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私の旅日記

秘湯の旅日記(30)宮崎県の3湯めぐり
1999.5.3-4

5/3日之影温泉駅
5/3高屋温泉
5/4佐土原温泉

*1999年5月3日(月) 日之影温泉駅→高屋温泉

・日之影温泉駅で入浴する

 国道325号線で県境を越えて、高千穂町へと入っていったが、途中、祭りで渋滞していた。それも、まもなく通りすぎて、今度は五ヶ瀬川沿いに国道218号線を走っていった。川沿いに走ると言っても、一帯は河岸段丘になっているので、かなり高い段丘面を国道が通っていて、五ヶ瀬川は深い渓谷を刻んではるか下方にある。そんな見晴らしの良い段丘面を走り続けていったが、途中で、日之影方面の道路標識を見つけて、国道からそれて、川底へ下りていった。今までと景色は一変し、渓流沿いの道を曲がりくねりながら進むことになって、神経を使う。そんな走行をしばらく続けていったら、日之影の中心街へと出てきた。渓谷に沿った細長い街で、ここに高千穂鉄道の日之影温泉駅があり、温泉のある駅として知られている。町外れにその駅舎を見つけたが、結構立派な建物になっている。駅と温泉、食堂、みやげもの店などをふくんだ複合施設で、ご多分に漏れず、町おこしの中心施設となっている。昼食をとるタイミングを逸し、遅くなってしまったが、1階の食堂でカレーライスを注文したが、客でごった返していて、ずいぶん待たされてた。食後は体調がすぐれないものの、とりあえず入浴することにして、2階の浴室に向かうことにした。男女別の入口の前に信号機が置いてあり、青、黄、赤と点灯して、列車の到達時刻を知らせる仕組みになっている。JR北上線のほっと湯田駅にも同様な信号機があったが、駅の温泉としては面白いアイデアだと思う。浴室からは、五ヶ瀬川の渓谷がよく見える。ベランダのような所に小さな露天風呂があるが、2人も入れば、満杯といった感じだ。紅葉、新緑など渓谷美を堪能できるときに来たら、すばらしいのではと思わずにいられなかった。どうも調子が悪いので、長湯を避け、上がってから充分休憩して出発することにした。

日之影温泉駅の入口 日之影温泉駅のホーム

★日之影町新温泉「日之影温泉駅」に入浴する。<入浴料 400円>







「日之影温泉駅」のデータ
利用料金 (入浴料)大人400円、中学生300円、小学生200円
営業時間 午前10時~午後9時(受付終了は午後8時30分)  毎月第4月曜日休館
住所、電話 〒882-04 宮崎県西臼杵郡日之影町大字七折3235-5 TEL(0982)87-2690
交通 高千穂鉄道日之影温泉駅下車
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進




源泉名 日之影町新温泉
湧出地 宮崎県西臼杵郡郡日之影町大字七折
湧出量
知覚
泉質 アルカリ性単純温泉
泉温分類 38℃(温泉)
pH値
液性分類 アルカリ性
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性

・宮崎県をひたすらに南下する

 日之影温泉駅に長居したため、だいぶ時間が遅くなってしまって、今日の宿までかなりの距離を残している。がんばって、走り続けないと夕食の時間が心配になってきたので、国道218号線に復して、ひた走ることにした。延岡市の手前から国道をそれ、市街地を迂回して、門川町へ出て、そこから国道10号線と平行するスーパー農道を南下した。以前にも走ったことがあるが、農山村地帯を貫き、信号もほとんどなくて、ずいぶん時間を稼ぐことができる。とにかく走りに走り続けて西都市街を経由して、高屋温泉へと向かった。しかし、近くまで来て、道を間違え、それでもなんとか見つけて、たどり着いた。その時、ちょうど小雨が降っていて、山里にある湯治場の風情をかき立てていた。

・高屋温泉へ泊り、鯉料理を食べる

 受付を済ませ、部屋に荷物を置いて、浴場へと向かったが、道路を隔てたところに離れて、銭湯のような感じで建っていた。その前に看板があって、かの天正遣欧使節の伊東マンショも使ったのではないかと記されていた。確かに、戦国時代の伊東氏の居城だった都於郡城跡の近くなのでその可能性もあるかと思った。浴室内は結構人がいて、常連客が多いのか、いろいろと話し声が聞こえる。適温の湯に浸かりながら、今日の行程を振り返ってみたが、ずいぶん長距離で、しかも山道の無理なコースを走ったものだと思った。しかも、体調が思わしくなく、疲れが残っている。少しでも、この温泉で癒せればとの思いがあった。ゆっくり湯に入って、体が温まったところで、上がって、部屋へと戻っていった。その後、ほどなくして夕食となったが、鯉のあらい、鯉こく、鯉の唐揚げなどの鯉料理を中心とし、鮎の塩焼まで付いている食卓で、この低料金にしては、良く出すなあといった感じがした。お酒を冷やで2合ほど飲んで、満腹かつ適度のほろ酔い気分となった。しばらく、テレビを見ていたが、疲れも出てきて、ほどなくして、早い眠りについてしまった。

高屋温泉の外観 高屋温泉の入浴棟

☆高屋温泉に泊まる。<1泊2食付 6,750円(込込)>

宿


高屋温泉のデータ
標準料金 1泊2食付 6,500円~(込別) 
入浴料金 1日600円
宿泊定員 木造2階建 和室30室 50名
住所、電話 〒881-0104 宮崎県西都市大字鹿野田10726 TEL(0983)42-4283
交通 JR日豊本線佐土原駅より宮崎交通バス30分の西都(妻)よりさらに車15分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病




源泉名 高屋温泉
湧出地 宮崎県西都市大字鹿野田
湧出量
知覚 無色透明
泉質 含I-Na-塩化物泉
泉温分類 19℃(冷鉱泉)
pH値 ? 
液性分類
溶存物質総量
浸透圧分類 低張性
高屋温泉の夕食 高屋温泉の朝食
高屋温泉の公式ホームページへ

*1999年5月4日(火) 高屋温泉→西都原古墳群佐土原温泉

・恒例の朝の散歩を取りやめる

 朝目覚めても体調が思わしくなく、雨も降っていたので、恒例の朝の散歩を取りやめて、朝食の時間まで布団の上に横になっていた。8時頃から朝食のために起き出し、別棟の食堂まで行って、食事をとった。体も少し回復してきたので、9時前に宿をたって、まず西都原古墳群へと向かうことにした。

・西都原古墳群へ 

 依然として、雨が降り続いていて、とても古墳巡りをできるような状況ではない。仕方がないので、とりあえず西都原資料館に入ることにした。学生時代にも邪馬台国を訪ねる旅の途中で、立ち寄ったことがあるが、ここも邪馬台国の候補地の一つとなっている。しかし、この古墳群の年代はずいぶん後のもので、大きな勢力があったことはわかるが、直接3世紀の遺跡と結びつくわけではない。それでも、その展示を興味深く見学した。以前に訪れたところでも、年を経るに連れ異なった見方もできるようになって、それはそれで面白いものなのだ。一通り館内を見学し終わっても、まだ雨が降り続いているので、古墳公園を巡ることはあきらめて、再び車で、次の目的地に向かうことにした。

西都原資料館の玄関

・佐土原温泉へ入る

 こういう天気の時は、見晴らしも良くないし、屋外を巡ることもためらわれる。必然、屋内にある施設を目指すことになってしまう。仕方がないので、少し行ったところにある佐土原温泉の国民宿舎石崎浜荘で休憩して、天候が回復するのを待つことにした。しばらく、里道を走って、国道219号線に出て、途中から脇道に入って、くねくねと曲がりながらたどり着いた。鉄筋コンクリート4階建ての近代的な建物で、その2階に展望浴場があった。とても見晴らしの良い造りで、大きなガラス窓の向こうには、雄大な日向灘の景色が展開しているが、雨に煙っているのが残念だ。浴槽も大きく、大勢の人が入浴していて、とてもにぎやかで、ゆったりと入浴した。しかし、天候はいっこうに回復してくる兆しがない。やむをえず、雨の中の再出発となった。

佐土原温泉「石崎浜荘」の外観
 ★佐土原温泉「石崎浜荘」に入浴する。<入浴料 600円>
宿


佐土原温泉「石崎浜荘」のデータ(「石崎浜荘」はなくなり、「石崎の杜歓鯨館」となっています )
標準料金 1泊2食付 6.900~11,000円(込別) 注:現在宿泊はありません 
入浴料金 大人 600円、小人 300円
外来入浴時間 午前10時~午後9時
定員 鉄筋4階建 和室14室、洋室2室 70名 
住所、電話 〒880-0212 宮崎郡佐土原町大字下那珂7 TEL(0985)73-1913
交通 JR日豊本線佐土原駅よりタクシー10分
*一般的適応症(浴用)
 
神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・関節のこわばり・うちみ・くじき・慢性消化器病・痔疾・冷え症・病後回復期・疲労回復・健康増進

*泉質別適応症(浴用)
 
きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病




源泉名 佐土原温泉
湧出地 宮崎郡佐土原町大字下那珂
湧出量
知覚
泉質 含I-Na-塩化物強塩泉
泉温分類 34.8℃(温泉)
pH値
液性分類 中性
溶存物質総量
浸透圧分類 高張性
「石崎の杜歓鯨館」の公式ホームページへ
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