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植物写真館
見沼たんぼの春の野草(埼玉県)

 2005年と2006年の春に見沼たんぼ周辺(埼玉県さいたま市・川口市)で撮った写真です。

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・キク科 ハルジョオン オオジシバリ セイヨウタンポポ カントウタンポポ ノゲシ
オニノゲシ オニタビラコ ハハコグサ  
 
・オオバコ科 オオバコ  
 
・ゴマノハグサ科 オオイヌノフグリ タチイヌノフグリ ムラサキサギゴケ  
 
・シソ科 カキドオシ ホトケノザ ヒメオドリコソウ  
 
・ムラサキ科 ヒレハリソウ ハナイバナ  
 
・ヒルガオ科 コヒルガオ  
 
・サクラソウ科 サクラソウ  
 
・セリ科 オヤブジラミ  
 
・アカバナ科 ヒルザキツキミソウ アカバナユウゲショウ マツヨイグサ  
 
・フウロソウ科 アメリカフウロ  
 
・カタバミ科 カタバミ ムラサキカタバミ アカカタバミ  
 
・マメ科 アカツメクサ カラスノエンドウ ゲンゲ シロツメクサ コメツブウマゴヤシ
 
・バラ科 ヤブヘビイチゴ ヘビイチゴ  
 
・アブラナ科 ナズナ イヌガラシ アブラナ  
 
・キンポウゲ科 キツネノボタン セリバヒエンソウ  
 
・ナデシコ科 コハコベ ムシトリナデシコ  
 
・ドクダミ科 ドクダミ  
 
・アヤメ科 ニワゼキショウ  
 
・スイカズラ科  スイカズラ         

 見沼田圃(たんぼ)は、埼玉県のさいたま市、川口市にまたがる面積約12.5平方kmの広大な田園地帯です。首都25km圏内では最大の自然空間と言わています。芝川と加田屋川流域に水田や畑地が広がり、のどかな農村風景が展開していますが、自然環境が保たれ、多くの野草、野鳥、昆虫などが生息しているのです。私は、ここが好きで、何度も訪れて写真を撮ってきましたので、ここでは春の野草についてまとめてみました。

見沼たんぼの地図

 

ハルジョオン(キク科) 

ハルジョオン(キク科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
ハルジョオン(春女苑)
学 名 Erigeron philadelphicus
科 名 キク科 
花 期 5月〜7月
分 布 日本各地
大きさ 30-80cm
生育場所 丘陵地の草むら、荒地

<特徴>
 2年草で、ヒメジョオンと似ていますが、それより早く花が咲きます。根生葉はへら形で柔らかい毛が生え、花時にも残り、花の咲く前に枝の先が曲がって、つぼみがうなだれていることと、茎が中空であることが区別するポイントです。また、開花する頃には、上の写真のように淡いピンク色になりきれいです。空き地や道端、川の土手などで普通に見られる植物です。

<名前の由来>
 春に咲く紫苑(しおん)という意味で、牧野富太郎博士が命名しました。

<備考>
 北アメリカ原産の帰化植物で、大正時代に観賞植物として入り、関東地方から広がりましたが、以前はハルジオンと言っていました。


オオジシバリ(キク科)

オオジシバリ(キク科) 2005年5月14日昼に芝川第1調整池付近で撮影
オオジシバリ(大地縛り)
学 名 Ixeris stolonifera
科 名 キク科 
花 期 4月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 10-30cm
生育場所 道端、野原、庭

<特徴>
 多年草で、黄色い花を付けますが、花びらのように見えるのはすべて小さな舌のような花の集まりで、舌状花といいます。葉はヘラ形で下部はしばしば羽状に切れ込み、ジシバリの円形から卵形の葉と識別されます。

<名前の由来>
 地面を覆い尽くすその様が地面を縛っているように見えることからこの名前がつきました。

<備考>
 別名:ツルニガナ

セイヨウタンポポ(キク科) 

セイヨウタンポポ(キク科) 2005年5月15日昼に芝川の土手付近で撮影
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
学 名 Taraxacus officinale
科 名 キク科 
花 期 3月〜10月
分 布 日本各地
大きさ 20-40cm
生育場所 道端、野原、庭

<特徴>
 多年草で、花は黄色ですが、花びらのように見えるのはすべて小さな舌のような花の集まりで、舌状花といいます。その花の集まりを包む総包の外片が反り返るのが特徴で、在来種のカントウタンポポなどと区別されます。葉は長楕円形で、縁は深く切れ込みます。

<名前の由来>
 西洋から来たタンポポの意味での命名です。

<備考>
 ヨーロッパ原産で、古くから日本に渡来しました。別名:ダンデリオン


カントウタンポポ(キク科)

カントウタンポポ(キク科) 2005年5月21日午前に芝川の土手付近で撮影
カントウタンポポ
(関東蒲公英)
学 名 Taraxacum platycarpum
科 名 キク科 
花 期 3月〜5月
分 布 関東と東海の一部
大きさ 10-30cm
生育場所 道端、畑、園地

<特徴>
 多年草で、花は黄色ですが、花びらのように見えるのはすべて小さな舌のような花の集まりで、舌状花といいます。その花の集まりを包む総包の外片が反り返えらないのが特徴で、帰化植物のセイヨウタンポポと区別されます。葉は長楕円形で、縁は深く切れ込みます。

<名前の由来>
 果穂の形が、タンポ穂(布で綿をくるんで丸めたもので、拓本をとるのに用いられる)に似ているので、名付けられたと言われています。

<備考>
 別名:アズマタンポポ

ノゲシ(キク科)

ノゲシ(キク科) 2005年5月15日昼に芝川の土手で撮影
ノゲシ(野罌栗)
学 名 Sonchus oleraceus
科 名 キク科 
花 期 4月〜7月
分 布 日本各地
大きさ 50−100cm
生育場所 道端、荒地、空地

<特徴>
 2年草で、花は黄色ですが、花びらのように見えるのはすべて小さな舌のような花の集まりで、舌状花といいます。葉は互生し、基部では茎を抱き、羽状に深く割けて棘状の不揃いな鋸歯がありますが、オニノゲシと違って、触ってもそれほど痛くは感じません。

<名前の由来>
 葉が、ケシの葉に似てい.ることからノゲシとつけられました。

<備考>
 帰化植物。別名:ハルノゲシ、ケシアザミ

オニノゲシ(キク科)

オニノゲシ(キク科) 2005年5月29日午前に「見沼自然の家」で撮影
オニノゲシ(鬼野罌栗) 
学 名 Sonchus asper
科 名 キク科 
花 期 4月〜10月
分 布 日本各地
大きさ 50-120cm 
生育場所 道端、荒地、空地

<特徴>
 2年草で、花は黄色ですが、花びらのように見えるのはすべて小さな舌のような花の集まりで、舌状花といいます。葉は互生し、光沢があって厚く、基部では茎を抱き、羽状に深く割けて棘状の鋭い鋸歯がありますが、ノゲシと違って、触ると痛みを感じます。

<名前の由来>
 葉が、ケシの葉に似てい.ることから命名されたノゲシよりも大きくて強い感じがするので、「鬼(オニ)」が冠されました。

<備考>
 ヨーロッパ原産で、明治時代に渡来した帰化植物です。

オニタビラコ(キク科)

オニタビラコ(キク科) 2005年5月21日午前に芝川第1調整池付近で撮影
オニタビラコ(鬼田平子)
学 名 Yungia japonica
科 名 キク科 
花 期 5月〜10月
分 布 日本各地
大きさ 20-100cm
生育場所 道端、荒地畑、公園など

<特徴>
 1〜2年草で、花は黄色ですが、花びらのように見えるのはすべて小さな舌のような花の集まりで、舌状花といいます。それが集まった頭花は7〜8mmの大きさで、散房状につきます。葉は根元に多く、茎につくものは少なく、上部に行くに従って、小さくなります。葉の形は細長く、羽状に深く切れ込んで、短毛があります。

<名前の由来>
 冬の間、葉が田や畑の地面に平たくひっつくような様子から命名された田平子(タビラコ)の一種で、その中で大きいので「オニ」という名前が冠されました。

<備考>
 

ハハコグサ(キク科)

ハハコグサ(キク科) 2005年5月15日昼に芝川の土手で撮影
ハハコグサ(母子草)
学 名 Gnaphalium affine
科 名 キク科 
花 期 3月〜6月
分 布 日本各地
大きさ 15-30cm
生育場所 道端、畑

<特徴>
 2年草で、花は黄色で、小さな花が集まった頭状花を数個集合してつくっています。葉は互生し、へらのような形あるいは倒披針形をしています。

<名前の由来>
 葉や茎等が白い綿毛に覆われている様が、母親が子を包みこむように見えることから、母子草と呼ばれるようになったと言う説や綿毛のけばだつ(ほおけだつ)様子から、「ほほける草」、「ははける草」がハハコグサに転訛したとか、昔はヨモギの代わりに葉を餅に入れて草団子にして食べたので、「葉っこ草」が訛って、この名がついたという説などいくつかあります。

<備考>
 ムギ類の栽培とともに伝来した史前帰化植物。春の七草の1つで、別名ホウコグサ,ゴギョウ,オギョウ

オオバコ(オオバコ科)

オオバコ(オオバコ科) 2005年5月22日午前に芝川の土手で撮影
オオバコ(大葉子) 
学 名 Plantago asiatica
科 名 オオバコ科 
花 期 4月〜9月
分 布 日本各地
大きさ 10-30cm
生育場所 道端、畑、山地

<特徴>
 多年草で、棒状の花茎に小花をびっしりと付け、紫色に見えるのは雄しべの葯(やく)で、下から順に咲き上がっていきます。葉は根生し、柄は長く、広卵形で、葉脈がほぼ平行に走っています。また、薬用になることでも知られています。

<名前の由来>
 葉が広く大きいことから「大葉子(おおばこ)」と命名されました。

<備考>
 漢方薬としては「車前(しゃぜん)」といい、牛車や馬車が通る道端に多く見られることから名付けられたものです。

オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)

オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)
学 名 Veronica persica
科 名 ゴマノハグサ科 
花 期 2月〜6月
分 布 日本各地
大きさ 10-35cm
生育場所 道端、荒地、公園、畑等

<特徴>
 2年草で、早春からルリ色の可愛いい花をつけます。花弁は4枚、雄しべは2本、葉の大きさは1-2cmの卵円形で、縁にきょ歯が見られ、茎は長さ10〜30cmで、柔毛が生えています。

<名前の由来>
 「大きな犬のふぐり(睾丸)」という意味の名前ですが、果実が2個くっついた形が、それに似ているので命名されました。

<備考>
 ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治初期に東京に入って来て広がり、野生化しました。

タチイヌノフグリ(ゴマノハグサ科)

タチイヌノフグリ(ゴマノハグサ科) 2005年5月29日午前に「見沼自然の家」で撮影
タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)
学 名 Veronica arvensis
科 名 ゴマノハグサ科 
花 期 4月〜6月
分 布 日本各地
大きさ 15-25cm 
生育場所 水田の畦、湿った草地

<特徴>
 1年草で、花は、3〜4mmのルリ色をし、花弁は4枚、雄しべは2本です。葉は下部は対生し、上部では互生し、大きさは1-2cmの卵円形で、縁に鋸歯が見られます。また、茎は下部で枝分かれして直立するので、オオイヌノフグリと識別できます。

<名前の由来>
 果実が2個くっついた形が、「犬のふぐり(睾丸)」に似ているので命名されたイヌノフグリの仲間で、その中では、直立しているので、「立ち(タチ)」がつきました。

<備考>
 ヨーロッパ原産で明治初期に渡来した帰化植物です。

ムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科)

ムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科) 2005年5月15日昼に芝川の土手付近で撮影
ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
学 名 Mazus miquelii
科 名 ゴマノハグサ科
花 期 4月〜5月
分 布 本州〜九州
大きさ 5-15cm
生育場所 水田の畦、野原の湿った場所

<特徴>
 多年生で、花は淡紫色、小さい唇形をしています。匍匐性で、葉は対生、根際に群生します。

<名前の由来>
 花の形が鷺の頭に似ているので命名されたサギゴケの仲間で、花の色が紅紫色であることからこの名前が付きました。

<備考>
 

カキドオシ(シソ科)

カキドオシ(シソ科) 2005年5月14日昼に見沼通船堀付近で撮影
カキドオシ(籬通)
学 名 Glechoma hederacea var. grandis
科 名 シソ科 
花 期 4月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 5-25cm
生育場所 野原の道端、公園、丘陵地等

<特徴>
 多年草で、花は淡紫色、紫色の斑点があり、唇形をしています。葉は、腎臓のような形をし、縁には大きめの鋸歯があります。匍匐性で地をはい、つるとなって伸びていきます。

<名前の由来>
 つるが垣根を突き通して伸びるので、「垣根を通す草」と言うで命名されました。

<備考>
 別名:レンセンソウ(連銭草)、カントリソウ(子どものカンをとる薬とされてきたため)

ホトケノザ(シソ科)

ホトケノザ(シソ科) 2005年5月15日昼に芝川第1調整池付近で撮影
ホトケノザ(仏の座)
学 名 Lamium amplexicaule
科 名 シソ科 
花 期 3月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 10-30cm
生育場所 畑地の周囲、道端

<特徴>
 1〜2年草で、花は紅紫色の唇形をし、輪生しています。葉は対生し、半円形で茎を抱き、縁には鋸歯があり、網目状の葉脈が目立ちます。

<名前の由来>
 葉の形が、仏像を安置する蓮華座に似ていることからつけられた名前です。

<備考>
 春の七草のホトケノザは別の野草です。別名:サンガイグサ(三階草)

ヒメオドリコソウ(シソ科)

ヒメオドリコソウ(シソ科) 2006年3月26日午後に「見沼自然の家」で撮影
ヒメオドリコソウ(姫踊り子草)
学 名 Lamium purpureum
科 名 シソ科 
花 期 3月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 10-25cm
生育場所 道端、畑地など

<特徴>
 1年草で、花は上部の葉の脇に付き、唇形の淡紅紫色です。葉は、蜜に対生して、紅紫色となります。

<名前の由来>
 笠をかぶった踊り子の姿を思わせることからつけられたオドリコソウの仲間で、それに比べて小さいので、ヒメ(姫)がつきました。

<備考>
 ヨーロッパ原産で、明治時代に渡来した帰化植物です。


ヒレハリソウ(ムラサキ科)

ヒレハリソウ(ムラサキ科) 2005年5月14日昼に見沼代用水東縁付近で撮影
ヒレハリソウ(ムラサキ科) 2005年5月21日午前に芝川の土手で撮影
ヒレハリソウ(鰭玻璃草)
学 名 Symphytum officinale
科 名 ムラサキ科 
花 期 6月〜8月
分 布 日本各地
大きさ 30-80cm
生育場所 荒地、道端

<特徴>
 多年草で、花は淡紅色や紫色などの鐘状、先端は5裂し、5本の雄しべがあります。葉は、ジギタリスと似ていて、つけ根が茎にヒレ(鰭)のようにくっついています。

<名前の由来>
 茎にヒレ(鰭)があり、白花のものを水晶に見立ててハリ(披璃)と呼んで、この名がついたと言われています。

<備考>
 ヨーロッパ原産で、明治時代に入ってきました。別名:コンフリー

ハナイバナ(ムラサキ科)

ハナイバナ(ムラサキ科) 2005年5月21日午前に芝川第1調整池付近で撮影
ハナイバナ(葉内花)
学 名 Bothriospermum
tenellum
科 名 ムラサキ科 
花 期 3月〜11月
分 布 日本各地
大きさ 10-30cm
生育場所 道端、畑、庭

<特徴>
 1〜2年草で、花は直径2〜3mmの5弁の薄紫色、とてもかわいいのです。葉は互生し、長楕円形から楕円形で、毛が多くみられます。茎にも毛が見られ、下部は地面を這っています。

<名前の由来>
 葉と葉の間に花が咲くことから命名されました。

<備考>
 

コヒルガオ(ヒルガオ科)

コヒルガオ(ヒルガオ科) 2005年5月14日昼に見沼通船堀付近で撮影
コヒルガオ(小昼顔)
学 名 Calystegia hederacea
科 名 ヒルガオ科 
花 期 6月〜8月
分 布 本州〜九州
大きさ  
生育場所 野原、道端、藪の縁

<特徴>
 つる性の多年草で、花は淡紅色で、ヒルガオよりは小さくて色も淡い、葉は互生し、葉身は三角状のほこ形です。地下の茎を伸ばして繁殖します。

<名前の由来>
 昼に花が咲いていて、小さいヒルガオという意味でこの名前がつきました。

<備考>
 

サクラソウ(サクラソウ科)

サクラソウ(サクラソウ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
サクラソウ(桜草)
学 名 Primula sieboldii
科 名 サクラソウ科 
花 期 4月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 15-30cm
生育場所 河原や山間の低湿地、草原

<特徴>
 多年草で、花は淡紅色から紅紫色、先端が2つに割れ、サクラの花びらに似ています。葉は楕円形でしわが多く、縁に浅い切れ込みがあります。江戸時代から園芸品種として改良が進められ、現在300ほどの品種があるといわれています。

<名前の由来>
 サクラの花びらに似ていることからサクラソウとよばれています。

<備考>
 かつては日本中にに分布していましたが、現在では激減して自生地は限られています。1971年(昭和46)11月「埼玉県の花」に指定

オヤブジラミ(セリ科)

オヤブジラミ(セリ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
オヤブジラミ(雄藪虱)
学 名 Torilis scabra
科 名 セリ科 
花 期 4月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 30-80cm
生育場所 林の中、藪の中

<特徴>
 1年草又は2年草で、花は小さな白色、5弁の花びらの縁が時々赤紫色になっていることがあります。葉は互生し、3回3出羽状複葉で、小葉は細かく分裂し、長さ5〜10cmです。茎や葉は赤紫色を帯びていることが多いのも特徴です。

<名前の由来>
 ヤブジラミより大形の種類なのでオヤブジラミと呼ばれます。

<備考>
 

ヒルザキツキミソウ(アカバナ科)

ヒルザキツキミソウ(アカバナ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
ヒルザキツキミソウ(昼咲月見草) 
学 名 Oenothera speciosa
科 名 アカバナ科 
花 期 5月〜7月
分 布 日本各地
大きさ 30-60p
生育場所 道端

<特徴>
 多年草で、花は淡いピンク色から白色花のものもありますが、しぼむとどちらも赤味を帯びます。葉は互生し、披針形で、葉縁に波状の鋸歯があります。

<名前の由来>
 この名前はツキミソウが夜間にしか花を咲かせないのに対して、昼間でも花が開いていることによります。

<備考>
 北アメリカが原産の帰化植物で、大正時代に日本に入りました。本来は園芸種ですが、野生化したものもみられます。

アカバナユウゲショウ(アカバナ科)

アカバナユウゲショウ(アカバナ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
アカバナユウゲショウ
(赤花夕化粧)
学 名 Oenothera rosea 
科 名 アカバナ科 
花 期 6月〜9月
分 布 日本各地
大きさ 15-50cm
生育場所 道端、草地

<特徴>
 多年草で、花は4弁の淡紅色、通常夕方から夜の間咲くのですが、昼間開花しているものも見られます。葉は互生し、長さは3〜5cmです。

<名前の由来>
 マツヨイグサの仲間で、夕方から淡紅色の花を開くのでこの名があります。

<備考>
 南アメリカ原産で、明治時代に入ってきて、観賞用に栽培されていましたが、野生化しました。

マツヨイグサ(アカバナ科)

マツヨイグサ(アカバナ科) 2005年5月21日午前に「くらしの博物館民家園」付近で撮影
マツヨイグサ(待宵草)
学 名 Oenothera stricta
科 名 アカバナ科 
花 期 5月〜8月
分 布 日本各地
大きさ 30-90cm
生育場所 河原、荒地など

<特徴>
 多年草で、花は4弁の黄色、5cmほどの直径、しぼんだ花は赤くなります。葉の先はとがり,中央には白い脈があり、茎は赤みをおびます。

<名前の由来>
 宵(夕方)を待って花を開いて、朝になるとしぼんでしまうので、待宵草(マツヨイグサ)と名付けられました。

<備考>
 南アメリカ原産で、幕末に渡来した帰化植物です。

アメリカフウロ(フウロソウ科)

アメリカフウロ(フウロソウ科) 2005年5月14日昼に芝川第1調整池付近で撮影
アメリカフウロ(亜米利加風露)
学 名 Geranium carolinianum  
科 名 フウロソウ科 
花 期 5月〜6月
分 布 日本各地
大きさ 50-60cm
生育場所 日当たりのよい草地

<特徴>
 1年草で、花は淡紫色、5弁であまり目立ちませんが、なかなか可愛いのです。葉は、深い切れ込みがあります。

<名前の由来>
 アメリカフウロはアメリカから来たフウロソウの意味です。

<備考>
 北アメリカ原産の帰化植物で、昭和初期に入って来て野生化しました。

カタバミ(カタバミ科)

カタバミ(カタバミ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
カタバミ(片喰)
学 名 Oxalis corniculata
科 名 カタバミ科 
花 期 5月〜9月
分 布 日本各地
大きさ 10-20cm
生育場所 花壇、庭先、道端

<特徴>
 多年草で、花は直径8mm位の5弁の黄色、散形状に咲きます。葉は、長い柄の先に3枚のハート形の小葉で細かい毛があります。

<名前の由来>
 葉が睡眠運動をし、夕方になって閉じると一片が欠けて見えるので、この名前がついたと言われています。

<備考>
 食用可能で、薬用効能がありますが、毒性も持っています。

ムラサキカタバミ(カタバミ科)

ムラサキカタバミ(カタバミ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
ムラサキカタバミ(紫傍喰)
学 名 Oxalis corymbosa
科 名 カタバミ科 
花 期 5月〜7月
分 布 本州の関東以西
四国、九州、沖縄
大きさ 30cm位
生育場所 道端、畑地、庭

<特徴>
 多年草で、花は5弁の淡紅色、7〜15個ほどつけます。葉は混生し、根元から直接出た長い柄の先に、ハート形の小葉が3枚あります。

<名前の由来>
 カタバミの仲間で、淡紅色の花を開くのでこの名があります。

<備考>
 南アメリカ原産の帰化植物で、江戸時代に観賞用として日本に入り、広がりました。別名:キキョウカタバミ(桔梗片喰)

アカカタバミ(カタバミ科)

アカカタバミ(カタバミ科) 2005年5月18日朝に見沼通船堀付近で撮影
アカカタバミ(赤片喰)
学 名 Oxalis corniculata
科 名 カタバミ科 
花 期 5月〜10月
分 布 日本各地
大きさ 10-30cm
生育場所 道端、畑、園地

<特徴>
 多年草で、花は直径8mm位の5弁の黄色です。茎は地をはい、葉は長い柄の先に3つのハート形小葉をつけます。茎や葉が暗赤紫色なので、他のカタバミと見分けがつきます。

<名前の由来>
 葉が睡眠運動した時に、欠けて見えるので名前が付いたカタバミの仲間で、葉や茎が暗赤紫色なので、アカが付いて命名されました。

<備考>
 

アカツメクサ(マメ科)

アカツメクサ(マメ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
アカツメクサ(赤詰め草)
学 名 Trifolium pratense
科 名 マメ科 
花 期 6月〜9月
分 布 日本各地
大きさ 50-60cm
生育場所 道端、草地、荒地

<特徴>
 多年草で、シロツメクサよりも葉や草丈がやや大きく、茎が斜めに立ち上がる点や花の大きさが異なります。褐色の軟毛が生え、葉は楕円形で、3枚の小葉に分かれた複葉です。

<名前の由来>
 シロツメクサの花が白色なのに対して紅紫色の花なので、この名前がつきました。

<備考>
 ヨーロッパ原産の帰化植物で、牧草として明治時代に輸入され、野生化しました。別名:レッドクローバ、ムラサキツメクサ(紫詰め草)

カラスノエンドウ(マメ科)

カラスノエンドウ(マメ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
カラスノエンドウ(烏野豌豆)
学 名 Vicia angustifolia var.segetalis
科 名 マメ科 
花 期 4月〜6月
分 布 本州〜沖縄
大きさ 70-150cm
生育場所 道端、土手

<特徴>
 つる性の2年草で、1〜3個の紅紫色で蝶の形をした花を付け、葉は8〜16枚の小葉からなる複葉です。茎は根元で分かれ四角柱状で、巻きひげによって他の植物と絡んで立ち上がります。豆のような果実を結び、中に10個位の種が出来ます。

<名前の由来>
 スズメノエンドウより大きいので、「スズメ」より大きい「カラス」を冠した名前になったとのことですが、完熟すると鞘や種が黒くなるのでこの名が付いたという説もあります。

<備考>
 別名:ヤハズエンドウ(矢筈豌豆)

ゲンゲ(マメ科)

ゲンゲ(マメ科) 2005年5月14日昼に撮影
ゲンゲ・レンゲソウ
学 名 Astragalus sinicus
科 名 マメ科 
花 期 3月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 10-30cm
生育場所 畑地、水田、野原

<特徴>
 2年草で、花は紅紫色で、長さ1〜1.5cm位の蝶形の花を7〜9個輪状につけます。葉は、4〜5対の小葉からなる奇数羽状複葉、小葉は9〜11枚で構成され卵形です。

<名前の由来>
 小花が集まって咲く様子が蓮の花に似ていることからレンゲソウ(蓮華草)となったものですが、ゲンゲはレンゲソウがなまったものと言われています。

<備考>
 中国:原産の帰化植物です。別名:レンゲ(蓮華)、レンゲソウ(蓮華草)、

シロツメクサ(マメ科)

シロツメクサ(マメ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
シロツメクサ(白詰草)
学 名 Trifolium repens
科 名 マメ科 
花 期 4月〜7月
分 布 日本各地
大きさ 15-30cm
生育場所 道端、野原

<特徴>
 多年草で、花は小さな白い蝶形のものが集まり、球状の花序を形成していて、一つの丸い花のように見えます。葉は、3つの小葉からなりますが、時に4つ葉のものが見られます。

<名前の由来>
 江戸時代にオランダからガラスの器を運んだとき、割れないように詰め物としてこれが入っていたからと言われています。

<備考>
 ヨーロッパ原産の帰化植物で、牧草として入り、日本各地に広がりました。別名:クローバー

コメツブウマゴヤシ(マメ科)

コメツブウマゴヤシ(マメ科) 2005年5月18日朝に見沼通船堀付近で撮影
コメツブウマゴヤシ(米粒馬肥し)
学 名 Medicago lupulina
科 名 マメ科 
花 期 5月〜6月
分 布 日本各地
大きさ 15-30cm
生育場所 畑地の周囲、道端、土手

<特徴>
 2年草で、花は黄色、柄の先に蝶形花が20〜30個集まって付いています。葉は互生し、3出羽状複葉、小葉の先がわずかにくぼんでいます。果実の形は、螺旋状に巻いており、似ているコメツブツメクサと識別されます。

<名前の由来>
 馬を肥やす牧草という意味の名を持つウマゴヤシの仲間で、花が小さいので、米粒にたとえて命名されました。

<備考>
 ヨーロッパ原産の帰化植物で、江戸時代に牧草として入り、各地に広がりました。

ヤブヘビイチゴ(バラ科)

ヤブヘビイチゴ(バラ科) 2005年5月21日昼に芝川の土手で撮影
ヤブヘビイチゴ(バラ科) 2005年5月29日午前に「見沼自然の家」で撮影
ヤブヘビイチゴ (藪蛇苺)
学 名 Duchesnea chrysantha
科 名 バラ科 
花 期 4月〜5月
分 布 本州の関東以西
四国、九州、沖縄
大きさ
生育場所 水田の畦、湿った草地

<特徴>
 多年草で、花は5弁で黄色く、直径2cmほどの大きさがあります。茎は地を這い、葉は濃い緑色をして、小葉が3枚です。ヘビイチゴに比べて全体に大型で、赤い実をつけます。

<名前の由来>
 藪や林縁などに多く、蛇が食べたらよいだろう(蛇が食べる)と考えて付けられた名前です。

<備考>
 

ヘビイチゴ(バラ科)

ヘビイチゴ(バラ科) 2005年5月21日午前に芝川の土手で撮影
ヘビイチゴ(蛇苺)
学 名 Duchesnea chrysantha
科 名 バラ科 
花 期 4月〜6月
分 布 日本各地
大きさ  
生育場所 水田の畦、湿った草地

<特徴>
 多年草で、花は5弁で黄色く、直径15mmほどの大きさがあります。茎は地を這い、葉は黄緑色、小葉は3枚で楕円形をし、縁に鋸歯があります。ヤブヘビイチゴに比べて全体に小型で、赤い実をつけます。

<名前の由来>
 蛇が食べたらよいだろう(蛇が食べる)と考えて付けられた名前です。

<備考>
 

ナズナ(アブラナ科)

ナズナ(アブラナ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
ナズナ(ナズ菜)
学 名 Capsella bursa-pastoris
科 名 アブラナ科 
花 期 3月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 10-40cm
生育場所 水田の畦、休耕田、畑地

<特徴>
 1年草で、花は白色小形の十字状、多数花穂につきます。 葉は根元から出るものは羽状、茎から生えるものはひ針形で鋸歯があります。

<名前の由来>
 なでたいほどかわいい菜という意味で、撫菜(なでな)と呼ばれていたものが、転訛したといわれています。また、切り刻むという意味の「ナズ」に、菜が付いて、ナズナになったという説もあります。

<備考>
 春の七草のひとつです。別名:ペンペン草(果実が三味線のバチに似ているので)

イヌガラシ(アブラナ科)

イヌガラシ(アブラナ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手で撮影
イヌガラシ(犬芥子)
学 名 Rorippa indica
科 名 アブラナ科 
花 期 4月〜9月
分 布 日本各地
大きさ 10-50cm
生育場所 道端、草地

<特徴>
 多年草で、花は小さく、4弁の黄色の十字状花が総状につきます。を開きます。葉は長楕円形仲間のスカシタゴボウがよく似ていますが、イヌガラシの実が細長いのに対してスカシタゴボウの実は太くて短くなっています。

<名前の由来>
 からしの原料となるカラシナに似ていますが、イヌとついているのは役に立たないという意味です。

<備考>
 日本在来種です。別名:ノガラシ(野芥子)

アブラナ(アブラナ科)

アブラナ(アブラナ科) 2005年5月15日昼に芝川の土手で撮影
アブラナ(油菜)
学 名 Brassica campestris
科 名 アブラナ科 
花 期 4月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 1m位
生育場所 道端、野原、畑

<特徴>
 2年草で、花は黄色の4弁十字花が、総状花序となっています。葉は淡緑色でやわらかく、基部では柄がありますが、上部では無柄です。

<名前の由来>
 油を取ることからこの名で呼ばれています。

<備考>
 別名:ナノハナ(菜の花),ナタネ(菜種)

キツネノボタン(キンポウゲ科)

キツネノボタン(キンポウゲ科) 2005年5月14日昼に芝川第1調整池付近で撮影
キツネノボタン(狐野牡丹)
学 名 Ranunculus quelpaertensis
科 名 キンポウゲ科
花 期 4月〜7月
分 布 日本各地
大きさ 40-60cm
生育場所 水田の畦、溝の端

<特徴>
 多年草で、黄色い花とコンペイトウのような果実をつけるのが特徴です。葉は3つの小葉に分かれ、小葉はさらに3裂しています。また、草全体に有毒成分を含んでいるので要注意です。

<名前の由来>
 キツネが住みそうな野原に生育し、葉がボタンを思わせるので、この名前がつきました。

<備考>
 別名:コンペイトウグサ

セリバヒエンソウ(キンポウゲ科)

セリバヒエンソウ(キンポウゲ科) 2005年5月21日午前に「見沼自然の家」で撮影
セリバヒエンソウ
(芹葉飛燕草) 
学 名 Delphinium anthriscifolium
科 名 キンポウゲ科 
花 期 4月〜6月
分 布 本州(関東地方周辺)
大きさ 15-40cm
生育場所 草地など

<特徴>
 1年草で、花は薄紫色、2cm位のものが1つの花柄に2〜4個付き、花の後ろに長く突き出た部分があってよく目立ちます。 また、葉の形がセリの葉に似ていて、細かい切れ込みがあります。

<名前の由来>
 葉がセリ(セリ科)に似ていることと、咲く花の形を横から見て、ツバメの飛ぶ姿に見立てた命名です。

<備考>
 中国原産で、明治時代に渡来しました。

コハコベ(ナデシコ科)

コハコベ(ナデシコ科) 2005年5月21日午前に芝川第1調整池付近で撮影
コハコベ(小繁縷)
学 名 Stellaria media
科 名 ナデシコ科 
花 期 3月〜9月
分 布 日本各地
大きさ 10-30cm
生育場所 田の畦道、湿地

<特徴>
 1〜2年草で、花は5弁の白色、直径6mm位ですが、切れ込みが深いので10弁のように見えます。写真のように、花弁の長さが 萼片と同じくらいあり、萼片に細毛が生えています。葉は対生し、長さ1〜2cmの卵形で毛が多く生えています。茎は暗紫色で、ミドリハコベと区別されますが、あわせてハコベと呼ばれ,春の七草の一つとなっています。

<名前の由来>
 万葉集にも「波久倍良(ハクベラ)」の名で出ていて、これがハコベラに、そしてハコベに転訛したものと推測されています。在来種はミドリハコベで、それより小さいので、この名前が付きました。

<備考>
 ユーラシア大陸原産の帰化植物。

ムシトリナデシコ(ナデシコ科)

ムシトリナデシコ(ナデシコ科) 2005年5月18日朝に芝川の近くで撮影
ムシトリナデシコ(虫捕り撫子) 
学 名 Silene armeria 
科 名 ナデシコ科 
花 期 5月〜7月
分 布 日本各地
大きさ 30-60cm
生育場所 道端、荒地など

<特徴>
 1〜2年草で、花は茎先に多数付き、小さな5弁のピンク色又は白色です。葉は対生して茎を抱き、卵形から卵状被針形をしています。

<名前の由来>
 頭を撫でるほどに愛らしい子、「撫(なで)し子」に花の可憐さをたとえたナデシコの仲間で、対生する葉の下の節から粘液が出て、小さな虫が捕まることがあることから「虫捕り(ムシトリ)」の名が付きましたが、食虫植物ではありません。

<備考>
 ヨーロッパ原産で、江戸時代に渡来した帰化植物です。別名:ハエトリナデシコ(蠅取り撫子)、コマチソウ(小町草)、


ドクダミ(ドクダミ科)

ドクダミ(ドクダミ科) 2005年5月21日午前に芝川の土手付近で撮影
ドクダミ(ドクダミ科) 2005年5月29日午前に「川口自然公園」で撮影
ドクダミ(毒矯み・毒痛み)
学 名 Houttuynia cordata
科 名 ドクダミ科 
花 期 5月〜7月
分 布 本州〜沖縄
大きさ 20-50cm
生育場所 道端、畑、園地

<特徴>
 多年草で、白色の花びらのように見えるのは総ほう片です。花は、その上にある円柱状の黄色い部分で、多くの小花が集まって出来ています。葉は、尖ったハート形をしていて、独特のにおいがします。また、薬として用いられてきたことでも知られています。

<名前の由来>
 「毒を矯める(解毒の意味)」という言葉から来ているという説や「毒痛み(痛み止めの意味)」が転訛したという説、「毒溜め(臭気が溜まるという意味)」から訛ったという説などがあります。

<備考>
 


ニワゼキショウ(アヤメ科) 

ニワゼキショウ(アヤメ科) 2005年5月14日昼に芝川の土手付近で撮影
ニワゼキショウ(庭石菖)
学 名 Sisyrinchium atlanticum
科 名 アヤメ科 
花 期 4月〜5月
分 布 日本各地
大きさ 10-20cm
生育場所 道端、野原、庭

<特徴>
 多年草で、花の花弁は6枚、色は紫、ピンク、白などあり、一日でしぼんでしまいますが、次々と咲いていきます。葉の基部は二つ折れになって茎を抱くような感じです。  

<名前の由来>
 葉の形がセキショウ(サトイモ科)に似ているからこの名がつきました。

<備考>
 北アメリカ原産の帰化植物で、明治20年頃に観賞用に入ってきたものが野生化しました。


スイカズラ(スイカズラ科)

スイカズラ(スイカズラ科) 2005年5月29日午前、「川口自然公園」(川口市)で撮影
スイカズラ(吸い葛)
学 名 Lonicera japonica
科 名 スイカズラ科 
花 期 5月〜7月
分 布 日本各地
大きさ 常緑の木本性ツル植物
生育場所 日の当たる平地、丘陵地、低山帯までの路傍、原野、丘陵、川岸など

<特徴>
 常緑の木本性ツル植物で、茎は右巻きに長く伸び、若い枝は毛が密生します。葉は対生し、ごく短い柄があり、葉身は卵形から長楕円形です。花は甘い香りがあり、花弁は筒状で、先の方は上下2枚の唇状に分かれ上唇はさらに4裂しています。果実は径5〜7mmの液果で9〜12月に黒熟します。

<名前の由来>
 昔は、花を口にくわえて甘い蜜を吸うことが行なわれたので、そのことに由来しています。

<備考>
 
蕾は、金銀花という生薬、秋から冬の間の茎葉は、忍冬という生薬として、漢方薬としても利用されます。

 
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