<蝶の写真館>

奄美諸島の蝶

1998年1月9日から15日まで6泊7日で奄美諸島を旅したときに撮った写真です。(カメラはニコンFA)

<与論島> ツマベニチョウ ルリタテハ イシガケチョウ ジャコウアゲハ モンキチョウ
<沖永良部島> カバマダラ ジャコウアゲハ <徳之島> キチョウ


<与論島>

 奄美諸島を巡る6泊7日の旅に出て、まず夕方、羽田空港から那覇空港へ直行しました。そして、翌朝船で与論島(鹿児島県)に渡って泊まったのです。この島は、エメラルド色の海に囲まれた南海の楽園で、すばらしい珊瑚礁と1年中咲いているハイビスカスとブーゲンビリアの花が印象的で、その花に多くの蝶が群がっています。マリンスポーツは年間を通じて楽しめますし、周囲22q、標高97mの平坦で小さな島ですので、レンターサイクルで一周することもできるのです。私も、自転車を借りて、島を巡りました。


ツマベニチョウ(しろちょう科)

ツマベニチョウ(褄紅蝶)
学 名 Hebomoia glaucippe
科 名 しろちょう科 
時 期 年4〜5回、3月〜11月
分 布 九州(南部)、沖縄
大きさ (前翅長)40-55mm
(開張)90-100mm
生育地 林、人家周辺など
<特徴>
 早春から晩秋まで、九州の南端部や沖縄の林、人家周辺などで、一般的に見られる大型のシロチョウです。翅の裏側は、木の葉っぱのような色をしていて、目立たなくなっています。翅の表側は、白色で前翅の端が紅色になっています。飛び方も力強く,空を颯爽と飛んでいます。幼虫は、ギョボク(フウチョウソウ科)やイヌガラシ(アブラナ科)などを食べます。

<名前の由来>
 白色で前翅の端を意味する褄(ツマ)が紅(ベニ)色になっているチョウということで名付けられています。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。

ツマベニチョウ(しろちょう科) 1998年1月10日、与論島(鹿児島県)のハキビナ海岸で撮影

 1998年1月10日に与論島(鹿児島県)を自転車で回ったときに、ハキビナ海岸の近くの道路脇のハイビスカスの花にツマベニチョウがとまっていました。カメラを向けたがなかなかシャッターを切ることができず、花から花へと追いかけてやっと1枚だけフィルムに納めることができました。赤い花に大きな白い蝶と絵になる感じだったがちょっとぼけてしまったのが残念!


ルリタテハ(たてはちょう科)

ルリタテハ(瑠璃立翅)
学 名 Kaniska canace
科 名 たてはちょう科
時 期 年2〜3回、6月〜11月
分 布 日本全土
大きさ (前翅長)25-44mm
(開張)55-65mm
生育地 市街地、山地など
<特徴>
 初夏から秋まで、市街地から山地まで見ることができるタテハチョウの一種です。翅の裏側は木肌模様で、目立ちませんが、表側は黒地に瑠璃(ルリ)色の帯があり、前翅には白い模様も見られます。とても敏捷に飛びまわり、樹上や路上では羽を開いて休みますが、樹液を吸う時などは、羽を閉じるので目立たなくなります。幼虫はユリ科植物(サルトリイバラ、ホトトギスなど)を食べます。

<名前の由来>
 翅を立ててとまる蝶という意味で命名されたタテハチョウの一種で、翅の表側に瑠璃(ルリ)色の帯があるので、名付けられました。

<備考>
 成虫で越冬します。また、メスがオスよりやや大きいのです。

ルリタテハ(たてはちょう科) 1998年1月11日与論島(鹿児島県)の茶花集落の南のサトウキビ畑近く

 1998年1月11日に与論島(鹿児島県)の茶花集落の南のサトウキビ畑の続くあたりを歩いていて、見つけました。菜の花にとまって風に揺れていたのが、とても印象に残りました。


イシガケチョウ(たてはちょう科)

イシガケチョウ(石崖蝶)
学 名 Cyrestis thyodamas
科 名 たてはちょう科
時 期 年4〜5回、5月〜10月
分 布 本州(近畿以西)〜沖縄
大きさ (前翅長)26-36mm
(開張)55-60mm
生育地 渓流沿いの樹林など
<特徴>
 春から秋まで、西日本の渓流沿いの樹林などで見ることができるタテハチョウの一種です。翅の裏側と表側は、白色または乳白色で、縦横に細い線が交叉した独特の文様が見られます。いくども羽ばたきながら、滑空するような変わった飛び方をしています。幼虫は、クワ科植物(イヌビワ、イチヂク、オオイタビなど)を食べます。

<名前の由来>
 羽の模様を石崖(石垣)に例えて名付けられました。

<備考>
 成虫で越冬します。別名:イシガキチョウ(石垣蝶)

イシガケチョウ(たてはちょう科) 1998年1月11日、与論島(鹿児島県)の供利漁港近くで撮影

 1998年1月11日に与論島(鹿児島県)の供利漁港近くを歩いていたら、道ばたに見つけました。白い羽に幾何学的な模様があって何とも言えないきれいな蝶でした。しばらく、じっとしていてくれたので何枚かシャッターを切って、しばらくみとれていました。


ジャコウアゲハ(あげはちょう科)

ジャコウアゲハ(麝香揚羽)
学 名 Atrophaneura alcinous
科 名 あげはちょう科 
時 期 年3回、4月〜9月
分 布 本州〜沖縄
大きさ (前翅長)42-60mm
(開張)90-110mm
生育地 河川敷、樹林内など
<特徴>
 体に有毒成分を含んでいて、鳥に襲われる危険性が少ないせいか、悠々と飛んでいるような気がします。国内でもいくつかの亜種がありますが、関東ではオスは黒色で後翅に赤色紋列が見られます。また、メスは黄灰色で後翅に黄色紋列があります。幼虫は、ウマノスズクサとオオバウマノスズクサを食するので、それらの生えている河川敷や草地などで見ることが出来ます。

<名前の由来>
 オスを捕らえると,強い麝香(じゃこう)の様な芳香を出すことから命名されました。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。

ジャコウアゲハ(あげはちょう科) 1998年1月11日、与論島(鹿児島県)のユンヌ楽園で撮影

1998年1月11日に与論島(鹿児島県)のユンヌ楽園で撮影しました。ここには色とりどりの花が咲き、たくさんのジャコウアゲハが舞っていた。まさに南国の楽園という感じでした。


モンキチョウ(しろちょう科)

モンキチョウ(紋黄蝶)
学 名 Eurema hecabe
科 名 しろちょう科 
時 期 年4〜5回、3月〜11月
分 布 日本全土
大きさ (前翅長)22-33mm
(開張)40-50mm
生育地 公園、畑地、河原など
<特徴>
 早春から晩秋まで、畑地、草原、河原、公園などで、一般的に見られる黄色っぽいチョウですが、メスには白っぽいのがいて、一見モンシロチョウと見間違えることもあります。各種の花で蜜を吸っていますが、動きが活発で、なかなか撮れない時があります。幼虫はアカツメクサシロツメクサ、クサフジなどを食べます。

<名前の由来>
 羽に紋のある黄色いチョウという意味で命名されています。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方がやや大きいのです。

モンキチョウの春型♂(しろちょう科) 1998年1月11日、与論島(鹿児島県)供利漁港近くで撮影

 1998年1月11日に与論島(鹿児島県)の供利漁港近くの道路端で撮影しました。


<沖永良部島>

 与論島から午後に、船で沖永良部島和泊港へと渡ってきたのです。その日は、西郷隆盛謫居跡などを見ただけで、民宿「はまゆう荘」に入りました。翌朝は、朝からレンタカーを借り島一周に出かけたのです。時計回りに海岸線を巡って、少し内陸に入って昇竜洞を探索しました。その周辺を散策したのですが、大山植物公園では、1月半ばだというのにヒカンサクラが咲いていたのには感激しました。とてもきれいなもので、これが咲くと奄美諸島も春だというのですが………。その後、再び海岸線に復して、田皆岬(たみなみさき)へとやってきたのです。青い海と白亜のヤクニヤ埼灯台が、印象に残りました。


カバマダラ (まだらちょう科)

カバマダラ(樺斑)
学 名 Anosia chrysippus
科 名 まだらちょう科 
時 期 多化性、1年中
分 布 奄美、沖縄
大きさ (前翅長)30-34mm
(開張)70-80mm
生育地 人家周辺、畑地など
<特徴>
 多化性で、八重山諸島等ではほぼ1年中、人家周辺や畑地など見られるマダラチョウの仲間です。翅の裏側と表側は樺(カバ)色の地に、黒縁があり、前翅の先端に白い斑模様が見られます。ふわふわとあまり羽ばたかずに舞い上がり、時には風に乗って本土に迷い込むこともあるそうです。体内に毒素を含んでいるので、鳥に襲われることは少ないのです。幼虫は、ガガイモ科植物(トウワタ、フウセントウワタ、ヒゴビャクゼン,カロツロピスなど)を食べます。

<名前の由来>
 ガマ(蒲)の穂に似た赤みのふかい黄赤色である樺(カバ)色で、斑(マダラ)模様のある蝶という意味で命名されました。

<備考>
 季節型はありません。

カバマダラ (まだらちょう科) 1998年1月12日沖永良部島(鹿児島県)の昇竜洞の入り口前で撮影

 1998年1月12日に沖永良部島(鹿児島県)の昇竜洞の入り口前で撮影しました。ここには、ハイビスカスやポインセチアなどの花々が咲き乱れ、多くの蝶たちが舞っていましたが、なかなかカメラには納まってくれませんでした。


ジャコウアゲハ(あげはちょう科)

ジャコウアゲハ(麝香揚羽)
学 名 Atrophaneura alcinous
科 名 あげはちょう科 
時 期 年3回、4月〜9月
分 布 本州〜沖縄
大きさ (前翅長)42-60mm
(開張)90-110mm
生育地 河川敷、樹林内など
<特徴>
 体に有毒成分を含んでいて、鳥に襲われる危険性が少ないせいか、悠々と飛んでいるような気がします。国内でもいくつかの亜種がありますが、関東ではオスは黒色で後翅に赤色紋列が見られます。また、メスは黄灰色で後翅に黄色紋列があります。幼虫は、ウマノスズクサとオオバウマノスズクサを食するので、それらの生えている河川敷や草地などで見ることが出来ます。

<名前の由来>
 オスを捕らえると,強い麝香(じゃこう)の様な芳香を出すことから命名されました。

<備考>
 春型と夏型があり、夏型の方が大きいのです。

ジャコウアゲハ(あげはちょう科) 1998年1月12日、沖永良部島(鹿児島県)の田皆岬へ行く途中に撮影

 1998年1月12日に沖永良部島(鹿児島県)の田皆岬へ行く途中の道路端で見つけましたが、じっと菜の花にとまっていてくれたので、何枚かシャッターを切ることができました。


<徳之島>

 夕方、沖永良部島和泊港からフェリーに乗り、17時半頃に徳之島亀徳港へと入港しました。その日は、港の前にある大船旅館に泊まり、翌朝レンタカーを借りて、島を8の字のように一周したのです。東海岸を北上し、金見崎、ユイの館と巡って、花徳の「ハンター」という店で、昼食に山羊料理を食べました。その後、東海岸を南下して、伊仙町から犬田布岬へと至ったのです。この辺の眺めはすばらしく、戦艦大和の慰霊碑が佇立していました。その後、犬の門蓋を見てから、平土野港から船で、奄美大島へと向かったのです。


キチョウ(しろちょう科)

キチョウ(黄蝶)
学 名 Eurema hecabe
科 名 しろちょう科 
時 期 年4〜5回、5月〜10月
分 布 本州〜沖縄
大きさ (前翅長)18-27mm
(開張)35-45mm
生育地 林縁、河原など
<特徴>
 春から秋まで、低山地から平地の林縁や河原などで普通に見られる黄色っぽいチョウです。翅の裏側は、黄色地に小さな点のような模様が見られます。翅の表側は、黄色で黒い縁が見られますが、前翅の方が黒い部分が多く見られます。幼虫は、マメ科植物(メドハギ、ネムノキなど)を食べます。

<名前の由来>
 黄色いチョウという意味で命名されましたが、その後沖縄県・鹿児島県産の一部がこの名前になり、本州〜沖縄のものが分離されて、改めてキタキチョウと命名されています。

<備考>
 夏型と秋型があり、成虫で越冬します。

キチョウ(しろちょう科) 1998年1月13日、徳之島(鹿児島県)の犬の門蓋で撮影

  1998年1月13日に徳之島の犬の門蓋で撮影しました。隆起珊瑚礁の断崖の所をキチョウが舞っていたのがとても印象的でカメラを向けたのですが、思ったようにはシャッターが切れませんでした。

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