屋、旧猪股家(古農家)を移築し、水車小屋、木地小屋、炭焼小屋が当時のままに再現されていて、巡ることが出来るのだ。失われつつある奥会津地方の民俗文化を見ることによって、営々として続けられてきた人々の暮らしを思い描いてみることは、とても有意義なことだった。

・駒止湿原を散策 

 資料館見学後、国道289号線を西へ進み、駒止トンネルの手前から旧道に入って、標高1,100mの駒止(こまど)湿原まで上がって行った。ここは、昭和村と田島町、南郷村の境界付近に位置し、総面積105ha、大谷地、白樺谷地、水無谷地の3つ湿原群よりなり、1970年(昭和45)12月に国の天然記念物に指定されたとのこと。約470種の植物が見られ、雪融けの5月から初霜の降る10月まで四季折々にいろいろな花を楽しむことができると聞いていた。その木道の上を歩きながら、湿原や高山植物の写真を撮りまくった。ミズバショウは終わっていたが、この時季、レンゲツツジとワタスゲが素晴らしかった。一面のワタスゲの白の中に、レンゲツツジの朱色が混じって、ほんとうに絵のような風景だった。あまりのすばらしさにそこだけで、2時間半を費やしてしまった。

駒止湿原のワタスゲとレンゲツツジ

・山口温泉「共同浴場」に立ち寄る 

 下ってきて、南郷村役場前で昼食をとり、山口温泉「共同浴場」(入浴料300円)に立ち寄って、汗を流した。ここは、山里の田圃の中にポツンと建っているプレハブ造2階建で、およそ共同浴場らしくなく感じだ。近くに、「きらら289」という村営の日帰り入浴施設も有るのだが、源泉はこちらの「共同浴場」の方で、お湯も断然良いそうだ。浴室は、男女別に分かれ、4〜5人も入ればいっぱいのシンプルな浴槽が一つだけだが、源泉が掛け流しにされている。源泉65.8℃、pH6.9、溶存物質総量10,702.1mg/kgのナトリウム−塩化物泉(高張性・中性・高温泉)で、塩分も充分感じられる濃厚なお湯なのだ。しかし、惜しむらくは、源泉温度が高いためそのままでは熱すぎて、水道で薄めて入る人が多いことだ。私が入ったときもかなり水道水が注入されていた。

山口温泉「共同浴場」の外観

★山口温泉「共同浴場」に入浴する。<入浴料 300円>







山口温泉「共同浴場」のデータ
浴室 内湯2(男1・女1)
入浴料金 300円
営業時間 午前10時〜午後5時、毎週月曜休館
住所、電話 〒967-0611 福島県南会津郡南郷村山口948-93 TEL(0241)72-2588
交通 会津鉄道会津田島駅より会津バスで50分山口行き終点下車後徒歩5分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進
*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病




源泉名 山口温泉 
湧出地 福島県南会津郡南郷村山口
湧出量
知覚
泉質 ナトリウム-塩化物泉
泉温分類 65.8℃(高温泉)
pH値 6.9
液性分類 中性
溶存物質総量 10,702.1mg/kg
浸透圧分類 高張性

・高清水自然公園へ

 その後は、国道401号線を北に向かい、高清水自然公園というところに行ってみた。ここは、林野庁認定「水源の森100選」にも選ばれている林と湿原の広大な自然に囲まれた公園で、キャンプ場やフィールドアスレチックも整備されているとのこと。特に、ヒメサユリ群落がすばらしく、そろそろ咲いていると聞いていた。駐車場に車を停め、入場料300円也を払って、木道を歩いていくとピンク色の小さめの百合が見えてきたが、福島、新潟、山形の3県だけに生育する貴重な百合という。まだ咲き始めだったのだが、これもほんとうに可憐で、良かった。カメラを向けて、何回もシャッターを切った。

高清水自然公園のヒメサユリ群生地

・さかい温泉「さゆり荘」へ

 その後は、来た道を戻って、さかい温泉「さゆり荘」で入浴していくことにした。ここは、南郷村営の温泉宿泊施設で、鉄筋コンクリートの5階建が、高台に佇立していた。背後には、南郷スキー場があり、そのベースともなっている。フロントで、入浴料500円を払って浴室へと向かうが、男女別に分かれている。内湯は、10数人が入れるジャグジー付きで、露天風呂は小さく、4〜5人でいっぱいだ。お湯は、無色透明で少しぬるぬる感があり、入りやすい。のんびり湯に浸かって、ヒメサユリ散策後の汗を流した。それから、すぐそばにある南会津南郷民俗資料館も見学した。この山深い僻村には、昔ながらの生活が息づいていたのだ。現在では、大きく変化してきているが...。

さかい温泉「さゆり荘」の内湯 さかい温泉「さゆり荘」の露天風呂

★さかい温泉「さゆり荘」に入浴する。<入浴料 500円>

宿


さかい温泉「さゆり荘」のデータ
標準料金 1泊2食付 7,800〜12,000円(込別) 
浴室 内湯2(男1・女1)、露天2(男1・女1)
入浴料金 500円
外来入浴時間 午前10時〜午後8時
宿泊定員 鉄筋コンクリート5階建 和室18室 計84名
住所、電話 〒967-0631 福島県南会津郡南郷村大字界字上ノ山4308-27 TEL(0241)73-2121
交通 会津鉄道会津田島駅より山口行きバス50分終点下車さらに只見行きバス10分さかい温泉下車後徒歩3分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進




源泉名 南郷界温泉1号
湧出地 福島県南会津郡南郷村大字界字神入1617-4
湧出量 70g/分
知覚 無色透明、塩味、無臭
泉質 ナトリウム−硫酸塩・塩化物泉
泉温分類 65.0℃(高温泉)
pH値 8.4
液性分類 弱アルカリ性
溶存物質総量 3,970r/s
浸透圧分類 低張性

・古町温泉「赤岩荘」へ立ち寄る

 それから、国道401号線を南下して、伊南村に入って、古町温泉「赤岩荘」(入浴料310円)にも立ち寄った。ここは、伊南村振興公社が経営する日帰り入浴施設で、男女別の内湯と露天風呂がある。特徴は、源泉が鉄分を多く含んでいるため、赤褐色に濁ったお湯に入れることだ。ここも完全な源泉掛け流しで、浴槽から溢れ出していた。温泉分析書によると、源泉53.4℃、pH6.6、溶存物質総量15,636.8mg/kgのナトリウム−塩化物泉(高張性・中性・高温泉)で、毎分152リットルの湧出量があるとされているが、源泉が細っているようで、露天風呂浴槽が半分ほどに仕切れて狭くなっていた。しかし、加水や循環させることなく浴槽を小さくしても源泉掛け流しを維持している姿勢には好感を持てた。露天風呂は、巨石で造られていて、開放感もあり、なかなか良いところだ。内湯は少し離れたところにあるが、時々ガス発泡のためボコッボコッと音を立てて注がれていた。ここは、お奨めの温泉だ。

古町温泉「赤岩荘」の外観 古町温泉「赤岩荘」の露天風呂

★古町温泉「赤岩荘」に入浴する。<入浴料 310円>







古町温泉「赤岩荘」のデータ
浴室 内湯2(男1・女1)、露天2(男1・女1)
入浴料金 (入浴のみ)310円 (休憩料)200円
営業時間 午前8時半〜午後7時、毎週水曜休館
住所、電話 〒967-0501 福島県南会津郡伊南村大字古町字太子堂186-2 TEL(0241)76-2833
交通 会津鉄道会津田島駅より会津バス60分古町下車後徒歩5分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進
*泉質別適応症(浴用)
 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病




源泉名 古町温泉
湧出地 福島県南会津郡伊南村大字古町字太子堂186-2
湧出量 152g/分
知覚 無色澄明、強塩味、微弱硫化水素臭、ガス発泡あり
泉質 ナトリウム-塩化物泉
泉温分類 53.4℃(高温泉)
pH値 6.6
液性分類 中性
溶存物質総量 15,636.8mg/kg
浸透圧分類 高張性

・木賊温泉へ 

 入浴後は、さらに山の中へ分け入って、木賊温泉へと向かった。この木賊(とくさ)という地名は、植物の木賊が群生していたことに由来するそうだ。この植物は、本州中部以北と北海道のやや日当たりのよい渓流沿い、土手、原野などの湿地に群生するとのことなので、西日本では見られない植物だ。常緑のシダ植物で、スギナの仲間で深緑色をしているが、茎はスギナのように分岐しないで管状(かんじょう)に伸びて高さが1mにも達することがある。東日本では、昔から庭の植え込みなどにも利用されてきた。砥石の代わりとして、乾燥させた茎で物を磨いたのが名前の由来とされている(砥草とも書く)。漢方薬としても使われていて、よく水洗いして熱湯に浸してから、日干しにして乾燥させたものを生薬として用いる。一般に、生薬名を木賊(もくぞく)と呼ぶ。

・木賊温泉「共同浴場」へ入浴.

 その日、泊まったのは、秘境木賊温泉の「しゃくなげ荘」という宿だったが、荷物を置くと、少し雨の降っている中を、この温泉にある有名な渓谷沿いの共同浴場へと向かった。車道から、狭い階段を谷底に下りていった渓流の際にそれはあった。まことにすばらしいロケーションで、川のせせらぎとカジカの声が聞こえてくる。ほんとうに大自然に包まれた秘湯感が素晴らしかった。混浴の細長い浴槽は、岩壁をくりぬいたような感じで、真ん中が大岩で仕切られ、2つに分かれている。上流側の浴槽の底から天然に湧きだしている源泉100%の単純温泉(45.0℃)で、それが、もう一つの湯船に導かれているので、下流側の方がぬるい。最初は、数人の男性浴客ばかりだったが、3人ほどの中年女性のグループが様子を見に来た。男性客ばかりで、入るのを躊躇しているようなので、上流側の浴槽に男性が移動して、下流側を一つ空けてあげることにした。こうやって、みんなで、入りやすい条件を作ってあげるのも、混浴のマナーなのだ。こうして、30分ほど湯に浸かってから、宿へと戻っていった。

木賊温泉「共同浴場」の外観 木賊温泉「共同浴場」の露天風呂

★木賊温泉「共同浴場」に入浴する。<寸志 200円>







木賊温泉「共同浴場」のデータ
浴室 露天1(混浴)
入浴料金 協力金 200円以上
営業時間 24時間、年中無休
住所、電話 〒967-0345 福島県南会津郡舘岩村大字宮里
交通 野岩鉄道会津高原駅から木賊行きバス65分終点下車後徒歩5分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進




源泉名 木賊温泉
湧出地 福島県南会津郡舘岩村大字宮里
湧出量 ?(自然湧出)
知覚 無色透明
泉質 単純温泉
泉温分類 45.0℃(高温泉)
pH値
液性分類
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性

・木賊温泉「しゃくなげ荘」に泊まる

 「しゃくなげ荘」には、別棟で男女別の内湯がある。露天風呂では、石鹸で体を洗わなかったので、もう一度ここの湯に入り直すことにした。掲示されていた温泉分析書によると、源泉名は、ニュー木賊温泉となっており、泉質も単純硫黄泉なので、さきほどの共同浴場とは若干異なるようだ。しかし、惜しげもなく掛け流されていて、ぬるぬる感がありとても気持ちの良い湯だった。浴後の夕食は、珍しい岩魚料理がメインで、岩魚の刺身、塩焼き、マリネと出てきた。山菜のテンプラや和え物も美味しく。最後には手打ち蕎麦と熊汁、舞茸ご飯も出てきたのだ。ほんとうに、地元で採れる食材だけを使っていてとても良かった。福島県の南会津地方の山間部では、時々熊が出没して、畑を荒らしたり、たまに人に危害を加えたりすることも有るので、一定量は捕獲するそうだ。熊は、頭から足の先まで無駄なく使えるとのこと。私も熊汁は何度か食べたことが有るが、よく煮込んであれば、結構食べられる。

木賊温泉「しゃくなげ荘」の外観 木賊温泉「しゃくなげ荘」の浴室

☆木賊温泉「しゃくなげ荘」に泊まる<1泊2食付 8,650円(込込)>

宿


木賊温泉「しゃくなげ荘」のデータ
標準料金 1泊2食付 8,650円〜(込込)
浴室 内湯2(男1・女1)
宿泊定員 木造2階建 和室7室 計25名
住所、電話 〒967-0345 福島県南会津郡舘岩村大字宮里字宮ノ本1796 TEL(0241)78-2435
交通

野岩鉄道会津高原駅から木賊行きバス65分終点下車後徒歩2分

*一般的適応症(浴用)
 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)

 きりきず・やけど・慢性皮膚病・動脈硬化症




源泉名 ニュー木賊温泉
湧出地 静岡県賀茂郡河津町湯ヶ野
湧出量 130g/分(自然湧出)
知覚 無色澄明、殆ど無味、無臭
泉質 単純硫黄泉
泉温分類
pH値 8.3
液性分類 弱アルカリ性
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性
木賊温泉「しゃくなげ荘」の夕食 木賊温泉「しゃくなげ荘」の朝食
木賊温泉「しゃくなげ荘」の公式ホームページへ

*2003年6月15日(日) 湯ノ花温泉→たかつえ温泉滝ノ原温泉→帰途

・朝の散歩へ

 翌日は、早朝起きだして、周辺を散策しながら、自然の風景や野草の写真を撮った。素朴な山里には、道端に野草が咲き、蝶々やトンボもいて、カメラに収めさせてもらった。また、昨日の共同浴場へ行って一浴して、宿へ戻ってきた。朝食後は、手早く荷物をまとめ、9時前に出立した。

ヤマオダマキ ヒメシジミ(♂)

・前沢集落へ

 途中、前沢集落というところを通りがかったら、茅葺き屋根の民家がたくさん残っていて、写真に撮りたくなったので、立ち寄ってみた。入口の駐車場に車を停めて、受付で入場料300円を払って、舘岩川を渡って集落へ入っていった。手前に水車小屋がありその向こうに花しょうぶ園が広がっている。渓流沿いに、色とりどりの花々も咲いていて、昔懐かしい山里風景に、カメラを向けて何回もシャッターを切った。この集落には、茅葺きの曲屋などが、10数棟残されていて、美しい集落を形成している。この辺では、L字形をした民家を曲家(まがりや)と称し、飛び出した部分が厩(うまや)になっている中門造りで、農耕馬が家族の一員のように飼われていたとのこと。この形式の民家は、東北の南部地方にも見られるが、この地域の特徴点は、出入口が2ケ所あることと、出っ張り部が切妻屋根になっている点だという。前沢集落内の舘岩村曲家資料館では、内部が公開されていて、村の古老とおぼしき人が、囲炉裏端でいろいろと説明してくれた。昔ながらの生活様式が再現されていて、当時の暮らしぶりを知ることができる。この集落は、文禄年間(1592〜1595)に横田城主・山内氏勝の家臣、小勝入道沢西が、主家滅亡後、この地に移り住んだことに始まると伝えられている。しかし、1907年(明治40)の大火によって、全戸焼失し、各戸が同一の大工集団により一時期に建築されので、整った統一的景観を保っているという。1988年(昭和63)に、舘岩村環境美化条例に基づく保存地区に指定され、曲家集落の保存に努めているとのこと。ほんとうに、この茅葺き屋根の集落は、格好の被写体になったのだが、隣接するアヤメ園も花が咲きそろっていて見頃だった。偶然立ち寄ったにしては、とても良い散策が出来たのだ。

前沢集落の曲屋 舘岩村曲家資料館
前沢集落の水車小屋 

・湯ノ花温泉の共同浴場「弘法の湯」へ立ち寄る

 それから少し走って、湯ノ花温泉へも立ち寄ったが、10数年前にたかつえスキー場に来て、泊まって以来の再訪となる。この温泉は、標高650m前後の湯ノ岐川の渓流沿いに20軒ほどの旅館・民宿と4ヶ所の共同浴場がある。700年の歴史を持つ、昔ながらの湯治場だ。共同浴場は、すべて内湯のみだが、混浴の「天神湯」「石湯」、男女別の「弘法の湯」「湯端の湯」がある。どこに入っていこうかと思案したが、最近建て替えられて、男女別になった「弘法の湯」に、行ってみることにした。入浴料200円也を入口で払い、浴室へ入ったが、コンクリート造りで、角に数人が入れるほどの浴槽と洗い場があるだけのシンプルな構造だ。しかし、源泉が掛け流しにされていて、溢れ出している。少し熱めだが、無色透明のさっぱりしたお湯は気分が良かった。浴後は、温泉街を車で一回りしてから、来た道を戻っていった。

湯ノ花温泉の共同浴場「弘法の湯」の外観 湯ノ花温泉の共同浴場「弘法の湯」の浴室

★湯ノ花温泉の共同浴場「弘法の湯」に入浴する。<入浴料 200円>







湯ノ花温泉の共同浴場「弘法の湯」のデータ
浴室 内湯2(男1・女1)
入浴料金 大人 200円、子供100円
営業時間 午前5時〜午後10時
住所、電話 〒967--0333 福島県南会津郡舘岩村湯ノ花
交通 野岩鉄道会津高原駅より会津バスで約40分湯ノ花温泉下車
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進





源泉名 湯ノ花温泉 清滝の湯
湧出地 福島県南会津郡舘岩村湯ノ花
湧出量
知覚 無色透明
泉質 単純温泉
泉温分類 60℃(高温泉)
pH値
液性分類
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性
湯ノ花温泉の他の共同浴場
天神湯(混浴) 石湯(混浴)
 
湯端の湯(男女別) 

・たかつえ温泉「しらかばの湯」へ立ち寄る

 それからは、たかつえ温泉「しらかばの湯」にも立ち寄って、温泉のはしごをした。ここは、会津高原たかつえスキー場にあり、アストリアホテルが管理している日帰り入浴施設だ。入浴料は大人500円で、男女別の内湯と半露天風呂がある。木造の浴室で、お湯は、無色透明無味無臭、さっぱりとしていて、入りやすい。近くに、ゴルフ場、テニスコート、乗馬クラブといったリゾート系のスポーツ施設があるので、その後に一汗流すには良い施設かも知れない。入浴後の昼食は、国道352号線沿いにある店に立ち寄って、地元産の蕎麦を食べた。ここ舘岩村は、蕎麦を栽培しているところなので、美味しい蕎麦が賞味できた。

たかつえ温泉「しらかばの湯」の外観 たかつえ温泉「しらかばの湯」の露天風呂

★たかつえ温泉「しらかばの湯」に入浴する。<入浴料 500円>







たかつえ温泉「しらかばの湯」のデータ
浴室 内湯2(男1・女1)、露天2(男1・女1)
入浴料金 大人 500円、子供250円
営業時間 午前9時〜午後9時、毎週木曜休館
住所、電話 〒967-0316 福島県南会津郡舘岩村高杖原535 <問合:会津アストリアホテル>TEL(0241)78-2241
交通 野岩鉄道会津高原駅から会津バス30分高杖スキー場下車後徒歩2分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進




源泉名 たかつえ温泉
湧出地 福島県南会津郡舘岩村高杖原
湧出量
知覚 無色透明
泉質 アルカリ性単純温泉
泉温分類 48℃(高温泉)
pH値
液性分類 アルカリ性
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性

・滝ノ原温泉「滝見荘」へ立ち寄る

 その後は、さらに東へ走って、中山トンネルを越え、田島町に入って、滝ノ原温泉「滝見荘」にも入浴した。ここは、日帰り入浴中心の施設で、すぐ下に同じ源泉を使う「三滝温泉旅館」がある。すぐ前を流れる大川には、幅15m、落差2mほどの滝をメインに3つの滝があって名前の由来となっている。源泉はこの谷底から湧きだしていて、大正時代の開湯とのこと。玄関の受付で入浴料400円を払って、右手に進むと男女別に分かれた浴室がある。タイル貼りのとてもシンプルな浴室だが、無色透明の単純温泉が掛け流しにされていて、気持ちがよい。のんびり浸かるには最適の湯だ。会津高原駅からは、徒歩5分の至便の場所にありながら、春は新緑、秋は紅葉が色鮮やかに川面に写し出されるそうなので、その頃滝を見ながらくつろぐには良いと思う。

滝ノ原温泉「滝見荘」の千人風呂 滝ノ原温泉「滝見荘」の浴室

★滝ノ原温泉「滝見荘」に入浴する。<入浴料 400円>







滝ノ原温泉「滝見荘」のデータ
浴室 内湯2(男1・女1)
入浴料金 400円
営業時間 午前9時〜午後6時、毎週水曜休館
住所、電話 〒967-0015 福島県南会津郡田島町大字滝原字向山 TEL(0241)66-2313
交通 野岩鉄道会津高原駅から徒歩5分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進




源泉名 滝ノ原温泉
湧出地 福島県南会津郡田島町大字滝原
湧出量
知覚 無色透明
泉質 単純温泉
泉温分類 32.0℃(低温泉)
pH値
液性分類
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性

・帰途につく

 入浴後は、渋滞を避けるため、早めに帰途に就き、往路と同じ国道400号線を走って、塩原温泉街を抜けたのだが、スムーズだった。西那須野塩原インターから乗った東北自動車も空いていて、渋滞なしだったから、予想外に早く帰ってこられた。天気予報では、雨だと行っていたけど、なんとか天気は持ってくれて、ほんとうに助かった。
 今回の旅は、天候も思ったほど悪くなく、湿原で高山植物の写真を撮り、温泉も7湯に入って、美味い山の幸を食べてリフレッシュできたと思う。

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