温泉についての雑文集

 私が今までに、温泉についていろいろなところに書いたものを加筆訂正してまとめてみました。何かの参考になればと思います。また、ご意見がある方は、メールや掲示板に書き込んでもらえればと思いますので、よろしくお願いします。

インデックス

温泉文化について 良い泉質の温泉の見分け方 温泉の循環、濾過の問題について 良い温泉を求めて ダムに沈む川原湯温泉


☆温泉文化について (20001年3月)

情緒ある銀山温泉街(山形県)

温泉地の変化 

  木造2,3階建ての和風旅館が軒を連ね、所々に外湯があって、土産物屋や遊戯施設が並び、その中を浴衣に下駄履きの温泉客が歩いている....。そんな雰囲気の湯治場は昔は結構あったのですよね。しかし、どんどん建て変わって、鉄筋コンクリートの建物などが出来てしまうともうだめで、どこにでもあるような温泉地になって特色を失っていくのです。 これって、なぜなのだろうと時々考えているのですが、やっぱりその地域、地域の温泉文化みたいなものを大事にしないで、近代化?が進められたからではないかと思います。その時の理由みたいに言われたのが、「今の若い人にマッチした温泉にしていかなければ見捨てられてしまう。」でした。その結果が、現在の大半の温泉地の姿ではないでしょうか。しかし、どこへいっても同じような町並みで、同じような鉄筋コンクリートの建物で、同じような設備で、同じようなサービス...。

温泉情緒は? 

 私のように全国の温泉地を巡っているとうんざりしてくるのですよ。以前来たときには、古風な木造建築があって、古びた外湯があって、土地土地の名産品があって、温泉情緒みたいなものがあったのに....、いつのまにか変わってしまった。しかし、それで良いのだろうかと。逆に、お年寄りを大切にして、昔ながらの湯治客に重きを置いている温泉地は、まだ温泉地の風情や温泉文化を保っているところがありますね。これからは、どんどんお年寄りが増えていくのだから、近代化とは逆の方向をいく温泉地があっても良いと思いますし、若年層も含めて古来からの温泉文化を理解していく努力も必要ではないかと思います。

・温泉文化を守っていく上での難しい現実

 「消防法」をはじめあらゆる法律が年々厳しくなり、宿としての個性を出し難い環境になっていることも聞いていますし、建築にしても一般住宅と同じように「画一化」の波に乗った方が経営的には楽とも言われています。そして、「町並み」や「調和」を考え、温泉地としての「個性」を出していく為には1軒の旅館だけでは何もできないこともわかります。そして、今までの温泉文化の担い手の柱の一つだった昔からの長期湯治客が、就業構造の変化(第一次産業の減少)の中で相対的に減ってきていて、1泊や観光客の人が増えているるという現実があります。しかし、確実に老人人口は増えていく、そして、最近の健康志向、自然回帰は徐々に高まっています。そんな中で、もう一度、日本古来からの湯治というものを見直して、ライフサイクルに取り入れていくことは可能だと思います。そのためには、のりこえなければならない問題がいくつかあるように思いますが...。

温泉の療養的効果や保養環境の宣伝 

 1つは、温泉の療養的効果や保養環境を新しい層(今まで湯治をしたことがない人たち)の人によく知らせていく必要があると思います。戦前の温泉パンフレットや宣伝をみてみますと、まず第一に療養効果をうたっています。ところが、最近の温泉の宣伝では、泉質や効能を書いていないものさえ有ります。逆に、外見や施設、料理などの宣伝ばかりを載せている。つまり、観光的要素が強調されすぎていると思うのです。中には、秋田県の玉川温泉のように、療養客中心に旅館が満杯になっているところもあるのですが...。

玉川温泉の岩盤浴風景

温泉そのものを大切に 

 2つは、温泉地や旅館がもっと温泉そのものを大事にして、療養や保養環境を整えていく必要があるのではないでしょうか。それは、古来からの湯治場では、それぞれの湯治スタイルがあって、療養や保養に役立っていました。たとえば、草津温泉の時間湯、玉川温泉の岩盤浴、指宿温泉等の砂湯などです。まさに、温泉文化とでもいえるようなものがあったと思います。それが、最近では、温泉を大切にしないで、水で薄めたり、濾過させたり、循環させたりと療養効果を損ねることを平気でやっているところもあります。新しい温泉地もそこ独特の療養スタイルを創りだしていっても良いのではないでしょうか。

温泉街の復元と保全を 

 3つは、温泉街の復元と保全だと考えています。どうも、旅館の大型化にともなって、その旅館やホテルだけが大きく立派になればよいというような風潮の中で、温泉地全体の環境や風情を損ねている。そんなことが結構あるように思います。それぞれの旅館やホテルが、かってに建物を改築し、大きなビルディングにしたことによって、まず、温泉街の景観や風情が損なわれ、旅館やホテルの中に、飲食店や土産物屋をつくったために、外に客が出なくなって、温泉街の商店が廃れてしまう。また、自分の旅館やホテルの内湯や露天風呂ばかりを立派にしたために外湯が廃れてしまう。そんな、温泉地を各地でみかけます。これは、大型化した旅館やホテルにとっても、長い目で見れば温泉地全体を衰弱させ、やがては、その温泉地へ客をこなくさせる要因になっていると気づくべきだと思うのですが....。
 ちょっと長くなりましたが、なんとか温泉文化を再生させて、日本の湯治の伝統を現代に引き継いで行ければと思っているのです。


☆良い泉質の温泉の見分け方 (2002年5月)

温泉分析書

温泉分析書を見る 

 良い泉質の温泉を見分けるのはなかなかたいへんなことだと思います。そこで、浴室などに掲示してある温泉分析書の見方のポイントについて書いてみたいと思います。泉質については、いろいろ好みもあるでしょうし、療養目的に合った温泉を選ばれる必要もあると思います。しかし、同じ硫黄泉や食塩泉などと表示されていても、そのお湯の使い方によっては泉質の劣化を招き、似て非なる温泉となっている場合も少なくないのです。私の場合は、まず3つの点に注目します。1つは湧出地、2つは湧出形態、3つは湧出量です。

湧出地は近いか? 

 1つ目の湧出地は、その入浴施設と同じ場所にあるのが最良で、いわゆる源泉を持った施設と言うことになります。また、同じ温泉地内から湧出していれば、引き湯の距離も短く、泉質の劣化も少ないものと考えます。しかし、湧出地が同じ町内にない場合は、引き湯距離が長いか、場合によってはタンクローリーによる輸送も考えられ、そうとうの泉質の劣化を覚悟しなければなりません。中には、湧出地が一ヶ所でなく、いくつかの源泉を混合した場合もあります。そういうときは、源泉の特徴が発揮されない温泉となってしまっている可能性もあります。
源泉掛け流しの祭畤温泉「遊湯館」の浴槽

自然湧出しているか? 

 2つ目の湧出形態は、自然湧出が最高で、古来からこんこんと湧きだしている力強い泉源を想像させます。また、掘削したにしても自噴する場合には、そうとうにパワーのある温泉であり、継続的に源泉が供給されていく期待が持てます。しかし、掘削して動力揚湯している場合には、ちょっと注意が必要です。地下にある源泉を無理矢理ポンプアップしている場合もあり、泉源の枯渇を招く危険性もあるからです。現に、近年地下深部から掘削され、動力揚湯されている温泉の中には、泉源が細ったり、枯渇している例も少なからずあるのです。そうすると、そうとうに加水して加熱しなければならない水増し温泉も疑われます。

湧出量は多いのか? 

 3つ目の湧出量は、多いほど良いわけですが、毎分20リットルで、普通の水道の蛇口を全開にした程度ですので、毎分数十リットル程度では、そんなに大きくない浴槽(数人入れる程度)を一つ掛け流しに出来るかどうかです。従って、このレベルの湧出量の温泉で、男女別にいくつかの浴槽を造っている場合には、加熱循環を疑う必要があります。また、毎分数百リットルの湧出がある場合でも、何軒かの温泉旅館で共有していれば、不足する場合も考えられます。また、掛け流しを出来る湧出量がありながら、経営管理上の問題から、循環させている施設もありますので、そういう場合はまさに経営者の温泉に対する見識にかかっていると言わざるを得ません。

最高の温泉の条件 

 以上の3点は、掲げられている温泉分析書から読みとることが出来るはずです。ただ、最近では温泉分析書そのものを掲示せず、一部を抜粋した「温泉の成分、禁忌症及び入浴上の注意事項掲示証」なるものを掲示している温泉入浴施設が増えています。その中には、湧出形態や湧出量が抜けている場合もありますが...。泉温の低さはあまり問題にしていませんが、加熱浴槽と共に、冷たくても源泉浴槽があれば良いのではないでしょうか。私は、源泉がすぐ近くにあり、自然湧出していて、掛け流しになっている温泉ならば最高だと思っています。そういう温泉ならば、泉質の劣化も少なく、温泉分析書のイメージ通りのお湯に入ることが出来ると考えます。みなさんも、温泉分析書でチェックしてみたらいかがでしょうか...。 


☆温泉の循環、濾過の問題について (2002年5月)

循環浴槽での死亡事故 

 先頃、循環浴槽によってレジオネラ属菌の繁殖が起こり、それが原因で入浴客が死亡するという事件が立て続けに起きました。温泉においても近年出来た温泉施設では、多くが循環、濾過の設備を持っているとのことで、重大な問題としてクローズアップされつつあります。

温泉を循環、濾過することの問題点 

 温泉を循環することの問題点は、まず衛生上の問題が考えられます。よく言われるようにレジオネラ属菌などの繁殖の原因となり、感染する可能性もありますので、子供やお年寄り、病弱者は特に要注意です。ただし、循環するといっても程度の問題もあり、毎日湯を換えての循環もありますから、どのように循環しているかが問題となります。次に、温泉掲示の正当性の問題があります。温泉分析書には、適応症が書いてあって、どの病気や症状に効くか書いてあるのですが、それはあくまで源泉を利用した場合のことです。それが、循環や加水、濾過によって成分が薄められてしまえば、その限りではないわけです。ある意味では、不当表示と言えるのでは....。従って、健康面でも、温泉の信用面でも循環や加水、濾過は問題があると思うのですが....。

公衆浴場での法的規制 

  銭湯などの公衆浴場について、公衆浴場法では、第3条1項で、「営業者は、公衆浴場について、換気、採光、照明、保温及び清潔その他入浴者の衛生及び風紀に必要な措置を講じなければならない。」とし、2項で、「前項の措置の基準については、都道府県が条例で、これを定める。」となっています。 そこで、都道府県の公衆浴場法施行条例をみてみると、秋田県の場合は、(衛生措置等の基準)の第3条9項で、「浴槽の湯は、毎日取り替え、特に汚染したときはその都度取り替えること。」 茨城県の場合は、(営業者の順守すべき事項)の第6条2項で、「浴槽水は毎日換水すること。」となっていて、都道府県によって多少の違いはありますが、公衆浴場では、毎日完全換水することが前提となっています。従って、公衆浴場が営業中は、充分に原湯又は循環濾過水を供給することにより溢水させ、浴槽水を清浄に保たなければ成らず、一日の営業終了後に完全に水を落とし、浴槽、濾過装置、循環系を消毒・清掃しなければならないことになっているのです。ところで、浴槽の清掃管理を適切に実施していても、濾過装置や配管系の消毒・清掃を怠るとレジオネラ属菌の繁殖を許すことになりますので注意が必要ですが、この毎日の換水、清掃が行われることによって、銭湯などの公衆浴場でレジオネラ属菌の繁殖はほとんどないと言われています。

温泉の法的問題点 

 ところが、温泉法では、源泉についての基準については詳細に規定されていますが、浴槽内のことについては触れられていないのです。この法律が出来たのが、1948年(昭和23)と古いこともあって、当時は、温泉は源泉掛け流しが主流であり、浴槽内での循環や濾過と言ったことはあまり考えられていなかったと思われます。従って、新しくできた温泉施設が加熱循環、濾過などの設備をしていても、浴槽内の泉質はチェックされず、1週間も換水されずに循環されている場合もあり得ることとなっています。従って、衛生上の問題、温泉掲示の正当性の問題が起きてくるわけです。一種の法の盲点とも言うべき状態ですね。しかも、近年新しくできた日帰り入浴施設の8割以上が、浴槽内での循環や濾過を行っているとのことですので、泉質の劣化やレジオネラ属菌の繁殖をまねき、死亡事故にまでつながる大きな問題となっているのです。従って、温泉などで、砂濾過等の循環濾過装置を設置して継続的に営業する場合には、塩素消毒を併用することが必要とされるようになってきました。そうすると、泉質の劣化プラス塩素臭(カルキ臭)というありがたくない温泉が提供されることになるわけです。

カルキ臭について 

 カルキとは別名サラシ粉のことです。水中で次亜塩素酸イオンになり殺菌作用を発揮します。長時間放置すると空気中に逃げていきます。カルキ臭は塩素自体の臭いではなく、塩素が有機物などと反応することによって発生してしまうのです。従って、新鮮な汚れのない温泉にカルキを入れてもカルキ臭はしません。もともとそういう温泉にカルキを入れる必要はないと思いますが...。しかし、温泉を循環させていると、有機物を含むようになり、レジオネラ菌などの繁殖もおこりますので、カルキによる消毒が必要になってくるわけです。その時、汚れのひどい温泉ほど反応して、カルキ臭発生することになります。つまり、新鮮な温泉に塩素が入っていたとしても、それ自体ではカルキ臭はしないということです。

循環温泉の見分け方 

 こういう現状の中で、循環温泉の見分け方を説明します。私の場合はまず浴場などにかかげてある温泉分析書を見ます。それによってだいたいの湯のイメージ(しょっぱさ、ぬるぬる感、におい、色合いなど)を描いてから入浴します。それにだいたいあっていれば、まずまず源泉が使われていると判断しています。しかし、温泉分析書がよくわからないという方は、まず、湯の注ぎ口に注目します。そこに、飲泉用のカップが置いてあったり、飲泉可能と書いてあれば、だいたい源泉が注ぎ込まれていると考えられます。逆に、「飲泉できません」と書いてあったら、加水や循環を疑ってください。中には、成分が濃すぎるために直接飲まないようにするために書かれている場合もありますが、そのような湯は、見ればほんとうに濃厚な感じがします。また、注ぎ口に、温泉成分が析出して、結晶しているような場合も、源泉が注ぎ込まれていると考えて良さそうです。また、浴槽に天然の気泡がたくさん浮かんでくるとか、湯ノ花が浮かんでいるような場合も、そうとうに源泉が注ぎ込まれていると考えて良さそうです。ただ、あまりに濁っていたり、色が付いているようですとお湯が劣化している結果の場合もありますので要注意です。たとえば、鉄分を含んで赤みがかっているお湯の場合、源泉が注ぎ込まれた直後は透明なのです。それが、劣化していって赤い色に変わっていきます。従って、源泉が豊富に注ぎ込まれ、湯船が小さければ、もっと透明感の高い新鮮なお湯に入れるのです。また、循環させるためにはどこかからお湯を吸い込まなくてはならないので、浴槽のどこかに吸い込み口がないか探してみても良いと思います。ただ、最近では、浴槽の縁からオーバーフローさせておいて、その脇から吸い込んでいる場合もありますので、注意が必要ですが...。いろいろなことを書きましたが、入浴しながら実際に確かめてみてください。いつも注意を払って入浴していると、だんだんほんものの温泉がわかってくるのではないでしょうか....。

温泉の衛生管理の徹底を 

 ゴールデンウイークに鹿児島県内の温泉を巡ってみて感じたことですが、あの辺りでは、温泉は源泉掛け流しが当たり前で、お湯がオーバーフローしていて、新鮮な状態に保たれていました。それでも、浴槽内の清掃もきちんとやっているのですね。従って、加熱循環、濾過装置に頼って、1週間も換水をしないという営業姿勢の方にも問題があるような気がします。もっとも、巨大な浴槽を造ってしまうと、お湯を落としての清掃は労力や経費もかかってたいへんなことなのでしょうが...。


☆良い温泉を求めて (2002年5月)

テレビ番組や旅行雑誌などでの温泉の取り上げ方 

 テレビ番組や旅行雑誌などでの温泉の取り上げ方には、問題があると思います。料理や部屋、施設のことばかりだったら、なにも温泉である必要はないでしょう。温泉を取り上げる以上は、その泉質、効能、入浴法などもきちんと紹介し、もっと温泉そのものへの理解を深めていくようにすべきだと思います。もっとも、大規模な温泉ホテルや温泉旅館などの中には、湧出量が足らないのに、浴槽や露天風呂を増設したために、循環や加水しているところが結構あると聞いていますので、あまり泉質や効能(適応症)のことを書かれると困るのかも知れませんが....。でも、「ほんものの温泉を探す旅」なんて番組があっても面白いと思います。そこで、源泉掛け流しで効能(適応症)の高い温泉や自然環境の良さ、独特の入浴法、温泉文化のあるところを紹介していったら良いと思うのですが....。

茅葺き屋根の並ぶ岩瀬湯本温泉

良い温泉地とは? 

 温泉ってとっても奥が深く、一度はまりこむと、どっぷり浸かってしまいます。ほんとうに、日本には良い温泉地がたくさんあるのです。しかし、外観や宣伝に惑わされて、ほんとうに良い温泉地が、なかなか知られていないことが、残念でなりません。施設の外見や宣伝に惑わされずに、自分なりに本物の温泉地を見つけて、楽しんでほしいと思っています。本物の温泉地を見つけるポイントを私なりに考えてみると、1つは、お湯そのものの良さ(湯量が豊富で、掛け流しにしていて、泉質に特徴があり、効能(適応症)が高い)、2つは、自然環境の良さ(自然の中にとけ込んでいて、風情がある)、3つは、温泉文化の成熟度(温泉を大事にしていて、温泉客を手厚くもてなし、温泉利用の方法にルールがある)ではないでしょうか。人それぞれにいろいろなとらえ方があって良いと思いますが、そうやって、温泉地を決めたならば、その中から温泉施設を選びます。日帰り入浴の場合は、何軒かはしごをしてみるということも出来ますが、宿泊するとなるとどこかを選ばなければなりません。

私の温泉宿泊施設の選び方

 宿泊する場合、ホテルにするか旅館にするか、はたまた公共施設かなどいろいろと迷うところですが、私の温泉宿泊施設の選び方は、いたってシンプルです。まず、価格を設定し(1泊2食付8,000円以内のことが、多いのですが)、その中で一番条件が良さそうなところを選ぶという、コストパフォーマンス型の選択方法です。団体で行くときは別ですが、個人で選ぶときに、宿泊料金10,000円(税別)を越える温泉宿泊施設を選んだことはありません。それにふさわしい待遇が得られるとは思えないからです。温泉宿泊施設内には、内湯だけでも、外湯や天然露天風呂が楽しめればOKですが、源泉掛け流しのお湯を求めます。建物は、古くても清潔で、温泉場らしいムードがあれば大歓迎で、湯治場なども大好きです。反対に、あんまり近代的すぎるものには違和感があり、ホテルのシングルやツインのような部屋は好みません。もちろん、部屋にトイレや洗面所などついている必要はなく、まして、バスルームなどは無用です。食事も、豪華な物である必要はなく、地元でとれた素材を生かした素朴な料理が出てくれば満足です。山の中で鮮度の落ちた海の刺身や輸入牛肉などが出てくると逆にがっかりします。部屋食も落ち着けて良いですが、大広間で隣の見ず知らずの客と語りながら楽しく食事をするのも好きです。周辺は、自然がいっぱいとか、落ち着いた温泉街の静かなたたずまいというのが良いですね。いろいろと書きましたが、こんな感じで、温泉宿泊施設を選んでいます。時々、はずれることもありますが、まずまずのところを選んで温泉旅行を続けています。その中の、経験として、第一印象が結構大切だと言うことです。飛び込みで行く場合もありますが、たいていは、前日か当日午前中に電話をします。その時の応対の善し悪しで、だいたい予想が付くようになりました。電話で、良い印象を受けた宿泊施設にそうはずれはないということです。私の、場合は結構細かいことを聞き、料金をはっきり提示しますので、宿泊施設側の対応をある程度見極めることができるのです。それで、あまり印象がよくない宿泊施設には泊まることはありません。これも、日本全国を巡ってきた旅の知恵とでもいえるでしょうか....。


☆ダムに沈む川原湯温泉 (2002年5月)

なぜ八ツ場ダムをつくるの? 

 群馬県の八ツ場(やんば)ダムが着工されると聞いて、残念で仕方が有りません。風情の残る川原湯温泉やすばらしい吾妻峡が湖底に沈んでしまうのは耐え難いものがあります。群馬県の水事情も変化し、バブル経済崩壊後の経済予測も修正されている中で、このダムを建設する経済的意義は薄れていると思います。土木建築屋と地主をもうけさせるために、税金をつぎ込むといった従来型の開発行政の延長だと考えて良いようです。そのために、長い間築き上げられてきた温泉文化や自然が失われるのは納得できません。今からでも遅くないと思いますので、群馬県民の良識を持って、長野県の田中知事のような方を知事に選んで、ダム建設を中止させるというのはいかがでしょうか。アメリカでは、自然環境を保全するために、従来あったダムを撤去している所も結構あると聞きます。それを、考えれば今工事を中止して川原湯温泉や吾妻峡を守る方が良いと思うのですが...。

風情のある川原湯温泉 

 たしかに、川原湯温泉はダム建設の予定があったからこそ、増改築が控えられ、今のような温泉街が残ったのですよね。昔ながらの風情を残している温泉街には、何かしら外的要因が関係しているところが少なくないと思います。アクセスの道路が悪く、団体客が入れないので、昔ながらの湯治場が残っているとか、冬季の豪雪地帯で、通年営業が出来ないために、規模が大きくできなくて、風情があるとか。大都市部からとても遠いために、観光客が少なく、湯治客中心にやっていたので、古い温泉文化が残されているといった感じです。以前は、とても良い風情の湯治場だったものが、高速道路の開通と共に、増改築され、温泉場の風情がなくなったところもいくつかあってとても残念に思っていますので....。そういう意味では、ダムができるといいながら実際はなかなかできないと言う状態の方が良いかも知れませんね。いずれにしても、群馬県の八ツ場ダム建設は見直してほしいと思っていますが....。

八ツ場ダムは必要ないのでは? 

 八ツ場ダムは首都圏の生活用水確保が目的とされていますが、首都圏の水事情も大きく変化しているようです。第一に、不況による企業活動の停滞、工場の海外移転、工場の節水対策の強化など工業用水の需要が伸び悩んでいること。第二に、首都圏の人口増加が鈍化してきていて、家庭における節水対策の強化によって家庭用水の需要も伸び悩んでいることなどです。従って、従前の水利用計画も下方修正が必要になっているようです。このまま、新規のダム着工に踏み切ると、その工事費や経費が水道料に跳ね返って、水道料金の値上げにもなりかねず、首都圏住民にも困った問題だと考えています。従って、私は埼玉県民ですが、そういう意味からも八ツ場ダムはつくってほしくないと思っています。八ツ場ダム建設を中止して、なんとか、川原湯温泉を現状のままで残せないものでしょうか。


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