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自然を訪ねる旅
*自然を訪ねる旅(1) <湖めぐり> 
思い出の湖 湖について 私の好きな湖六題 湖めぐりクイズ

☆思い出の湖

 山深い静寂の中、湖畔にたたずんでいるとあまりの水の青さに引き込まれていくような感じがした。そんな経験をしたことがありませんか?湖は心をなごませ、旅情に浸るのにはうってつけです。旅行計画の中にそんな湖を入れてみるととても印象深い旅になるのではないでしょうか?ひとつ試してみたら‥‥‥。私も日本中を旅しながら、各地の湖沼に立ち寄り、景色を堪能したり、写真を撮ったりしています。

☆湖について

 地理学的に言うと潟湖、構造湖、火口湖、カルデラ湖、せき止め湖、ダム湖などのものがあります。しかし、山中にあって、自然に出来たもので、神秘的な感じのするのは何といってもカルデラ湖です。周辺があまり開発されていなくて、緑が深い‥‥。そんな条件のところならなおさらです。しかし、海に望む潟湖で広々とした空間の中、水平線に沈む夕日をながめるというのもすばらしいものです。周辺の湿地帯にかれんな花が咲くころ行ってみるのも良いのではないでしょうか。

☆私の好きな湖六題

私の好きな湖の地図

日本全国を旅した中で、各地の湖を巡りました。その中で、私が好きな湖を北から順に6つ紹介します。 

(1)摩周湖(北海道)

 日本一の透明度で知られ、周りから流れ込む川がないのに、紺碧の湖水を湛え、霧に覆われることの多い姿は、“神秘の摩周湖”とも称されています。かつては、世界一の透明度と言われ、「理科年表」では、摩周湖41.6m(1931年調査)、バイカル湖40.5m(1911年調査)と出ていますが、摩周湖の透明度は、1980年(昭和55)の再調査では、35.8mに低下しています。しかし、バイカル湖は最近の調査結果がなく、周辺の開発も進んでいるため以前より低下しているのではと考えられていて、どちらが世界一か判断が難しいところです。周囲は20km、面積19.6ku、最大水深212m、湖面標高351mのカルデラ湖で、周囲は300〜400mの絶壁に囲まれています。流入する川も、流出する川もないのに水位が変わらないのは不思議なことです。「摩周湖のえくぼ」と呼ばれる中島は、溶岩円頂丘なのですが、景観に添えられたアクセントとも言えるものです。そのすばらしい自然景観は、美しく感動的で、心に刻みつけられるものがあります。1966年(昭和41)12月に発表されて大ヒットした「霧の摩周湖」(作詞:水島哲、作曲:平尾昌晃、歌:布施明)によって、広く知られるようになりました。

第3展望台付近からの摩周湖の眺望 第1展望台付近からの摩周湖の眺望

(2)屈斜路湖(北海道)

 日本で6番目(北海道内では2番目)の広さを誇る屈斜路湖は、日本一大きいカルデラ湖です。周囲は、56.6km、面積79.7ku、最大水深117.5mで、10余りの中小河川が注いでいます。その水は、釧路川として流出し、釧路湿原を潤して、太平洋に至ります。1月下旬ともなると湖は全面結氷して、10kmに渡る”御神渡り”が見られます。これは、湖面が氷結した際に氷がぶつかり合って、直線上に隆起する現象です。また、越冬するためオオハクチョウが700〜800羽も飛来し、湖のあちらこちらに湧き出る温泉に浸かる姿が見られます。湖水の至る所に露天風呂があり、また、湖畔の砂浜に温泉が湧き、スコップで掘れば入浴できます。ただし、観光客が多いので昼間入るのはよほどの勇気がないと無理で、近くにある岩作りの露天風呂に入ったほうが無難です。湖の眺めがとてもすばらしいのです。

屈斜路湖の夕日 仁伏付近からの屈斜路湖の眺望

(3)支笏湖(北海道)

 四季折々の美しさを見せ、冬でも凍らない日本最北の不凍湖として知られています。また、最大水深360.1mは、秋田県の田沢湖(最大水深423.4m)に次ぐ第2位です。面積では第8位の78.4ku(北海道内では第3位)、周囲は42.0km、湖面標高は248.0m、透明度は25mです。湖は、上から見るとマユの形に似ていて、周囲を恵庭岳(1,320m)、樽前山(1,041m)、風不死岳(1,103m)、紋別岳(868m)などの山々で囲まれており、緑深い原生林が今も多く残されています。観光地らしい建物が並ぶのは、湖東岸の支笏湖温泉街だけで、その他は、支笏洞爺国立公園として自然がよく保たれています。この湖は、日本第2位の大カルデラ湖で、約3万2千年前の大噴火によってはじまり、9千年前頃に現在の湖の形になったとのことです。

支笏湖(北海道)桟橋と風不死岳 支笏湖(北海道)と樽前山

(4)十和田湖(青森県・秋田県)

 東北では3番目の広さがある十和田湖は、周囲46.0km、面積61.1ku、最大水深327.0m(日本第3位)で、いくつかの中小河川が流入しています。その水は、奥入瀬川が唯一の流出口となり、三本木原を潤して、太平洋に注いでいます。十和田湖の成因は、およそ3万年前の十和田火山の大噴火と陥没によって第1カルデラが出来、約1万年前にこのカルデラの東南部での五色岩火山の噴火、その後の火口壁の崩壊で、第1カルデラの湖水が火口に流入したものと考えられています。周辺は、十和田八幡平国立公園に指定され、四季折々の眺めも美しく、東北有数の観光エリアとなっていて、遊覧船も巡っています。また、夏は避暑、キャンプなどに利用され、秋は周辺の紅葉も美しく、冬の雪景色もなかなかのものです。紅葉で有名なおいらせ渓流を歩き、湖が眼前に広がったときは、感激します。真っ青な水は紅葉とよく映えます。大町桂月が日本一といい、足しげく通ったのもうなづけます。

十和田湖(青森・秋田県)と乙女の像

(5)田沢湖(秋田県)

 水深日本一(最深423.4m)のカルデラ湖で、美しい瑠璃色の湖水を湛えています。その中に、辰子姫伝説にちなんで立てられた、たつこ像が金色の輝きを放ちます。背景には、近年噴火して話題となった駒ヶ岳(秋田駒)が映え、とても美しいのです。

田沢湖と辰子姫像

(6)三方五湖(福井県)

 若狭湾とつながっている海水湖の久々子湖、日向湖、そして汽水湖の菅湖、水月湖、三方湖の5つの総称で、それぞれ水質や水深が違っています。そのために四季折々に湖面が五色の彩りを持ち、その変化を味わうことができ、別名五色の湖と呼ばれています。車でレインボーラインを走って、上から眺めたり、遊覧船で湖面から見たりとその美しさを堪能できます。

水月湖 日向湖


・・・・湖めぐりクイズ・・・・・

 以下の湖の名前は?

1) 日本で面積第3位、北海道にある潟湖で、湖岸にサンゴ草の群落があるのは?
2) 九州の南端にある火口湖で、イッシーという恐竜がいるといわれている湖は?
3) 昔は遠江と呼ばれ、地震で海とつながった、うなぎの養殖で有名な湖は? 
4) 湖岸は温泉と精密機械工場で有名。全面結氷すると「おみ渡り」の神事が行われるのは?
5) 山陰地方にある汽水湖で、シジミが特産。小泉八雲が絶賛した夕日がすばらいし湖は?

 *いくつわかりましたか? 解答はこちらです。


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